エピローグ5と風・稟
今話、初めて奴が喋る!?
ある日のこと
風「こ…これは!? 」
驚く風の前に
バァンッ!!
頭に大きなタンコブを作って倒れている一刀がいた。
稟「か…一刀殿!?これは一体!? 」
風と共にいた稟が驚くなか
風「フッフッフッ! 」
稟「風? 」
風「この事件、この名軍師、いや、今回に限っては名探偵風ムズが解決してやるのですよ 」
稟「風?一体何を言ってるのです?それに風ムズって? 」
風「お黙りなさいワト稟くん 」
稟「ワト稟!? 」
風「さぁ、この『お兄さん殺人事件』はこの風ムズが解決してやるのですよ! 」
いや一刀は気を失っているだけで死んではいないからさ
風「お兄さんはこの城で亡くなった。つまりは城にいる人が怪しい!まずは容疑者を探すとしますか 」
だから亡くなっていないからさ!?
そして勝手に風と稟は容疑者を探しに向かった。
稟「はぁ…、風ったらこの間一刀殿に探偵という話を聞いてノリノリですね 」
とはいえこの城には多くの人がいるので容疑者も多かった。
容疑者その1・華琳様
華琳「何よ風、私を疑うわけ!? 」
稟「いえっ!?そういうわけではありませんが!? 」
風「風だって華琳様を疑いたくありませんが主君や上司だからって容疑者から外したらいけませんしねぇ、それに華琳様ならお兄さんを殺害する動機がありますし 」
華琳「うっ!? 」
確かに華琳はこの作中で一番一刀をボコっていた。
一番疑わしい人物である。
風「それに昨日の夜もお兄さんと口論してましたねぇ 」
華琳「あれは!?一刀が仕事サボってると聞いたから説教しただけよ!なのにあいつったら『俺はサボってない!休んでるんだ!!』なんて言うもんだから 」
あきらかに一刀が悪い
華琳「それに疑うなら私以外にもいるはずよ! 」
風「それはそうですねぇ、では他を聞いてみるとしましょう 」
そして風と稟は華琳の前から去り、次の容疑者の元へ向かうのだった。
容疑者その2・マリアさん
マリア「何で私なのよ!? 」
稟「こ…これは関係者全員に聞いていますので!? 」
風「マリアさん、あなたは昨日お兄さんを怒鳴ったようですね 」
マリア「うっ!? 」
風「それだけではお兄さんが反省しなかったため殺害を… 」
マリア「ち…違うわよ!!あれは一刀が仕事サボった上に凪の胸を揉んだから説教しただけよ!? 」
風「ほほぅ 」
稟「む…胸を…!? 」
ブバァッ!!
何を想像したのか鼻血を噴く稟
風「となると凪ちゃんが怪しいですね。いきますよ稟ちゃん 」
ずるる…
鼻血を噴いて気を失った稟を引きずりながら風は次なる容疑者の元へ向かうのだった。
容疑者その3・凪ちゃん
凪「誤解です!?確かに隊長にむ…胸を揉まれましたがそれだけで殺害はしません!? 」
風「ほほぅ、そういえばどういった経緯でお兄さんに胸を揉まれたのですか? 」
凪「そ…それは!? 」
言いたくない凪であったが
真桜「それでは代わりにウチらが 」
沙和「実演してあげるの 」
凪「お…おいお前ら!? 」
二人が勝手に寸劇を開始した。
真桜(凪役)「隊長ったら!真面目にしてください! 」
沙和(一刀役)「俺が真面目になれないのには理由があるなの、それを解決するには… 」
むにゅんっ♪
沙和(一刀役)「凪ちゃんのおっぱいを揉まなきゃいけないんだーっ!!なの 」
真桜(凪役)「うわあぁーっ!? 」
凪「(カアァーーッ!!) 」
昨日の出来事を寸劇され顔が赤くなる凪
そして
稟「ぶはぁっ!? 」
ブバァッ!!
寸劇を見た稟は鼻血を噴くのだった。
真桜「でも隊長を殺害するなら一番疑う人物がおるやんか 」
風「ほほぅ 」
その人物とは…
容疑者その4・桂花ちゃん
桂花「はぁ?確かに私はあの全身精液変態男を殺したいほど思ってるけど私はそれほど暇じゃないのよ!! 」
他の人物が殺意を否定するなか、殺意を否定しない桂花
風「こうなると一番怪しいですねぇ 」
稟「これは犯人なのでは!? 」
すると
桂花「何よ!あんたがあいつをどう思おうが私はあいつのことが大大大嫌いなの!!私の考えは揺るがないわ!! 」
急に一人言を口にする桂花
実は桂花の中にもう一つの人格があり、桂花同士で争っているのだ。
桂花「私の体でそんなことするんじゃないわよ!! 」
稟「これを見ると桂花が犯人じゃないという可能性がありますね 」
風「次へ行くとしましょう 」
そして二人は次なる容疑者の元へ向かった。
だが相手が一刀ということで恨んだり、怒ったりという人物が多かったりする。
風「さすがはお兄さんですねぇ 」
ずらりっ!!
そして容疑者である魏の武将、軍師一同が全員集められた。
ライラ「ちょっと!僕まで疑われてるの!! 」
風「最近お兄さんに相手をしてもらえない怒りから犯罪を犯したという可能性がありますので 」
流琉「あのぅ、私は兄様を殺すような動機なんて!? 」
確かに魏では比較的珍しい良心的な流琉が犯罪を犯すなんてあり得ないのだが
風「流琉ちゃん以外の全員が容疑者ですからついでに流琉ちゃんも容疑者にしようと思いまして 」
流琉「ついでですか!? 」
ついでという理由だけで容疑者にされてしまった流琉
しかし容疑者が多すぎるため
風「ここはお兄さんが言っていた『ありばい』とやらを聞いてみましょう 」
稟「最初からそうすれば容疑者をしぼれたのでは… 」
風「お兄さんの体の体温によるとお兄さんが亡くなったのは今から数時間前 」
稟を無視して進める風
風「その時間、皆さんは何処で何をしていましたか! 」
ビシィッ!!
風が皆に聞くと
華琳「は?何を言ってるの風、数時間前なら一刀以外全員で軍議を開いてたじゃない。抜けた者もいなかったわよ 」
風「あれ? 」
あっさり全員のアリバイが証明されてしまったが
秋蘭「いや華琳様、遅れたのは北郷だけでなく、確か風も遅れたはずです 」
華琳「そういえばそうだったわね 」
バァンッ!!
何と!?探偵が容疑者になってしまった。
稟「まさか風!? 」
風「ちょ…ちょっと待ってくださいのですよ。確かに風は軍議に遅れましたが、お兄さんのタンコブはかなりの大きさでした。つまりかなりの力でなければ作れません。軍師で非力な風に犯行は不可能なのですよ!? 」
確かにその通りなのだが
稟「となると一刀殿が勝手に頭を強く打ったということに 」
風「お兄さんは事故死なわけでしたか、これで全て解決ですね 」
全て解決と思われたその時
一刀「う〜ん。何をみんなで騒いでるんだ? 」
稟「一刀殿!? 」
風「お兄さん!?生きてたのですか!? 」
最初から死んでいない
そして気絶から目を覚ました一刀が風を見ると
一刀「ひぃっ!?ごめんなさい!!もうしません!! 」
いきなり一刀が風に対して土下座してきた。
華琳「どういうことなの? 」
皆が不思議がるなか
風「あっ! 」
風が何かを思い出した。
今から数時間前
風「すぅすぅ… 」
現場付近で昼寝していた風に
一刀「おっ、風だ 」
一刀が近寄ると
一刀「誰も見てないし、それ! 」
スッ!
一刀は風の頭の上に置いてある人形・宝ケイを風の頭から奪い
一刀「一度乗せてみたかったんだよな♪ 」
自身の頭の上に乗せた。
すると
宝ケイ『おいおい兄ちゃん、やってはならねぇことをしちまったようだな 』
一刀「えっ!?何で言葉を…!? 」
一刀が不思議がった直後
ビビィンッ!!
一刀「ひっ!? 」
背中に物凄い殺気を感じた一刀が恐る恐る振り向いてみると
そこには…
風「お兄さん、宝ケイを盗りましたね 」
ゴゴゴッ…!!
普段大人しいとは思えないほどの殺気を放つ風がいた。
一刀「ふ…風!?ぎゃああぁぁーーっ!? 」
それから少しして
風「おっと、そういえば軍議に遅れるところでしたよ 」
てくてくっ
何事もなかったかのようにこの場を去る風であったが
バァンッ!!
風が去った場所には頭に大きなタンコブができた一刀が倒れていたのだった。
皆が風の話を聞いた直後
華琳達『つまり犯人は… 』
風「風を犯人にした西森なのですよ。というわけで風は西森を懲らしめに向かいますのでサヨナラなのです 」
てくてくっ
何事もなかったかのようにこの場を去る風であったが
華琳達『って逃がすかぁーっ!! 』
ダダダーッ!!
容疑者扱いされ、稟以外の怒った魏のみんなが風を追いかけるのだった。
稟「結局風の暇潰しに付き合わされただけのようですね 」
魔法使い証明書
風間風羅
魔法属性:風属性
使役召喚獣:グリフォン
個人魔術:古式召喚獣融合
好きなもの:鍛練
嫌いなもの:じっとすること
好みのタイプ:自身と戦える人
胸のサイズ:思春並
緑のショートヘアの魔法使い。性格は温和でお人好し、高い知力と人間離れした身体能力を持ち、魔法使いにしては珍しく肉体派、貧乳なためよく男に間違えられるが家事スキルは高い
首が敏感なため夏でもマフラーを着用し、首を触られると力が抜ける




