表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/137

いつもの日々の崩壊と許嫁

今話は原作にないオリジナル展開です

それは後に語り継がれる事件であった。


その切っ掛けとなったのが…


華琳「この馬鹿一刀ーっ!! 」


一刀と華琳によるいつもの口喧嘩であった。


華琳「あなたったら大事な報告書サボってこんなくだらないものを書いてるだなんてどういうつもりよ!! 」


一刀「くだらないものとはなんだ!!こいつは俺がお前を助けた時に犠牲となった大事なおっぱいメモなんだぞ!!言ってみればお前にとって命の恩人!それを復活させるためならば報告書の一枚や二枚くらい遅れてもいいだろうが!! 」


前回、華琳を守るために一刀が盾になった際、懐に入れていたおっぱいメモが色々あって再生不可能になるくらいまでになったのだが諦めきれない一刀は密かに再生しようと仕事をサボってまで修復作業を行っていたのだった。


それを聞いた華琳は


華琳「何が命の恩人よ!こんなものごときに恩を着せられる私じゃないわ!! 」


ビリリィーッ!!


一刀「あーっ!? 」


再生途中であったおっぱいメモを徹底的にバラバラにしたのだった。


一刀「おのれ!!この貧乳ドリル!今日という今日はもう許さん!!おっぱいメモの弔い合戦じゃーっ!! 」


おっぱいメモの仇をとるべく華琳に飛びかかる一刀


普段の一刀の戦闘力ならば華琳どころか一般兵にすら敵わないのだが


華琳「このっ!!あなたったら何でこんな時にだけ無駄に戦闘力が高いのよ!! 」


敵討ちに燃える一刀の戦闘力は華琳と互角なくらいにまで上がっていた。


一刀「このーっ!!バラバラにされたおっぱいメモの代わりにお前をバラバラにしてやるーっ!! 」


まさにそうしそうな勢いで華琳に迫る一刀であったが


華琳「このっ!!私を嘗めるんじゃないわよ!! 」


ドガバキンッ!!☆ミ


一刀「げぎゃーっ!? 」


やはり一刀が華琳に勝てるわけがなく、返り討ちに遭う一刀であった。


華琳「フンッ!これに懲りたら二度とふざけないことね! 」


スッ!


一刀「ち…ちきしょー!?すまないおっぱいメモ二号、お前の仇は討てなかったぜ!? 」


がくんっ!!


そう言い残し、一刀は気を失うのであった。


一方、その一部始終を見ていたみんなはというと


春蘭「愚か者め!華琳様に勝てるだなんて百億年早いぞ! 」


桂花「あぁ、さすがは華琳様です♪ 」


季衣「この国では毎日あんなことが起きるの? 」


新しく仲間に入った季衣が秋蘭に聞くと


秋蘭「あれはもはや二人にとって平常みたいなものだ。あれを一日一回やることが普通なのだよ 」


季衣「そうかぁ、勉強になります! 」


そうなのだろうか?


まぁそれはともかく、ほぼ毎日行われている華琳と一刀の争いは陳留軍にとってもはや日常と化していた。


誰もがまた明日、この光景が見られる


そう思っていた次の日のこと


パカパッ!!


町人「何だありゃ? 」


町人「わかんねぇけどすごい馬車だな 」


物凄い豪華な馬車が華琳のいる城へと向かっていき


執事「若様、到着でございます 」


スッ!


馬車の扉が開くと


?「ここが我が花嫁の住む城か 」


バァンッ!!


金髪のイケメンが馬車から降りてきた。


?「爺、では早速我が花嫁に会いに行くぞ 」


執事「かしこまりました若様 」


そして二人は勝手に城の中へ入っていくのだった。


一方


秋蘭「華琳様、華琳様にお会いしたいと申すものが城に入ってきています 」


華琳「私に会いたいですって、一体誰なのよ? 」


秋蘭「それが… 」


秋蘭が説明する前に


?「ここが我が花嫁のいる場所だな 」


二人が勝手に現れた。


春蘭「貴様ら!一体何者だ!! 」


桂花「華琳様の許可なく勝手に入ってくるんじゃないわよ!! 」


?「黙れ無礼者、曹操はいずれ我が花嫁となる者、未来の夫に対してその口は何だ 」


全員『は? 』


華琳を未来の嫁という男の言葉に全員が?を浮かべた。


華琳「ちょっと!誰があんたの嫁ですって!!勝手なことを言うんじゃ… 」


男に迫ろうとする華琳だが


?「爺、あれを見せてやれ 」


執事「かしこまりました 」


スッ!


爺と呼ばれる執事が華琳に一枚の書状を見せた


その書状には…


『我が金家と曹家、同盟の証しとして互いの後継ぎが18になった時、結婚させるものとする


金家当主・金星王(きん・せいおう)


曹家当主・曹嵩(そうすう)


と互いのサインまで押された書状であった。


つまりこの男は華琳の許嫁である。


ちなみに曹嵩とは華琳の父である。


華琳「確かにこれは父上の揮毫(きごう)ね!? 」


揮毫とは現代で言うところのサインである。


星王子「そして僕は金星王の一人息子で現当主の金星王子(きん・せいおうじ)です。単刀直入に言いましょう 」


スッ!


星王子「曹操殿、条約に従い、我が花嫁になってくだされ! 」


バァンッ!!


星王子はたくさんの花を華琳に向け、華琳にプロポーズしてきた。


春蘭「はぁっ!? 」


桂花「いきなり現れて何を言ってるのよあんた!! 」


星王子「黙れ無礼者!条約がある以上、貴様達部下には何の発言権もない! 」


桂花「うっ!? 」


悔しいがその通りである。


星王子「曹操殿、是非とも我が花嫁になってくだされ!金家と曹家が力を合わされば大陸を支配するだなんて赤子の手を捻るより簡単なのですよ 」


華琳「うっ!? 」


結婚を考えていない華琳にとってもちろん結婚したくないのだが


父である曹嵩が書いた書状がある以上、簡単に断るわけにはいかなかった。


すると


星王子「それともあたなたには僕の他に婚約者がいるのですか? 」


これを聞いた華琳は


華琳「(そうだわ!ここは一刀を婚約者扱いにしてこの話を打ち消せばいいのよ) 」


と考え


華琳「えぇ、あなたには悪いけど私には婚約者がいるのよ 」


星王子「何ですと!? 」


華琳「それは…あの人よ! 」


ビシィッ!!


一刀がいた場所を指さす華琳であったが


パッ!


華琳「あれっ? 」


そこに一刀の姿はなかった。


星王子「曹操殿も人が悪い。僕との結婚を断りたいからって透明人間を選ぶだなんて 」


華琳「ち…違うわよ!!ちょっと待ってなさい! 」


サッ!


華琳は春蘭達の方に向かうと


華琳「ちょっと一刀がどこにいるか誰か知らない? 」


華琳が聞いてみた結果


季衣「兄ちゃんだったら『華琳が誰と結婚しようが俺には関係ないから去らせてもらうぜ』と言って部屋に戻りましたよ 」


華琳「な…何ですって!! 」


更に


季衣「あと『よかったな華琳、ようやくお前に婚期がきたようだな♪』とも言ってました 」


この一刀のデリカシーゼロの言葉を聞いて


ブチンッ!!


華琳はキレてしまい


華琳「わかったわよ。あいつがそこまで言うのなら… 」


スッ!


星王子「おっ! 」


華琳は星王子のところへ戻ると


華琳「書状に従い、私、曹孟徳はあなたと結婚するわ! 」


バァンッ!!


星王子との結婚を承諾してしまい


春蘭達『えぇーっ!! 』


星王子「おぉーっ!! 」


春蘭達は叫び、星王子は喜ぶのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ