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役立たずとサタンの元へ

ルシファーの手により一刀の中に封印されていた大悪魔神サタンが復活し、一刀の体を乗っ取ってしまった。


そしてサタンが大陸全土に向けて支配宣言をするなか、サタンの口から『おっぱい』という言葉が出たことでサタンに滅せられたと思われた一刀の意識が生きていることがわかり、1%の確率ではあるが一刀を元に戻せるかもしれないと思う華琳であった。


エレナ「華琳さん、確かに北郷一刀を元に戻せるかもしれませんがあくまでも1%、もしくは1%以下の確率であって… 」


ちなみに決戦であるため、連合を組んだ皆はそれぞれ真名を預けていた。


反董卓連合ならぬ反サタン連合


別名:大陸軍である


華琳「悪いけど私は0じゃなければ諦めない性格なのよ 」


たとえ1%以下であっても0でなければ一刀が元に戻れる可能性があると信じる華琳


華琳「さて、一刀を戻すにはとにかく接近しなくちゃね 」


そして


華琳「エレナ、あなた桃香達を魏に連れてきてたわよね。あれで一刀の元へ私達を送りなさい 」


エレナ「えっ? 」


桃香「そういえばエレナさん、それができましたね! 」


雪蓮「面白そうね!やってみせてよ 」


皆がエレナに期待するが


エレナ「それが…できないんです!? 」


全員『えっ? 』


エレナ「あれは桃香さんの記憶から魏の位置へ着いたわけで正確な位置がわからなければ使えないんです 」


つまりサタンがいまいる場所の記憶さえあれば移動可能だが、それができなければ移動できなかった。


華琳「そうなの…、ところで雪蓮 」


雪蓮「なに? 」


華琳「さっきから気になってたけど(わき)に抱えているのは何なの? 」


バァンッ!!


そう。実は雪蓮は脇に赤く腫れ上がった何かを抱えていた。


それは…


雪蓮「あぁ、これは美羽よ。急に空から落ちてきたから捕まえてお仕置きしといたのよ♪ 」


美羽「うぅっ… 」


お仕置きとして尻が大きく腫れ上がるくらい尻叩きされた裸の美羽が抱えられていた。


美羽「妾が悪かったのじゃ!?悪魔に手を貸して孫策を責めたのは謝るから離してくれたもぅ!? 」


雪蓮「真名で言いなさいって言ったでしょ!もう一発っ!! 」


美羽「ひいぃーっ!? 」


美羽が雪蓮に尻叩きされそうになったその時


華琳「ちょっと待ちなさい!美羽、あなた悪魔に手を貸したって言ったわよね!だったら一刀の場所を知ってるんじゃ 」


おぉっ!!


誰もが期待するが


美羽「妾が覚えているわけがなかろう。妾は蜂蜜以外はすぐに忘れる性格なのじゃ 」


期待はすぐに裏切られた。


雪蓮「そんなこと自慢するんじゃないの! 」


バッチィーーンッ!!


美羽「ひぎいぃっ!? 」


マリア「誰か他に一刀の元に行った人がいればいいんだけど 」


デビバット「そう都合よくいるわけないっての、馬鹿だねー 」


マリア「そうよね私は馬鹿… 」


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


マリア「って、誰が馬鹿よ!!っていうかあんたがいるじゃないの!! 」


デビバット「あっ!? 」


そう。デビバットはついさっきまでサタン(一刀)の元にいた悪魔族である


だが


デビバット「無理無理!?だって俺っちってばサタンに捨てられちまったから仲間扱いされてないし、そもそも場所がわかっても奴の仲間じゃないから行けないしさ!? 」


正論を言いまくるデビバットだが


マリア「じゃあ役立たずのあんたには消えてもらうしかないわね 」


デビバット「ちょっと待って!?必ず役に立ちますから消さないでぇ!? 」


無様に命乞いするデビバット


こうまですると消すのも面倒臭くなってくる


華琳「結局何もできないっていうの 」


もはや打つ手はない


誰もがそう思ったその時


ガサッ!


春蘭「誰だ!! 」


茂みが揺れ、現れたのは


キキィッ!


チキチィッ!


二匹のグレムリンであった。


華琳「あなた達は確か一刀の召喚獣のグレムとリンじゃない!? 」


稟「呼びましたか? 」


リンと呼ばれ、(りん)が反応した。


それはさておき


華琳「あなた達は無事だったのね 」


そう。他の召喚獣達はサタンの力によって闇の魔力を送られたため凶暴化してしまったが、元から闇属性であるグレムリンには効果がなかった。


エレナ「北郷一刀!あの男は悪魔族であるグレムリンを召喚獣にしていただなんて!! 」


マリア「まぁまぁエレナさん、落ち着いてください!? 」


本来魔法使いは悪魔族を召喚獣にしてはいけない決まりがある。


だが一刀は悪魔族の落ちこぼれであるグレムリンを哀れに思い召喚獣にしたのだった。


ちなみにマリア達はこのことを知っているがエレナは知らなかったりする。


だが、これにより


華琳「そうだ!この子達なら一刀の場所を覚えてるんじゃない! 」


そう。サタン(一刀)がいた場所からやって来たグレムリンならば一刀の元へ行くことができ、更にデビバットと違って契約が途切れてないためサタンの元へ行くことが可能なのだ。


エレナ「確かにそれならば可能ですね 」


桃香「それじゃあ早速… 」


向かおうとしたその時


?「待ってください! 」


華琳「誰の声? 」


秋蘭「この声、何処かで… 」


すると


ビュンッ!!


風羅「お待たせしました! 」


空から箒に乗った風羅と


白蓮「ふ…風羅、早すぎだ!? 」


風羅「ごめんなさい白蓮様!? 」


振り落とされないよう箒にしがみついていた白蓮がいた。


マリア「風羅! 」


風羅「雲の映像を見て魔力を探して飛んできました。けど… 」


ちらっ


エレナ「風羅さんも揃いましたね 」


まさかエレナがいるとは風羅も予想外であった。


アンソニー「いなくていいのにな 」


エレナ「何か言いました? 」


それはさておき


この場に魏軍、蜀軍、呉軍、幽州軍プラスおまけのデビバットが揃い


エレナ「それでは行きましょう 」


シュッ!!


一行はサタン(一刀)の元へ向かっていった。


ちなみに


美羽「や…やっと解放されたのじゃ!? 」


連れていくと邪魔になると思われ美羽が置いていかれたのだった。


一方


シュッ!


グレムリンの記憶をたどったエレナの手によりサタン軍の本陣に潜入できた大陸軍


マリア「何であんたまでついてくんのよ! 」


デビバット「いいじゃないっすか!俺っちだって心は大陸軍なんですから♪ 」


それはともかく


エレナ「ここはもう敵地です。何が起こるかわかりませんので戦闘派の魔法使いは散りましょう。非戦闘派のエリスさんとアンソニーは皆さんと残ってください 」


というわけで戦闘派魔法使いであるマリア、風羅、氷夢、エレナは散らばることになった。


華琳「さて、それでは私達は… 」


残された皆はどう行動しようか話そうとしたその時!


ブォンッ!!


春蘭「華琳様!? 」


華琳「えっ? 」


華琳の背後から斧が振り下ろされたが


ガッキイィーンッ!!


恋「…大丈夫? 」


華琳「え…えぇ、ありがとう!? 」


間一髪で恋が斧を受け止めたので助かった。


そして華琳に斧を繰り出したのは


ミノタウロス「ちっ!!仕留め損なったか!! 」


サタンの手により凶暴化したミノタウロスであり


以蔵「サタン様に歯向かう奴らか 」


ゴゴゴッ!!


フィーネ「こんな雑魚共、可愛がってあげるわ 」


他の八体も集まってきた。


アンソニー「こいつら一刀の召喚獣達じゃないか!? 」


雪蓮「華琳、それに魏軍!こいつらは私達が相手をするから北郷一刀を探しなさい! 」


桃香「ここは任せてください! 」


華琳「えぇ! 」


この場は皆に任せ、魏軍は一刀の元へ向かおうとするが


サタン「その必要はない 」


バァンッ!!


いきなり空からサタンが現れた。


華琳「一刀… 」


サタン「妙にこの体が叫ぶので来てみれば貴様らか 」


ようやくサタン(一刀)と対面した華琳達であったが


肝心の元への戻し方を考えていなかった。


そんな時


ガシィッ!!


華琳「えっ!? 」


デビバット「隙だらけだぜ! 」


デビバットが華琳を捕らえると


デビバット「おっと、お前ら動くなよ!こいつが殺されたくなければ大人しくしてろ! 」


春蘭「なっ!? 」


華琳を人質にするデビバット


一方その頃


レヴィアタン「あらあら、ずいぶんかわいい子ね 」


氷夢「むっ! 」


氷夢の前にはレヴィアタンが


ベルゼバブ「お前の相手は僕がしてやるブーン 」


風羅「あら 」


風羅の前にはベルゼバブが


べリアル「小娘が儂の相手というわけか 」


マリア「べリアル! 」


マリアの前にはべリアルが現れ、それぞれ戦いを開始するのだった。


エレナ「(悪魔族に見つからないよう魔力を低くしないと) 」


召喚獣ファイル


カーバンクル


属性:無属性


リングの色:白色


所有者:エレナ・ウィザリー


見た目は猫の外見で額に深紅の宝石を持つ回復強化要員の召喚獣。性別はメスで喋れない

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