サタン復活と一刀の過去
モバイル投稿なため章を設定できませんが今話より最終章が始まります
ちなみに最初からこんな感じで一刀をサタンにするつもりでした
華琳を連れ去ったルシファーを追ってルシファーの元へたどり着いた一刀達
だが間に合わず華琳はルシファーの手によって亡くなってしまう
華琳の仇討ちとばかりに魏軍はルシファーに挑むもまったく歯が立たず皆が倒されるなか、一刀が華琳に近づきマジックアイテム『クロノスの懐中時計』によって華琳は生き返った。
そして一度は華琳を殺されたことで怒りに燃える一刀は魔導剣聖を発動させようとするも、その時を狙っていたとばかりにルシファーが一刀に魔力を送り込んだ結果、何と!?一刀が大悪魔神サタンとなってしまったのだった。
華琳「か…一刀なの!? 」
マリアから渡されたマジックマントで体を隠した華琳が一刀に話しかけるが
サタン「一刀?無礼者、我が名は大悪魔神サタンである! 」
バシィンッ!!
華琳「きゃっ!? 」
春蘭「華琳様!? 」
華琳を無礼者呼ばわりし、叩いたのだった。
ルシファー「お久し振りです父様 」
サタン「ルシファー、お前が我を復活させてくれたか、感謝する 」
ルシファー「ありがたきお言葉でございます 」
あのルシファーがサタン相手だと敬語を使っていた。
サタン「では、行くとするか 」
ルシファー「はい 」
スッ!
サタン「ハアァーッ!! 」
ゴゴゴッ…!!
サタンが少しだけ魔力を解放した瞬間
ピキッ!…ピキキッ!!
バッキィーンッ!!
ルシファーの魔空間が破壊され、元の魏の城内で皆が現れた。
バサァッ!!
そしてサタンは悪魔の翼を広げると
ルシファー「さぁ、こちらでございます 」
サタン「うむ 」
星王子「ちょ…ちょっと待って!? 」
バサァッ!!
ルシファーを先頭にして悪魔達は城から去っていった。
凪「隊長… 」
マリア「一刀… 」
突然の出来事に皆が驚いて口を開くなか
はっ!?
華琳「皆、いつまでも驚いてる場合じゃないわ!今すぐ全軍出撃よ! 」
全員『りょ…了解! 』
いち早く復活した華琳が皆に一刀を追うよう指示を出すのだった。
ちなみにこの時
桂花「か…華琳様が… 」
華琳が生き返ったのを知らず、いまだに桂花が気を失っていたのだった。
ジャキンッ!!
華琳「みんな、準備はいいわね! 」
桂花以外『御意! 』
華琳は新しい服に着替え、皆の準備が終わり、桂花が気を失ったままであるが
華琳「それでは全員出げ… 」
一刀を追おうとしたその時!
シュパンッ!!
華琳「えっ? 」
桃香「えっ? 」
いきなり華琳の目の前に桃香達蜀軍一同(璃々含む)が現れた。
春蘭「貴様らは劉備軍!さては北郷がいない間に魏を征服しようと現れたな!! 」
ジャキンッ!!
桃香達に剣を向ける春蘭
すると
エレナ「北郷!!まさか北郷一刀のことですか!?彼に何があったんですか!? 」
ぐぐいっ!!
劉備軍の中からエレナが姿を現し、春蘭に迫ってきた。
マリア「え…エレナさん!? 」
エレナ「あら、マリアさんもいたのですか。色々とお話ししたいところですが今はとにかく置いといて北郷一刀に何があったんですか!? 」
こうまで強く迫っては誤魔化すこともできず
マリア「じ…実は… 」
マリアは事の始まりをエレナに話した
華琳が一度殺されるも何とか生き返ったこと
そして激怒した一刀が個人魔術を使おうとした隙にルシファーが一刀に魔力を流したことによって一刀がサタンと化してしまったことを
これを聞いたエレナは
エレナ「そんな!?まさか本当にこのようなことが起こるだなんて!? 」
膝をついて驚きまくるエレナに対し
華琳「あなた、何か知ってるんでしょ!魔力を送り込まれただけで一刀があんな姿になるはずがない!教えなさいよ!! 」
マリア「ちょっと華琳さん!? 」
魔法教皇の孫であり、生徒会長でもあるエレナに対してこの発言はさすがにやばいと思うマリアであったが
エレナ「わかりました。どうやらあなたは北郷一刀と親しいようですし、知る権利はありますね 」
そして今度はエレナが語り出した。
一刀自身すらも知らない一刀の秘密を!!
それは今から数十年前の魔法世界にて
ドッゴオォーーンッ!!
ドッカアァァーーンッ!!
サタン「魔法使い共、我が前にひれ伏すがよい!! 」
悪魔神サタンが多くの悪魔を引き連れ、世界を破壊しようとしていたが
魔法教皇「サタンよ、お前の好きにはさせぬ!! 」
パアァッ!!
サタン「ぐふぅっ!? 」
現魔法教皇や仲間の魔法使い達の力によってサタンは傷ついていった。
サタン「ちっ!?我もここまでか!? 」
配下である悪魔長も七人中三人を失い、残る四人も封印され、自身も封印間近であったサタンが一瞬だが弱音を吐いたその時!
ばぶばぶぅっ!
サタンの付近に一人の赤ちゃんが現れた。
この赤ちゃんが後の一刀である。
魔法教皇「何であんなところに赤ん坊がいるんだ!?それより早く助けねば…!? 」
だが、もう遅かった。
サタン「赤子よ、その体をもらうぞ!! 」
ゴォッ!!
サタンが赤ちゃんに迫ってきたのだ。
そして
スゥッ!!
魔法教皇「しまった!? 」
サタンが赤ちゃん一刀の中に入った瞬間
ジャキンッ!!
赤ちゃん一刀がサタン風な外見となり
赤ちゃんサタン「我、復活なり! 」
サタンが赤ちゃん一刀の体を乗っ取ってしまった。
その直後
一刀父「一刀、こんなところにいたのか 」
一刀母「心配かけちゃダメじゃないの 」
タイミング悪く一刀の両親が現れ
赤ちゃんサタン「うるさい。失せるがよい! 」
ビビビッ…
サタンは魔力を溜め
魔法教皇「危ない!?二人とも、逃げて…!? 」
赤ちゃんサタン「ハァッ!! 」
一刀両親『えっ?… 』
バババアァーーッ!!
魔力を両親目掛けて放ち、二人は跡形もなく消滅してしまった。
これが一刀の両親がいない本当の理由である。
魔法教皇「何ということだ!?赤子とはいえさすがはサタンというわけか…!? 」
赤ちゃんサタン「この力はよい!もっと暴れて… 」
このままでは魔法世界はサタンに支配されてしまう
誰もがそう思ったその時
赤ちゃんサタン「やろうぞ… 」
こてんっ!
魔法教皇「へっ? 」
赤ちゃんサタンが横に倒れてしまった。
その理由は…
ZZZ…
赤ちゃんであるがいえのお昼寝であった。
サタン「(こらーっ!!さっさと起きぬか体ーっ!!) 」
心の中で叫ぶサタンだが一度寝た赤ちゃんはそう簡単には目覚めず
魔法教皇「いまだ!押さえろ(小声)!! 」
サタン「(くっそーっ!!) 」
呆気なくサタンは取り押さえられたわけなのだが
ここで問題が起きてしまった。
魔法教皇「う〜む!? 」
赤ちゃん一刀をどうするかである。
赤ちゃん一刀を殺せば同時に憑いているサタンも死ぬ
だがそんなことできるはずがなく
銀のものによる悪魔払いに赤ちゃんに耐えきれるわけがなくできなかった。
そこで魔法教皇が考えたのは
魔法教皇「この赤子にサタンを封印しよう 」
側近「正気ですか教皇様!?一度封印すれば追い払うことができません!それにいつサタンが復活するかわかりませんのに!? 」
魔法教皇「それはない。何故なら封印が解ける条件は悪魔長級の悪魔が七人必要だからな 」
この時、七人いる悪魔長のうち三人が滅せられたためサタンの復活は早くても数百年かかると魔法教皇は思っていたのだ。
だがルシファーの魔力を与えられた星王子、麗羽、美羽が現れたことによって三人は悪魔長級の悪魔となったため一刀がサタン化する理由の一つとなってしまったのだ。
そして一刀はまさか自分の中にサタンが封じられているとは知らず、今までを生きていたのだった。
ちなみにエレナ達が魏にやって来た理由は
強大な魔力を感じ取ったエレナが場所を探った結果、その場所が魏の首都であることがわかり、一度魏を訪れたことのある桃香達の記憶によって移動魔法を使ったからであった。
マリア「まさか一刀にそんな過去があったなんて!? 」
一刀が施設を追い出された後、マリアの両親は当初一刀を引き取ることを拒否ろうとしたのだがマリアのお願いによって寮に入るまでの間、引き取ることになったのだった。
エレナ「こうしてはいられません!急いで追いかけないと 」
と、エレナが向かおうとしたその時
ブゥンッ!
ライラ「なになに!?すごい魔力を感じたから起きたけど何が起きたの!? 」
ライラが空間から現れた直後
エレナ「あ…悪魔族!?何でここにいるかは知りませんが、滅します! 」
マリア「ま…待ってくださいエレナさん!? 」
ライラ「んっ? 」
ライラを払おうとするエレナを止めるのに手間取り、出るのが少々遅れてしまった。
華琳「(一刀…) 」
一方その頃
レヴィアタン「ちょっとデビバット!あたしをこんな何もないとこへ呼び出して何する気よ!これからライヴでも始めようと思ったのに!! 」
ベルゼバブ「ここ、土煙ばかりでぼくちゃん嫌いだブーン 」
べリアル「儂もまだ腰が痛む… 」
デビバット「み…皆さん、ちょっと待ってくださいよ!? 」
わがままを言う悪魔長達の相手をするデビバット
正直に言うと大変であった。
すると
ゴゴォッ!!
悪魔長達『むっ! 』
デビバット「な…何だ!?この馬鹿でかい魔力は!? 」
物凄い魔力が近づいてくると同時に
サタン「お前達、久し振りだな 」
バァンッ!!
サタンが現れた。
デビバット「さ…さた…サタン様!? 」
レヴィアタン「復活なされたのですね!! 」
ベルゼバブ「おめでとうございますですブーン!! 」
べリアル「我ら一同光栄にございます 」
皆がサタンの登場に驚くと
サタン「ルシファー 」
ルシファー「ハッ! 」
パチンッ!
ルシファーが指を鳴らすと
ボンッ!!
麗羽「おーほっほっほっ…って、あれ? 」
美羽「もっと蜂蜜水を…ここは何処なのじゃ? 」
強制転移によって悪魔化した麗羽と美羽が呼び出され
ルシファー「父様、いやサタン様、これで我ら悪魔長勢揃いでございます 」
サタン「ご苦労 」
ルシファー、レヴィアタン、ベルゼバブ、べリアル、星王子、麗羽、美羽
七人の悪魔長が勢揃いすると
サタン「皆のもの、これよりこの世界を我が物にしようではないか! 」
サタンが世界征服を宣言したその時
星王子「ちょっと待て! 」
星王子が待ったをかけた
星王子「言っておくが僕はお前のような奴に従うつもりはない。なので… 」
星王子は構えると
星王子「消えろバーカ! 」
ドォンッ!!
ドカァンッ!!
サタン目掛けて魔力弾を放ち、魔力弾はサタンに命中した。
デビバット「(ば…馬鹿なことを!?) 」
星王子「おや、死んだようならこの軍は僕が支配して… 」
と、その時!
ガシィッ!!
星王子「ぐげぇっ!? 」
伸びてきたサタンの腕が星王子の頭を握り
サタン「我に対して無礼を働くとはあっぱれなものだ。褒美として魔力を奪い取ってくれよう 」
ビビビーッ!!
星王子「げぎゃあぁーっ!? 」
頭を握られながら魔力を抜かれる星王子
そして
星王子「ああぁ… 」
ぽいっ!
魔力を抜かれ、すっかり老人と化した星王子はサタンに投げ捨てられ
サタン「終わりだ! 」
ドォンッ!!
シュッ!!
サタンの魔力弾を食らい、消滅してしまった。
麗羽「あわわ…!? 」
美羽「ひえぇっ…!? 」
じょぼぼっ…
あまりの残虐さに漏らしてしまう麗羽と美羽
すると
ピチャッ!
お漏らしが少々サタンにかかってしまい
サタン「次は貴様らが消える番のようだな!! 」
麗羽・美羽『ひ…ひえぇっ!? 』
次なるターゲットに選ばれてしまう二人であった。
ルシファー「(哀れな) 」
召喚獣ファイル
幸運猫
属性:光属性
リングの色:黄色
所有者:アンソニー・ゴルド
見た目は太った金色の猫だが所有者が呼び出すとたまに幸運を与えてくれる召喚獣




