仇討ちと最悪の展開!?
突然悪魔となった星王子を連れて魏に現れたルシファーは華琳を連れ去り消えてしまう
一刀達が必死で華琳の元へ向かおうとするなか、一刀達が華琳の元へ着いた時には…
華琳「がはぁっ!? 」
ルシファーの魔力が華琳の心臓目掛けて放たれ心臓に穴の開いた華琳は亡くなってしまったのだった。
春蘭「しゅ…秋蘭、どうせ私の目がおかしいのだろう。か…華琳様が…!? 」
秋蘭「姉者、私とておかしいと言ってやりたいが残念ながら… 」
桂花「か…華琳様が死… 」
ばたんっ!!
稟「桂花!?しっかりしてください!? 」
風「これは悪夢なのですよ。きっと風は夢の中なのです 」
燈「あぁっ… 」
がくんっ!!
喜雨「母さん、しっかりして!? 」
あまりの出来事に気の弱いもの達は驚きまくり
季衣「うえぇぇんっ!!華琳様〜!! 」
流琉「泣いちゃダメだよ季衣 」
香風「流琉も泣いてる 」
ちびっこ達は泣きまくり
凪「そ…そんな!? 」
真桜「う…嘘やろ!? 」
沙和「き…きっとこれはドッキリなの!? 」
霞「沙和、現実から逃げたらあかんで 」
マリア「間に合わなかったの… 」
誰もがこの状況が嘘だと思いたいなか
ルシファー「ほら、返してやるよ 」
ドサッ!!
ルシファーが華琳の亡骸を一刀達の方へ投げ
星王子「曹操は死んじゃったよ。でも安心しな、曹操の代わりに僕がお前達の主導者に… 」
と星王子が言った直後
キッ!!
春蘭「ハアアァーーッ!! 」
霞「おりゃあぁーーっ!! 」
ブォンッ!!
春蘭と霞が得物を手にしてルシファーと星王子へ向かっていくが
ルシファー「甘い 」
ガシィッ!!
ルシファーは二人の得物を受け止めると
ルシファー「ハァッ!! 」
ドォンッ!!
春蘭・霞『ぐわっ!? 』
二人を魔力の波動でぶっ飛ばした。
秋蘭「おのれっ!! 」
ぐぐっ…
ヒュンッ!!
そして隙をついた秋蘭がルシファー目掛けて矢を放つが
ギランッ!!
シュウゥッ…
秋蘭「ぐわっ!? 」
ルシファーがひと睨みしただけで矢は消滅し、秋蘭もぶっ飛ばされてしまった。
ルシファー「主導者を失った怒りで勝てぬ相手であっても歯向かってくるか、人間とは愚かな生き物だ 」
すると
凪「黙れーっ!! 」
真桜「うおりゃーっ!! 」
沙和「りゃあぁーっ!! 」
香風「死ね!! 」
バッ!!
凪達がルシファーに向かっていくが
ルシファー「愚かな 」
ブォンッ!!
凪達『うわあぁーっ!? 』
これまた魔力の波動でぶっ飛ばされてしまった。
だが
凪「いまだ二人とも! 」
凪がそう指示を出した直後
季衣「でりゃあぁーっ!! 」
流琉「ハアアァーーッ!! 」
ブォンッ!!
季衣と流琉による巨大鉄球と巨大円盤が繰り出された。
さすがのルシファーも魔力を放った直後にすぐ魔力を放つことができず
ドガガァッ!!
二人の攻撃を食らってしまった。
季衣「やった…!? 」
流琉「華琳様の仇を…!? 」
ところが
ビュンッ!!
季衣・流琉『がっ!? 』
突然繰り出したはずの鉄球と円盤が二人のもとへ向かっていった。
ルシファー「いまのはほんの少し危なかったよ。だが悪魔である俺に効くはずがないだろう 」
まともに攻撃を食らったにもかかわらずルシファーはほぼ無傷であった。
マリア「だったらこれならどうかしら!光よ、剣となって刺し貫け!ライトニング・ブレ… 」
悪魔には魔法しか効かない
そう察したマリアは魔法を繰り出そうとするも
ルシファー「遅い 」
マリア「えっ!? 」
呪文を唱えている間にルシファーが接近し
ドカァッ!!
マリア「がはぁっ!? 」
マリアに一撃を食らわした。
星王子「うひょっ♪大陸でも有名な武力を持つ魏の連中がまるで赤子同然じゃん!悪魔になってよかったぜ!! 」
ルシファー一人に魏軍は全滅してしまった。
春蘭「く…くそっ!? 」
秋蘭「こんな時に北郷はどうしたのだ!? 」
だがまだ魏軍には魔法使いである北郷一刀がいる。
その一刀は…
一刀「・・・ 」
華琳の亡骸をじっと見ていた。
ルシファー「おや、お前に死体を眺める趣味があるだなんてな 」
星王子「へっ!隙だらけなんだよ馬鹿が 」
ゴゴゴッ…
完全に無防備な一刀目掛けて魔力を放とうとする星王子だが
ガシィッ!!
ルシファー「奴を殺すな。それはやめろと言っただろう 」
ゴゴゴッ…!!
星王子「ひぃっ!? 」
ルシファーの迫力にビビり、攻撃を中断する星王子であった。
すると
一刀「こいつを持っといてよかったぜ 」
スッ!
一刀は懐から妙な懐中時計を取り出した。
マリア「あんた!?何でそれを!? 」
マリアはその懐中時計に見覚えがあるようだがそんなことは気にせず
スッ!
一刀は懐中時計を華琳に当てると
一刀「スタート! 」
カチッ!
懐中時計のボタンを押した途端
ギュルルゥーッ!!
懐中時計の針が物凄い早さで逆に回っていた。
秋蘭「マリア、あの妙な道具は何だ? 」
この時代に時計なんかないため妙な道具扱いであった。
マリア「あれは『クロノスの懐中時計』と呼ばれる魔法道具よ 」
クロノスとは時の神である
マリア「起動するには魔力が必要だけど起動すれば当てたものの時間を戻すことができるの 」
本来は魔法教皇が所有するものだが、こっそり侵入した一刀が盗んだのだ。
そして懐中時計を起動させると
ギュルルゥーッ!!
まるでテレビの巻き戻しのごとく穴が開けられた華琳の心臓が塞がっていき
パッ!
あっという間に心臓の穴と体中の傷が消え
華琳「ん… 」
華琳が目を覚ました。
一刀「な…何とか間に合ったようだな華琳!? 」
クロノスの懐中時計に大量の魔力を注ぎ込み少々疲れる一刀
懐中時計は一分以上の時を戻すと多い魔力が必要なのだ。
華琳「一刀、あなたが助けてくれたの? 」
一刀「まぁな、それより華琳、お前に言いたいことがある 」
華琳「んっ? 」
そして一刀は言った。
一刀「お前って、やっぱりおっぱい小さいな 」
華琳「えっ? 」
最低な言葉を
この時、一刀が言った一言で華琳は気づいた。
バァンッ!!
ぷるんっ♪
ルシファーの魔力を食らった影響で自分がパンツ一枚の姿であることを
懐中時計が戻せるのは生物のみであり、無生物の時を戻すことができないのだ。
華琳「い…いやあぁっ!! 」
バッチィーーンッ!!☆ミ
一刀「ぐほっ!? 」
自分がどういった姿なのか気づいた華琳は一刀の頬をおもいっきりひっぱたいた。
ルシファー「(まさか生き返らせるとは想定外だったな) 」
さすがのルシファーも想定外の出来事に少し驚いたその時
ビビッ!!
ルシファーの耳に何かの信号が伝わった。
デビバット『ルシファー様、三人の悪魔長達を呼び出しました! 』
それはルシファーから三人の悪魔長達を呼び出しておくよう命じられたデビバットからの連絡であった。
ルシファー「(ちょうどいいタイミングだな)わかった。その場で待機してろ 」
デビバット『了解! 』
一方
一刀「ルシファー!あと誰かさん!! 」
星王子「星王子だ!!名を覚えろ… 」
だが一刀にはそんなこと関係なかった。
ゴゴゴッ…!!
星王子「ひぃっ!? 」
助かったからといって華琳を殺したこいつらを許すわけがない
一刀「テメェら、ぶっ殺してやるから覚悟しとけ!! 」
怒りの力で魔力が増大している一刀は
バチバチィーッ!!
魔力で黒い鍵を作り
一刀「オープン・ザ・ゲート! 」
ガチャァッ!!
自分の胸に鍵を当て、改変呪文を叫びながらそのまま鍵を回した。
これは一刀が持つ個人魔術・魔導剣聖の準備なのだが
ルシファー「この時を待ってたよ! 」
シュバッ!!
一刀「なっ!? 」
一刀が鍵を回した直後、ルシファーが一刀に接近し
ルシファー「ハァッ!! 」
ババァーッ!!
鍵穴目掛けて闇の魔力を流した。
一刀「ぐわあぁーっ!? 」
華琳「一刀!? 」
魔力を流され苦しむ一刀
すると
ルシファー「さぁ、出ておいでよ父様! 」
ルシファーがそう言った直後
ゴゴォッ!!
一刀の全身を闇の魔力が覆っていき
一刀の姿は髪が急に伸びて長髪になり、フランチェスカの制服が黒へと変わって肌の色が若干黒くなり、体に妙な模様が出現し、背丈も若干大きくなった姿へと変わった。
ここまでは魔導剣聖と同じなのだが違う点といえば
バァンッ!!
頭に角が生え、背中に黒い翼と悪魔の尻尾を生やしていた。
華琳「か…一刀、どうしちゃったの!? 」
恐る恐る一刀に語りかける華琳だが
一刀?「・・・ 」
一刀は華琳の語りに応じず
ルシファー「久し振りだね父様。いや、大悪魔神サタン様 」
ルシファーが一刀をサタンと呼ぶと
サタン「あぁ、久し振りだなルシファーよ 」
バァンッ!!
一刀改めてサタンが反応したのだった。
そしてこの時
ゴゴゴッ…
大陸の空が黒く染まり
ギャシャアァーッ!!
大陸にいたモンスター達の力が強まっていった。
蜀の国
桃香「この空は何なの!? 」
氷夢「今日の天気は黒雲だったか? 」
誰もが驚くなか
エレナ「(まさかこれは!?) 」
祖父である魔法教皇から話を聞いていたエレナは何かを感じるのだった。
召喚獣ファイル
オルトロス
属性:火属性(左)、水属性(右)
リングの色:赤と青の二色
所有者:霧野氷夢、炎夢
右側の水色の頭から氷を吐き
左側の赤色の頭から炎を出す
紫色の体をしたドーベルマン。互いの頭は性格が違うためよく喧嘩をする




