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迫る恐怖と拐われた華琳

ここは華琳のいる魏の城


この城内に…


ササッ!


華琳に復讐するべく悪魔となった星王子が忍び込んでいた。


星王子「フフフッ!いくら警備が厳重と呼ばれるこの城も悪魔となった僕にかかれば楽に忍び込めるものだな、さて曹操は何処かな? 」


魔力で姿を消した星王子が辺りを捜索していると


星王子「おっ、いたぞ 」


そこには一刀と華琳がおり


星王子「二人まとめて始末を… 」


と星王子がこっそり二人に近づこうとしたその時


一刀「こら西森ーっ!! 」


一刀が突然叫んだ。


星王子「な…何だあいつ!?急に叫ぶだなんて!?それと西森って誰だ!? 」


それは置いといて


一刀「主人公である俺を7、8話も登場させないだなんてありかよ!!読者のみんな、主人公は俺だからね!! 」


華琳「私だってヒロインなのに一刀が登場してるのに全く登場しない話があるじゃないの!! 」


メタ発言はやめてください


一刀「あれっ?お前ってヒロインだったの? 」


華琳「何ですって!! 」


一刀にとってのヒロインは誰なのだろうか?


星王子「何を言っているのかわからぬが今のうちに苦しめてやるとするか 」


ビビビッ…


星王子は指先に魔力を溜めると


星王子「食らえっ!! 」


ビビーッ!!


指先からレーザーのような魔力が放たれ華琳を襲った。


だが


華琳「このバ一刀っ!! 」


スッ!


華琳が一刀をボコろうと得物の死神鎌・絶を振り上げ


キンッ!!


星王子「へっ? 」


絶に魔力が当たって反射し


ビビーッ!!


星王子「ぎゃあぁーっ!? 」


星王子自身に命中してしまった。


華琳「んっ?いま何か声がしなかった? 」


一刀「気のせいだろ。とりあえず俺は逃げるぜ 」


華琳「あっ、こら!待ちなさい!! 」


一刀達は星王子に気づかずその場から去っていった。


星王子「いててっ!?まさか魔力が跳ね返るだなんて!? 」


放たれた魔力が弱いものの場合、壁などに反射することがある。


幸いにもいたぶるために放った弱い魔力だったので致命傷にはならなかった星王子であったが


星王子「これも全て曹操のせいだ!! 」


自業自得の逆恨みをする星王子であった。


それから少しして


星王子「これで奴の肌を傷つけてやる! 」


ビビビッ…


星王子は魔力をくの字の形に作ると


星王子「食らえっ!! 」


シュッ!


華琳目掛けて放った。


ここまではよかったのだが


ぐいんっ!!


星王子「へっ? 」


くの字にしてしまったがゆえに魔力はブーメランのように曲がってしまい、魔力を繰り出した星王子の元へ戻ってしまった。


星王子「まずい!? 」


サッ!


このままでは自分が斬られてしまうと察した星王子は何とか寸前で避けるが


スパンッ!!


ドササーッ!!


星王子「あぁーっ!? 」


魔力は自身の上にあった木の枝を切断してしまい、星王子は枝の下敷きになったのだった。


華琳「なに!?何でいきなり枝が切れたの!? 」


まぁ、これはこれで華琳を怖がらせたのだからよいのだが


星王子「よくない!!おのれ曹操め!!次こそは… 」


次こそ復讐を企む星王子であったが


次から次へと星王子の仕出かすことが失敗してしまい、とうとう一日経っても華琳を傷つけることができなかった。


華琳「(何だか今日一日で不思議なことが起こりすぎね、不気味だわ!?) 」


だが星王子は知らないがそれなりに華琳に恐怖を与えていたりする


そしてその日の夜


華琳「すやすや 」


自室で眠る華琳


星王子「くっ!?いくら姿を消せるとはいえ近づきすぎたら見つかる可能性がある。一体どうすれば… 」


今日一日様々な手で華琳を狙う星王子であったが全て華琳の運と自身のドジにより失敗に終わってしまった。


だが星王子は知らないが華琳に恐怖を与え、華琳の代わりに魔力を食らった春蘭と桂花がいたという。


星王子が悩んでいると


バサァッ!!


ルシファー「やれやれ、いつまでたっても戻らないから様子を見に来てみれば 」


星王子の元へルシファーが現れた。


星王子「仕方ないだろ!!あいつが全て悪いんだ!! 」


自分の失敗を華琳のせいにする星王子


ルシファー「仕方ないな、魔力の使い方を教えてやるよ 」


ぶわぁっ!!


ルシファーは魔力を霧のように出すと


スゥッ!!


魔力は隙間を通って華琳の部屋に入り


ふわっ


華琳の頭の上に乗った。


星王子「そうか!あの霧には爆発する性質なんだな!そいつで曹操の頭を爆発させて… 」


ルシファー「いや、単なる魔力さ 」


星王子「何だよ!!そんなのでどうやって曹操を!! 」


ルシファー「まぁ見てなって、こんなの悪魔としての基本中の基本だからさ 」


そう。ルシファーは華琳にある魔法を繰り出していた。


華琳「うぅっ… 」


何かに(うな)される華琳


華琳の夢の中


華琳「何なのここ!? 」


何もない空間にいる華琳


すると


ガサガサッ!!


華琳「んっ? 」


何かが自分の体をよじ登っているのを感じ、見てみると


バァンッ!!


そこには大量のゴキブリがいた。


華琳「ちょっ!?何よこれ!? 」


ゴキブリを払おうとする華琳だが数が多く払いきれなくなり


ガササァッ!!


華琳「いやあぁーっ!! 」


ついには全身がゴキブリまみれとなったところで


ガバァッ!!


華琳「ハァハァ…!?あ…悪夢を見たわ!? 」


華琳が目を覚まし飛び起きた。


華琳「次こそはいい夢を… 」


そして再び眠る華琳だが


夢の中にて


一刀「好きだ華琳!キスしてくれ!! 」


華琳「えぇっ!?し…仕方ないわね 」


ん〜っ…


華琳が一刀とキスしようとした直前に


貂蝉「ん〜っ♪ 」


華琳「!? 」


一刀の顔がこの世のものとは思えない化け物(貂蝉)となり


ガバァッ!!


華琳「ハァハァ…!? 」


キスする寸前で目を覚ました華琳


その後も華琳は何度も寝ては悪夢を見るを繰り返し


華琳「もう今日は寝ないわ!! 」


ついには一晩中起きることにした。


しかし


ガタガタンッ!!


華琳「ひぃっ!? 」


起きている間も恐怖が華琳を襲っていった。


それから一夜が明け


華琳「お…おはよう… 」


寝不足、精神的疲労により華琳はすっかりボロボロであった。


星王子「へぇ、まさか魔力にあんな使い方があるだなんてね 」


ルシファー「攻撃だけが魔力の使い方じゃない。さっきのは悪夢(ナイトメア)という悪魔術の基本中の基礎さ 」


隠れながら華琳の様子を見る星王子とルシファー


秋蘭「大丈夫ですか華琳様!? 」


華琳「だ…大丈夫よ。それより私は近々死ぬかもしれないわ 」


精神的疲労により弱気になってしまう華琳


秋蘭「馬鹿なことを言わないでください!? 」


華琳「もし私が亡くなったら後のことは頼む… 」


と華琳がその先を言おうとすると


スパカァーンッ!!☆ミ


華琳「がっ!? 」


一刀に後ろから靴で叩かれてしまった。


一刀「バーカ、なに弱気な態度なんだよ。お前はいつも通り強気で威張ってりゃいいんだ。そんな華琳なんて華琳じゃねぇよ 」


華琳「一刀… 」


一刀なりに弱っている華琳を励ましたつもりなのだが


華琳「って、誰が強気で威張ってるですって!! 」


一刀「事実だろうが!! 」


華琳を怒らせてしまい口喧嘩を始めてしまった。


星王子「くそっ!!北郷一刀のせいで曹操が元に戻ってしまった!!こうなったらあいつを先に殺して… 」


一刀を殺そうと企む星王子であったが


ルシファー「そんなことしてみろ。俺がお前を殺してやる 」


ギロリッ!!


星王子「ひぃっ!? 」


即座にルシファーに睨まれてしまった。


ルシファー「安心しろ、北郷一刀が邪魔なら奴がこれない場所へ連れていくまでだ。いくよ! 」


バサァッ!!


星王子「お…おぅ!? 」


バサァッ!!


ルシファーは翼を羽ばたかせて飛び、星王子もルシファーについていった。


そして


すたっ!!


華琳「えっ? 」


一刀「なっ!?お前は… 」


ルシファーと星王子は華琳の両隣に並ぶと


ルシファー「ゲート・オープン! 」


パチンッ!!


ルシファーが指を鳴らした瞬間


ぶわぁっ!!


黒い闇がルシファー、星王子、華琳を包み


一刀「あれは…!? 」


一刀が気づいた時には時既に遅く


パッ!


三人の姿が消えていたのだった。


召喚獣ファイル


クラーケン


属性:水属性


リングの色:青色


所有者:北郷一刀


巨大なイカの姿をしたモンスター。海の中ならかなりの強さを持つ


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