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黄門様と戦略的撤退

前話投稿後、様々な感想が送られるなか、ネタバレですが最終的に華琳は許しますがこうした方が華琳らしいと思いました

一刀と華琳が争い、一刀が魏を飛び出してから三日が経過した。


その間、華琳はというと


華琳「桂花!この書簡間違ってるわよ!! 」


桂花「は…はい!? 」


華琳「春蘭!今日まで提出の報告書はまだなの!! 」


春蘭「す…すぐに提出します!? 」


華琳は皆にイライラをぶつけていた。


華琳「(何であの馬鹿がいないだけでこうもイライラするのかしら) 」


それは華琳自身にもわからないイラつきであり、一部のものは恐怖に震え、またあるものは…


春蘭「今日も華琳様に怒鳴られたぞ♪ 」


桂花「私なんて二日続けてよ♪ 」


逆に喜んでいたりする


華琳「(何でこんなにムカムカするのかしら!) 」


実はこの三日の間


季衣「華琳様、兄ちゃんを許してあげて 」


流琉「お願いします 」


凪「どうか隊長を許してあげてください!代わりに我々警邏隊が罰を受けますので! 」


真桜「ちょい待てぃ!! 」


沙和「巻き込まないでなの!! 」


と、皆から一刀を許すよう言われ


マリア「お願いします!あんな馬鹿でも幼馴染みなんです!! 」


自分と似た性格でありマリアですらからも許すよう言われてしまった。


だが華琳とて皆から何を言われようが簡単に一刀を許すわけにはいかない


ところが


ライラ「ダーリンを許してくれないなら華琳ちゃんにすっごい魔法かけちゃうもんね! 」


ライラからは脅しをかけられ


そして三日が経過した今日


がたんっ!!


秋蘭「華琳様、どちらへ? 」


政務をしていた華琳は勢いよく机から立ち上がると


華琳「決まってるでしょ。あの馬鹿を探しに行くのよ 」


自分から一刀を探しに行くと言い出した。


華琳「まぁ、私もがらになく激怒して追い出しちゃった責任があるしね 」


秋蘭「華琳様… 」


華琳「か…勘違いしないでよね!あくまでライラの魔法が怖いからなんだからね!! 」


ツンデレだ


と、華琳が一刀を探しに向かおうとしたその時


桂花「華琳様、緊急報告です!! 」


桂花が慌てながら現れた。


華琳「桂花、何があったの? 」


秋蘭「北郷が見つかったのか 」


桂花「そ…そんなわけないじゃない!!ぎ…魏国近くの街へ盗賊が襲撃したため、救援を求むとのことです 」


華琳「なんですって!? 」


桂花からの報告を聞いた華琳は驚いた。


このまま一刀を探しに向かえば盗賊を追い払うことができず街を救うことができない


しかし一刀も大事


だが、魏国の王となった華琳は


華琳「全軍に伝達!今すぐ盗賊を打ち払いに行くわよ! 」


国を守るため、迷わず一刀より国を選んだのだった。


華琳「(早く盗賊を倒してすぐに一刀を探しに行かなくちゃね) 」


一方、その一刀はというと


一刀「(う〜ん!?30越えを相手にしていいのか!?だがあのおっぱいなら文句なし!しかし、まさか子持ちだなんて!?いいや、娘さんも一緒で親子丼か♪) 」


いまだに悩んでいた。


親子丼


言葉を聞くと単なる食べ物だが


別の意味もあったりする


喜雨「母さん、あの人は何を悩んでるの? 」


燈「さぁ? 」


一刀の悩む姿に(とう)喜雨(すう)の親子は不思議がっていた。


するとその時


ドダダダーーッ!!


やけに街が騒がしくなってきた。


一刀「あーもうっ!!人が考えてるのにドタドタうるさいな!!何があったんだよ! 」


一刀は逃げる人を捕まえて話を聞いてみると


男「知らないのか!?この街を盗賊が襲ってこようとしてるんだよ!? 」


一刀「何だって!? 」


盗賊が来ると聞いて驚く一刀


男「だからみんな早く逃げようと必死なんだ!それじゃあな 」


ダダダッ!!


男は一刀の手を振りほどき、そのまま去っていった。


燈「盗賊ですって、どうしましょう!? 」


喜雨「母さん落ち着いて!? 」


盗賊の襲来に慌てまくる燈と喜雨だが


一刀「フッフッフッ!お二人さん、盗賊なんて目じゃありませんぜ 」


燈「えっ!? 」


一刀「俺に任せて頂戴な! 」


何やら自信満々な一刀であった。


そして


盗賊頭領「ヤーハー!!野郎共、暴れまくるぜ!! 」


街に盗賊が襲来し、逃げ切れなかった街人達が被害に遭っていた。


盗賊「大丈夫ですか(かしら)、この辺りは曹操の領地ですぜ 」


盗賊頭領「フンッ!曹操が怖くて盗賊やってられっか!それに奴は小さなガキって話じゃねぇか、そんな奴軽く蹴散らしてやるよ! 」


本人がいないことをいいことに強気な態度をとる盗賊の頭領


するとその時


一刀「待て待てぃ!! 」


盗賊頭領「あんっ! 」


一刀の声が聞こえると


一刀「かーかっかっ! 」


そこには白いつけ髭をつけた一刀と


スッ!


一刀の隣に並ぶ燈と喜雨がいた


バサッ!


燈と喜雨は紙を広げると


燈「えぇと、こちらにいる人をどなたと心得る(棒読み) 」


喜雨「魏国警邏隊隊長・北郷一刀様であられるぞ!(棒読み)…なにこれ? 」


棒読みながらも紙に書いてある台詞を二人は読み


一刀「()が高い!控えおろう!! 」


ビシィッ!!


どこぞの黄門様のごとく叫ぶ一刀であったが


盗賊頭領「ぎ…魏国警邏隊隊長だと!? 」


役職を聞いた盗賊達は驚いた


だが


盗賊頭領「プッ!お…お前が警邏隊隊長の隊員達から追いかけ回されてるお馬鹿隊長かよ 」


盗賊「俺は女の胸しか見ない変態だと聞いたぜ 」


盗賊「近づいただけで孕まされる(はらまされる)から気をつけな 」


一刀「なっ!? 」


世間での一刀の評判は悪かった。


燈「まぁ 」


喜雨「警邏隊隊長はともかくそんな危ない人だったんだ 」


スッ…


ちょっと退いてしまう燈と喜雨であった。


一刀「おのれーっ!!この俺を馬鹿にするとは命がいらないようだな、華琳から極力魔法を使うなと言われてるがもう俺はあいつの軍じゃないから関係ないな 」


スッ…


一刀は懐に手を入れると


一刀「消えるがいい! 」


ビシィッ!!


杖を構え、盗賊をブッ飛ばそうとするが


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


一刀「あれっ? 」


何も起きず、手の先をよく見てみると


バァンッ!!


一刀は杖を握っていなかった。


一刀「(しまった〜!?勢いよく喧嘩したから杖を置いてきちまった〜!?) 」


馬鹿である


盗賊頭領「どうした?何が命がいらないだ 」


すると一刀は


一刀「さ…作戦ターイム! 」


盗賊頭領「は? 」


サッ!


作戦タイムと叫んで後ろを向いて中腰になると


一刀「まさか!?他にも何か置いてきてないだろうな!? 」


バッ!


一刀は持ち物を全て出してみると


一刀「やっぱり!?色々置いてきちまった!? 」


魔法道具が入っているマジックバッグはもちろんのこと、召喚リングもフィーネ、ケルベロス、スライムと戦闘向けではないものしか持っていなかった。


一刀「あぁっ!?三日前に召喚リングの手入れをするんじゃなかった!?こいつらでどうやって戦えばいいんだよ!? 」


杖がなく、召喚リングも戦闘向けではない今の一刀は単なる変態の魔法使いである。


そして


ゲシッ!!


一刀「ぎゃんっ!? 」


盗賊頭領「何が作戦たーいむだ!ふざけたこと抜かしやがって!! 」


ずらりっ!!


一刀の前に武装した盗賊一味が並び


一刀「は…はわわ!? 」


窮地に追いやられた一刀であったが


一刀「あっ!曹操様! 」


ビシィッ!!


一刀が盗賊一味の後ろを指差しながら叫ぶと


盗賊頭領「なにっ!? 」


ババッ!!


頭領を含めた盗賊は全員後ろを向くが


し〜ん…


後ろには猫一匹いなく


盗賊一味が全員後ろを向いた瞬間


一刀「ひっひっひっ!こんな単純な手に引っ掛かりやがってバーカ!! 」


ダダダーッ!!


盗賊頭領「あっ!? 」


一刀は燈と喜雨を抱え、逃げ出したのだった。


一刀「逃げたんじゃない!戦略的撤退だ! 」


それを逃げるという


召喚獣ファイル


ミノタウロス


属性:無属性


リングの色:白


所有者:北郷一刀


一刀が最初に契約した召喚獣

力自慢で斧を武器にして戦う

単なる脳筋ではなく迷宮に封じられていたため迷路も得意


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