季衣と未来予測眼
後書きにて特別ゲストが登場します
華琳の命により初出陣することになった一刀であったが
馬に対してのトラウマから一刀は乗馬を拒否し、軍を困らせてしまう
仕方がないので華琳が一刀を引っ張ることにしたのだが、その途中で一刀を繋いでいた縄が切れてしまい置いていかれてしまうも何とか一刀は華琳達と合流した。
しかし、華琳達が来る前に村を賊から守っていた少女が華琳が刺史(警察と役所を足してニで割ったような官職)だと聞いた瞬間
?「でりゃあぁーっ!! 」
ブォンッ!!
少女はいきなり華琳目掛けて鎖鉄球を放ったのだった。
春蘭「か…華琳様!? 」
まさかの出来事に春蘭は華琳を助けるのが遅れてしまい
ゴォッ!!
華琳目掛けて鎖鉄球が迫ったその時
バッ!
いきなり一刀が華琳の前に現れると
ドカァッ!!
一刀「がっ!? 」
一刀が華琳の代わりに鎖鉄球を食らってしまった。
華琳「一刀!?まさか私を助けるために!? 」
倒れた一刀を抱き起こす華琳
繋いで引っ張ったあげく、置き去りにした自分を一刀が身を挺して助けてくれた。
ここだけを見るならそう感じ取れるのだが
秋蘭「はぁ…はぁ…、北郷の馬鹿者め!! 」
華琳の近くで荒れている秋蘭がいるなら話は別であった。
華琳「秋蘭、あなたどうしたの? 」
秋蘭「実はですね華琳様 」
ここで話は数分前に遡る。
数分前
秋蘭「落ち着け北郷!? 」
一刀「放せ秋蘭!華琳を一発殴らなきゃ俺の気が済まねぇ!! 」
自分を置き去りにした華琳に制裁を食らわそうとする一刀だが秋蘭に押さえつけられていた。
だがこの時、一刀はあることに気付くと
一刀「離すな秋蘭!もっと強く押し当てろ!! 」
秋蘭「わかってるから暴れるな!んっ?押し当てろだと 」
何故一刀がそんなことを言うのか?
理由は簡単であった。
それは…
むにゅんっ!!
秋蘭が一刀を押さえつける度に秋蘭のおっぱいが一刀に当たっていたからだ!!
一刀「もっと!!もっと強く押し当てて!! 」
秋蘭「・・・ 」
それを知った秋蘭は
秋蘭「この馬鹿者ーっ!! 」
ドォンッ!!
一刀「あぁーっ!? 」
一刀を突き飛ばしたのだがその時!
ドカァッ!!
一刀「がっ!? 」
偶然にも華琳の前に突き飛ばされたため、結果的に華琳を救うように見えたのだった。
華琳「へぇ、そう。それが真実なのね 」
秋蘭「はい 」
真実を知った華琳は
華琳「少しでもあなたに詫びようと思った私が馬鹿だったわよ!! 」
ゴッチーンッ!!☆ミ
一刀「ぎゃんっ!? 」
一刀を一発殴るのだった。
さて、その話はそろそろ置いといて
春蘭「おい貴様!華琳様に向かって何をする!! 」
春蘭が華琳に鎖鉄球を繰り出した少女に対して怒鳴ると
?「官軍なんて大嫌いだ!!貧しい村の人から重い税ばかり取って困っても助けてくれない!!だから村で一番力のあるボクが守ってたんだい!! 」
官軍に対しての悪口を言うと
一刀「何だと!?華琳、お前、いつかはやりそうだと思ってたけどそんなことしてやがったのか!! 」
一刀が華琳に対して叫ぶと
ゴッチーンッ!!☆ミ
華琳「私じゃないわよ!! 」
一刀「ぐふっ!? 」
そんな一刀を華琳は殴るのだった。
華琳「前に村の官軍をしていた者が無能なだけのようね。だけども同じ官軍として頭を下げさせてもらうわ 」
スッ!
少女に対して頭を下げる華琳
?「べ…別にお姉ちゃんが悪いわけじゃないからいいよ。でもお姉ちゃんは一体? 」
秋蘭「よくぞ質問したな! 」
春蘭「こちらにおられる御方をどなたと心得る! 」
一刀「恐れ多くも天下の副将軍… 」
桂花「北郷一刀、邪魔よ!! 」
ドカァッ!!
一刀「ぐふっ!? 」
桂花のドロップキックを食らい、ぶっ飛ばされる一刀
※ちなみにゲーム版の真・恋姫†無双にて似たようなシーンが存在します。
春蘭「馬鹿はほっておいて、こちらにおられる御方は陳留軍の太守である曹操様でおられるぞ! 」
バァンッ!!
曹操という言葉を聞いた少女は
?「そ…曹操様!?官軍の中で唯一民に優しいって噂の!? 」
一刀「部下には厳しいけどね 」
春蘭「うるさい!! 」
ゴッチーンッ!!☆ミ
一刀「ぐふっ!? 」
またもやボコられる一刀
?「ごめんなさい!!そんな人とは知らずにボク… 」
華琳「別に構わないわ、地域によって官軍が悪く見られるのも当然だしね。それよりあなた、私達や春蘭が来るまで村を守っていたそうじゃないの 」
?「そ…そうですけど何か 」
すると華琳は
華琳「あなたのその力、私に貸しなさい 」
少女を勧誘するのだった。
春蘭「どうだ北郷、華琳様は才ある者ならば誰であろうと臣下にする。お前が華琳様の下にいられる理由がわかっただろう 」
一刀「あ〜、はいはい 」
ほじほじっ!
真面目に話す春蘭だが、一刀は興味ないとばかりに鼻をほじるのだった。
そして少女は
季衣「ありがとうございます!ボクの力が人助けに役立てるのならボク、許緒は曹操様の配下に加わります。そしてボクの真名・季衣を預けます! 」
真名を預け、華琳の配下に加わるのだった。
華琳「真名まで預かったのなら私達も真名で呼んで結構よ 」
季衣「はいっ! 」
この後、他のみんなも真名を教えあったのだが
華琳「(あっ、しまったわね!?) 」
この時、華琳はあることに気づいてしまった。
それは一刀である。
読者のみんなも既にご存じである人もいると思うが
この小説の一刀はかなりの巨乳好きであり、貧乳に対しては冷たく接する
そして季衣は子供体型とはいえ貧乳である!
だから華琳は季衣を仲間にすると
一刀「はぁ!?何でそんな貧乳なんか仲間にするんだよ!! 」
とでも言うと華琳は思ったのだが
スッ!
その一刀が季衣に近づくと
一刀「よろしくな季衣、俺は北郷一刀。真名はないから好きに呼んでくれ! 」
季衣「うん。じゃあ兄ちゃんって呼ぶね♪ 」
何と!?冷たく接するどころか温かく接するのだった。
これには一刀の性格を知る華琳以外の者達も驚いてしまい
華琳「ちょっと来なさい 」
一刀「な…何だよ!? 」
華琳は一刀を離れた場所に連れていくと
華琳「一刀、あなたどういうつもりなの!?こう言っちゃ悪いけど季衣はその…貧乳よ!あなた貧乳が嫌いなはずでしょ!それともあなた幼女が好きなの!? 」
まさか一刀はロリコンだったのか!?
一刀「ロリコンじゃねぇっての!!でも確かに俺は貧乳が嫌いだ。だがな… 」
スッ!
一刀は再び季衣を見ると
一刀「将来性があるなら話は別だ! 」
華琳「は? 」
華琳は一刀の言っている意味が理解できなかった。
実は一刀、さっきから季衣を見ていたのは個人魔術と呼ばれるものを発動していたからである。
個人魔術…それは属性に関係のない個人が使える魔法であり、魔法使いによって様々な魔法がある。ちなみに誰でも会得できるわけではない
大抵の魔法使いは一つ個人魔術を使えるだけでもすごいのだが、一刀は他の魔法が非力な分、全部で5つの個人魔術が使える。(ただし、そのうち3つはエロ魔法)
一刀は使える個人魔術の一つ、未来予測眼を使っていた。
この魔法は本来、相手が繰り出してくる攻撃を予測して避けたりする戦闘向きな魔法なのだが
一刀はこのすごい魔法を戦闘時以外に繰り出すことによって相手の将来の姿が見える。
そして今の一刀の眼には
ぼんっ!!きゅっ!!ぼんっ!!
近い将来、ぼんっ!!きゅっ!!ぼんっ!!の姿となった大人の季衣が映し出されていた。
これが一刀が季衣に冷たく接しない理由である。
華琳「へぇ、そういうことだったのね… 」
さっきまでの説明で一刀の態度を理解した華琳は
華琳「この馬鹿ーっ!! 」
ドッカァーンッ!!☆ミ
一刀「ぎゃあぁーっ!?何で〜!? 」
一刀を殴り飛ばすのだった。
10話記念のおまけ話
源治「・・・同士よ!! 」
一刀「だ…誰だあんた!? 」
源治「・・・俺の名は火神楽源治!西森の別作品である『孫呉の忍』に登場するキャラクターだ!そんなことより魔法使い一刀よ!俺は俺と同じく貧乳を拒絶し、巨乳を愛するお前に深い友情を感じた!うち(孫呉の忍)の一刀とは話が合わないから是非うちの一刀と交換してくれ!そして未来予測眼というのを教えてくれ! 」
この源治の言葉に
一刀「確かそっちの世界は呉だったよな。俺も乳レベルの低い魏より巨乳大国である呉の方がいい!そっちにいくぜ! 」
源治「・・・おぉっ!! 」
二人が勝手に話を進めていると
シュッ!
いきなりもう一人の一刀(孫呉の忍)が現れ
一刀(孫呉の忍)「W強制土下座っ!! 」
ドズボォッ!!
一刀・源治『ぎゃあぁーっ!? 』
二人の制裁として強制土下座を繰り出すのだった。
一刀(孫呉の忍)「勝手に話を進めるな!! 」
華琳「(うち(魔法使い)の一刀より、こっち(孫呉の忍)の一刀の方が真面目でいいかもしれないわね) 」




