忙しい日々
大家族の元で育った私。
兄が6人、女1人で末っ子。
男まさりの私は、まだまだ恋なんて知らなかった。
そんな私が中学生になって初めて本気の恋をしたんだ。
中学校1年生の春。
私は小学生の頃からしていたバレー部に入部した。
小学生の時に一緒にしていた先輩達がいたから、また一緒にできるとウキウキしていた。
だけど、久しぶりに会った先輩達はどこか違っていて、、
近寄り難い雰囲気と、初めて痛感する上下関係。
小学生では許されたタメ口も通用しない。
笑顔で溢れていた先輩達は変わってしまっていた。
髪を短くしろ。先輩より先に行動しろ。言葉遣いに気をつけろ。
慣れないルールと先輩達に募る恐怖。
息がつまる空間で私はなんとか耐えていた。
だけど、一つだけどうしても許せない事があった。
顧問のセクハラのような行為と、体罰。
体操を手伝うといって足を触り、ミスした罰だとみんなの前でビンタをする。
挙げ句の果てに過呼吸になった先輩にたいして吐き捨てた「こいつはもう使いもんにならん」の言葉。
バレーは好きだった。先輩ともなんとかやっていた。
だけど、顧問が大嫌いで私は大好きだったバレーを辞めた。