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新たな王子?

今日は何を買って行こうかなー?

朝食食べてすぐ出てきたからあんまり豪華なのは買えないなー。


アルは何が好きだろう?

私の好きなのでいいかな?


「何がいいかなー?うーん?あっ!!これ、美味しそう!!」


私は、オレンジ味のラスクと紅茶を買ってすぐに小屋に向かった。


「ね、ねー?しいや。お昼休みはある?」

「ないですよ。アル王子。逃げたときのお稽古が溜まりに溜まっているので。」

「うっ………」


メイ!!ごめんなさい!!


「フー。アルに会うのが楽しみで、ちょっと走ってきちゃった。」


あっ、私、何言ってるの!?こんなのアルに聞かれたら!!


…………………………………………


あっ、アルいない。

今日は来れないのかな……

なんか、悲しいな


「うーん。ここはどこだ!!見事に迷子だ!!誰かに道を聞きたいが…こんなところにいるわけないか…」


アル来ないな先にちょっとだけ食べちゃおうかな

お腹空いたし………………


ガサガサ


「そこに誰かいるのか!?」


ガサガサ


「アル!!!」


「えっと。お嬢さん。道を聞きたいんだが…」

「………アルじゃなかった…」


ショボーン


な、何だ!!この娘!!このチョー美形の俺が話しかけているのにときめかないだと!!

他の娘なら俺が話しかけたら倒れたりするんだぞ!

何なんだまったく。


「赤髪の娘の所に行きたいのだが…」


ギロッ!!


ひっ!!睨まれた!!俺、女に睨まれた事なんて一度もないのに!!


「このまま真っ直ぐ進めば町が見えるのでそこで聞けば良いとおもいます。」

「あ、ありがとう。」


チュ


フフフ

手にキスでもすれば俺のこと好きになるだろ!!

そこの女!!


うわっ!!

何この人気持ち悪…


な、何だ!!この女!!

俺がキスしてやったのにー!!

もう、知らない!!



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