好きなんでしょ?
「アル王子。おはようございます。」
「はぁー。おはよー。じいや。」
「アル王子。今日は絶対に逃がせませんよ。」
ニッコリ
「うっ…………」
じいやが笑ってる……
これは、本気で逃げられなさそうだな……
「メイー!!ご飯よー!!」
「ふぁーい。今、行くー。」
今日もアルに会えるかなー!!
会いたいなー!!
って、私何言ってるの!?は、恥ずかしい…
「おい。メイどうした?さっきからコロコロ表情替えて、ニヤニヤしたと思ったら、顔真っ赤にしたり病気か?」
「へっ!?ち、違うよ!!ソフィアおねーちゃん!」
「好きな人の事でも考えてたの?」
す、好きな人…………………
ア、アル………
ボン
「え!?ま、まさかそうなの!?好きな人の事を考えてたの!?どこの王子様?どこの子なの?」
「べ、別に好きな人じゃないもん!!」
「好きなんでしょ?その子の事!!好きじゃなかったとしてその子はどこの子なの?」
「おい、マリア。その辺にしとけよ。」
「もぉー!!ソフィアは!!メイの夫になるかもしれないのよ?ちゃんと聞いとかないと!!」
「もぉー!!何でも良いでしょ!!」
バン!!
私はすぐに家から出た。
「ったく。マリアはそう言う所めんどくさい。」
「だ、だって…」
もぉー!!
マリアおねーちゃんは色々聞かないでよ!!もう!
でも、アルの事私全く知らないな……
アル何処に住んでるんだろう…