アル
私は、嫌になると決まって森の外れにある小さな小屋に行く
「何で、何で私だけ赤髪じゃないんだろう…はぁー」
ポロポロ
あっ、なんか涙が出てきた…
うっ…グスン…
「お前、何で泣いてんの?」
えっ、だ、誰?
「…………………」
本当に誰?
こんな、髪が白くて肌が茶色い子見たことない
「ん?あー、初めまして。俺の名前はアル!!よろしくな!!」
「え、は、はぁ。どうも…」
「ねー、何で泣いてんの?」
「え、あ、あー。それは、姉が赤髪でキレイなのに私だけ黒髪で生まれてしまい。見に来る王子様達がガッカリしてそれで…」
「ふーん」
ジロジロ
何この人私の事ジロジロ見て…
チュ
突然、髪にキスされた
「え、ちょっと!?何やって!!」
「お前さ、キレイな髪してんだから自信持てよ。俺、お前の髪チョー好き!!」
ボン
な、何この人
私、初めて髪ほめられた…
凄い恥ずかしい!!
「わ、私もう帰ります!!」
「え!?あっ、おい!!せめて名前教えてよ!!」
「メイ!!」
「また、明日ここで会えるー?ってもう聞いてないか可愛いやつ…」
ハァハァハァ
は、恥ずかしい
あんなに恥ずかしいことないよ…
また、会えるかな…