Ep17:文化祭の危機(新たな事件の幕開け)
~文化祭の賑わい~
10月下旬、星見小学校の文化祭当日がやってきた。
校庭には色とりどりのテントが立ち並び、保護者や地域の人々で賑わっていた。校舎の窓には生徒たちが作った装飾が飾られ、秋の陽光が校内を明るく照らしていた。
5年1組の教室では、星見キッズが準備した「射的ゲーム&紅葉アート展示」が大盛況だった。教室の入り口には、ケンタが作った木の板にゴールが描かれた射的ゲームのコーナーが設けられ、子供たちが順番待ちをしていた。
タクミが効果音を流し、「ゴール!」という音が響くたびに歓声が上がった。
「シュウ、見て! めっちゃ盛り上がってる!」ケンタがサッカーボールを手に笑った。
「うん、ケンタ、よく頑張ったね。みんな楽しそう」シュウがメガネをクイッと直し、満足そうに頷いた。
教室の奥には、リナが描いた紅葉の絵と林間学校の写真が展示されていた。保護者たちが絵を眺めながら、「素敵な絵ね」「林間学校の思い出が伝わってくる」と感想を述べていた。
リナがスケッチブックを手に微笑んだ。
「田村くんの笑顔、絵に込めたんだ。見てくれて嬉しい」
カナエはチケットを配りながら、クラスメイトと協力して運営していた。「シュウ、射的ゲームの景品、お菓子が人気だよ! もっと補充しなきゃ!」
「了解、カナエ。倉庫から取ってくるよ」シュウが倉庫へ向かった。
タクミはタブレットで照明を調整し、展示コーナーを美しく照らしていた。「シュウ、照明の色変えてみる? 紅葉がもっと映えるよ」
「いいね、タクミ。暖かい色でお願い」シュウが戻ってきて笑顔で答えた。
5年1組の出し物は大成功で、子供たちの笑顔が教室を満たしていた。
シュウは田村悠斗のことを思い出し、心の中で呟いた。
「悠斗、楽しんでくれてるかな…。文化祭、最高の思い出になるよ」
~文化祭の楽しい時間~
午後になると、文化祭はさらに盛り上がった。校庭では焼きそばや綿菓子の屋台が人気で、体育館では各クラスの劇やダンスが披露されていた。星見キッズは出し物の合間に校内を回り、他のクラスの出し物を楽しんだ。
「シュウ、6年生の劇、めっちゃ面白かった! 忍者が出てきてさ」ケンタが焼きそばを手に笑った。
「うん、迫力あったね。忍者の衣装、手作りってすごい」カナエが綿菓子をつまみながら言った。
「4年生の科学実験コーナー、楽しかったよ。水と油で虹を作るんだって」リナがスケッチブックにメモしながら感想を述べた。
「タクミ、技術班として他のクラスの音響も見てあげたら?」シュウが提案した。
「うん、実は3年生のダンスでマイクの音量調整手伝ったんだ。喜んでくれて嬉しかった」タクミがタブレットを手に笑った。
文化祭は順調に進み、星見キッズはクラスメイトたちと笑顔で時間を過ごした。林間学校の事件の傷はまだ癒えていなかったが、みんなで作り上げた文化祭は新たな希望を与えてくれた。
~事件の発覚~
夕方4時、文化祭が終了間近となり、片付けが始まった。5年1組の教室では、シュウたちが展示パネルを片付け、射的ゲームの道具を整理していた。校内放送が流れ、田中先生の声が響いた。
「みなさん、文化祭お疲れ様でした。5時に閉会式を行いますので、体育館に集合してください」
「やっと終わった…。疲れたけど楽しかったね」カナエが汗を拭きながら笑った。
「うん、田村くんの分まで楽しめた。みんな、ありがとう」シュウが仲間たちを見回した。
その時、シュウのカバンから小さな封筒が落ちた。
封筒には「星見キッズへ」と書かれていた。
「何だこれ…? 誰が?」シュウが封筒を手に取り、開けてみた。
中には一枚の紙が入っており、赤いペンで乱暴な字が書かれていた。
「校内に爆弾を設置した。午後5時に爆発する。星見キッズ、探してみな。――名無しの挑戦者」
シュウの顔が青ざめた。「爆弾…? 5時って、あと15分しかない!」
「シュウ、どういうこと? 本物なの?」リナがスケッチブックを握りしめ、震えた声で尋ねた。
「分からないけど、脅しでも危険だ。すぐに先生に報告しよう!」カナエが慌てて言った。
「タクミ、校内のカメラ映像を確認できる? 誰がこの手紙を置いたか分かるかも」シュウが冷静に指示した。
「了解! ネットワークにアクセスするよ」タクミがタブレットを操作し始めた。
ケンタが拳を握り、叫んだ。
「誰がこんなことするんだ! 文化祭を台無しにするなんて許せない!」
シュウは手紙を手に持つと、決意のこもった目で言った。
「星見キッズ、動くよ。爆弾が本物かどうか分からないけど、みんなを守るために調べる。まず、警察と先生に連絡だ!」
教室の窓から夕陽が差し込み、文化祭の楽しい雰囲気が一転、緊張感に包まれた。星見キッズは新たな危機に立ち向かう準備を始めた。
(Ep17 完)




