2024年2月14日。
夢だったのか...?
俺は夢を見すぎている。
そう、悪夢を。
2024年。2月14日。
六時往乱夢。18歳。
俺は、この樂罰王亼に住んでいる。
「はぁ...、はぁ...。」
見覚えはあるが何か違う教室の中、息を荒らげる。
「何...どうしましたか?具合でも悪いんですか?せっかく学校推薦頂いたんですから、こんなとこで死んじゃダメですよ。」
乱夢は気づいたのだ、今年が2024年ということに。時が一年飛んでいた。
学校推薦...?そうだ、18歳。
高校3年生じゃないか!受験や就職がある年だ!
乱夢は内心安心していた。
一年、時が飛ばされてしまったが、学校推薦を貰っていたからだ。
高2の内容を知らないまま、大学受験を迎えるとなると流石に厳しいだろう。
「すまん、記憶が曖昧で...お前は誰なんだ?」
「何言ってるんですか。黕上喜春ですよ。」
黕上...?初めて聞く名だ。
「キーンコーンカーンコーン...」
そんなことを思っていると次の時間の授業が始まった。
授業後...。
「全然わかんねぇ!!1年分記憶ねぇのキツすぎだろぉ...!!」
すると、後ろから肩をトンっと叩かれた。
「おい...!お前、乱夢...なのか!?」
振り返るとそこには死んだはずの幽残が居た。
「幽残!?あぁ......!会いたかった...!お前に。」
幽残も同じような状況のようだ。
幽残は彼自身が死ぬまでの記憶を持っていた。
その後、乱夢と幽残は去年と同じような会話をした。
乱夢は決意した。
「俺は、絶対にもうお前を死なせない。」