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妖精ちゃんと契約したおはなし

TS転生したら美少女だったからYouTuberをやってみた!↓

https://ncode.syosetu.com/n1793gi/

こちらも更新中です!



保木(やすき) 真由(まゆ)

主人公。身長154cmの小柄な14歳の少女。妖精と契約できる才能があり、見事?妖精と契約することができた。声が可愛い。見た目は…?




エミリー

妖精。身長20cmの妖精ちゃん。超美少女で、鈴の鳴るような声。真由と契約した。ドS疑惑がある。胸が大きい。

「ふわぁぁぁ…そろそろ寝ようかな…。」


大きなあくびが出ちゃった。時間は…21時半かぁ。

自分の部屋でくつろいでいるとリラックスするのか、すぐ眠たくなるんだよね。

寝転がった後、腕を伸ばして顔の上でスマホを触るのが好きだけど、この状態で寝ちゃったら、顔面にスマホが落ちてくるしね。


「はぁ…暇だし寝よーと。」


先週に、ずっとハマってたスマホゲーがサービス終了しちゃって、最近暇なんだよね。


「何か起こってくれたら良いんだけどなぁ…。」


私がこんなことを言ったのが悪かったのかな?寝転がっている私のお腹の真上ぐらいに、丸い円盤のような何かが現れた。


「ふぇ?何これ?」


丸い円盤のような何かには、文字か記号のようなものが書かれていて、中心の方には綺麗な模様が描かれている。

これはまるでゲームで出てきた…。


「魔方陣みたい…!きゃっ、眩しいっ!」


魔方陣みたいなやつをしっかりと観察しようとしたら、急にピカッと白く光った。


結構眩しかったけど、数秒で目が見えるようになった。

すると、魔方陣から私の体がある下方向に向かって、何かが出て来はじめた。


それは肌色…薄橙色をしていて、まるで足のような形をしていた。


初めは指が出てきて、足の甲、足首、膝、太ももと順番に魔方陣からゆっくりと出てくる。

具体的には、2秒で1cmぐらいの速さ。


太ももが見えるようになるとすぐに、何か布のようなものが出てきた。薄い水色をした布は、スカートのように見える。キラキラとしていて、見たことがないような綺麗な生地。まるでシースルーのように透けているけど…シルクのような美しさがある。


そして、その謎の足とスカートだけでなく、もっと見えるようになってきた。何かの花をモチーフにしたような装飾に、胸の辺りには、綺麗な宝石のネックレスがされていた。ばら色をしている透明な宝石は、前に雑誌で読んだローズクォーツに似ている気もする。

そして、肩まで見えるようになった。


この人?は女の子みたい。でも…背中には半透明のちょうちょみたいな羽がついているし、サイズも20cmぐらいしかない。


そして、首が見えるようになり、いよいよ顔が見えるようになった。

私は、この女の子?の顔を見た瞬間に、ビックリしてしまった。何故なら、作り物のように綺麗に整った顔つきだったから。よく売ってあるフィギュアなんかよりもよっぽど綺麗で、美しかった。美人だけど、身長と合わさって、少し幼く見える。

要するに、すごく美少女ってこと。


その美少女ちゃんは、魔方陣から完全に出てきた。髪色は鮮やかなピンク色。目の色は、まだ目を瞑っているから分からない。


美少女ちゃんは、改めて見ると、ゲームに出てくるような可愛らしい妖精ちゃんだった。

その妖精ちゃんは、重力に逆らいながら、ゆっくりと降りてくる。そして、ぽよんっと私のお腹の上に降り立った。

重さは、あんまり感じない。重く見積もっても、スマホとそんなに変わらない気がする。


「あの、えっと…妖精ちゃん?」


私が声をかけると、妖精ちゃんがゆっくりと目を開いた。明るい緑色の目に、私の顔が写っている。顔だけじゃなくて、目もきれい…。


$#%-<§«(ごきげんよう)。」

「ふぇ…?」


妖精ちゃんが口を開き、鈴の鳴るような声がしたのは分かるけど、何を喋ったのかは分からなかった。日本語でも、英語でもないし…。


「|*-?/^?!@(あぁ、言葉が通じない)#%$*$)?=(事を忘れていたわ)。」


また妖精ちゃんが何かを話したと思ったら、背中の羽が2、3回羽ばたいた。すると、妖精ちゃんの体がふわぁって浮いて、私の顔にゆっくりと近付いてきた。


「あ、待って…。」


どうやって浮いてるのかも分からないけど、急に近付かれるのは困る。さすがに怖いもん。


「え、体が動かないよぉ!」


体を起こして後ろにさがろうとしたら、私の体が全く言うことを聞いてくれなくなった。力すら入らない…!


「やだっ、来ないでっ…!」


妖精ちゃんが近付いてくる。怖いよぉ!


#%-:'.=^(そんなに慌てないで)。」


妖精ちゃんが何かを喋ったと思ったら、急に気持ちが落ち着いてきた。さっきまではあんなに怖かったのに、今は逆に心地よくなってきた。


「妖精ちゃん…何をするの?」


私の目の前で浮いている妖精ちゃんに話しかける。


=¥}~$?%(記憶を覗かせてね)。」


私の言葉が通じているのか分からないけど、妖精ちゃんは私のおでこに近付き、そこに妖精ちゃんのおでこをくっ付けた。


すると、そのくっついた所が光った。



「きゃっ、またっ!」


今回はさっきより光が弱かったから、すぐに見えるようになった。


「あー、あー、これで分かるのかしら?」

「え、妖精ちゃんの言葉が分かるようになった!?」

「その反応は、ちゃんと通じてるみたいね。ごきげんよう、真由(まゆ)ちゃん。」

「なんで私の名前を知ってるの!?」


妖精ちゃんの言葉が分かるようになったと思ったら、私の名前を呼ばれた!どうして!?


「ふふっ、落ち着いて。」


妖精ちゃんがそういった瞬間に、また心が落ち着いてきた。あ、さっきのも妖精ちゃんが何かをやったんだね。


「はじめまして。私はフェアリーのエミリーです。真由ちゃんが思ってる通り、妖精よ。」

「あ、えっと…はじめまして。保木(やすき)真由です。普通の14歳の人間です。」

「ふふっ、そんな自己紹介は初めてよ。」


妖精ちゃん…エミリーちゃんが笑ってくれた。あぁ、凄く可愛らしい。見てるだけで癒される笑顔だね。


「あの、エミリーちゃんはどこから来たの?魔方陣みたいなのから急に出てきて、凄くビックリしたんだけど…。」

「驚かせてしまってごめんなさい。私は異世界からこっちに転移してきたのよ。真由ちゃんなら、こう言えばだいたい分かるでしょう?」

「うん。この間まで遊んでたゲームみたい。」


先週サービス終了したゲームが、ちょうど異世界転移をした主人公のゲームだったから、なんとなく分かった。

あっちは、日本から異世界に行ってたけどね。


「というより、エミリーちゃんはなんで私の事が分かるの?」


さっきも私の名前を知ってたし、今も私がゲームをしていたこととゲームの内容を知ってた。


「それはね、私が真由ちゃんの記憶を覗いたからよ。」

「…え?それってつまり…。」

「真由ちゃんが小学3年生になってからお漏らしをしたことも、今日何回トイレに行ったかも、最近胸が成長しないのを悩んでいることも、全部見ちゃったわ。」

「うわぁ!うわぁ!!なんで恥ずかしい事ばっかり言うんですか!?」


エミリーちゃんは、クスクスと笑っている。うぅ…そんなに私をからかって楽しいのかぁ…。


「ごめんなさい。ついからかってしまったわ。真由ちゃんの記憶を覗かないと、言葉が分からなかったから、仕方がなかったの。」

「うぅ…エミリーちゃんってもしかしてS…?

えっと!なんでエミリーちゃんは異世界転移してきたの?」

「それはね、前の世界に飽きたのよ。」

「飽きたからって転移できるほど、異世界転移って簡単なの…?」

「いいえ、前の世界でも異世界転移を出来るのは数人しかいないわ。魔力を沢山使っちゃうからね。」

「へぇ~、そうなんだ。エミリーちゃんって凄いんだね。えっと、じゃあなんで私のところに来たの?」

「あ、それはね、真由ちゃんがフェアリーと契約する才能があるからよ。」

「契約?それに才能って…私は普通の中学2年の女の子だよ?」

「フェアリーと契約する才能に、年齢は関係ないの。それじゃあ、少し説明してあげるわね。」

「よろしくお願いします。」







「えーっと、つまり…フェアリーと契約するには、魔力を体内に持っている必要があるけど、この世界にはほとんど魔力を持ってる人がいないんだね。」

「それだけじゃなく、心もある程度綺麗でないといけないのよ。」

「へぇ~。でも、私は普通だよ?特別優しい訳でもないし。」

「ある程度って言ったでしょ?例えば、真由ちゃんの目の前に困っている人がいたらどうする?」

「困ってる人?うーん…人によるけど、話しかけるかな。」

「じゃあ次に、真由ちゃんは人を殺したりしますか?」

「え、そんな事しないよ!」

「そう、それがある程度の基準よ。人として当たり前の事を、当たり前に出来るかどうかってこと。」

「それじゃあ、いっぱいいるって事?」

「そうね、この国には多そう。でも…魔力を持っている人は、真由ちゃん以外にはいないわ。」

「おぉ…なんか嬉しいな。」

「これは誇って良いことよ。フェアリーの私と契約できるなんて、この国ではたった一人って事なんだから。」


エミリーちゃんが胸を張った。体が小さいわりに、胸が大きいね。羨ましい。


「そういえば、契約ってなに?」

「契約をすると、妖精に力を借りることが出来るの。分かりやすく言うと、魔法を使えるようになるわ。」

「え、魔法を使えるの!?凄いね!」

「その代わり、契約者の魔力を貰うけどね。契約をすると、死ぬまでそのフェアリーからは離れられない。そして、契約者は…。」


エミリーちゃんが、言葉を途中で切った。もしかして悪いことがあるのかな?


「契約者はどうなっちゃうの…?」

「フェアリーと契約をすると…契約者は100歳までしか生きられないの!」

「えぇ!そんな!…あれ、100歳?」

「そうよ。ちなみに、あっちの世界の平均寿命は115歳よ。」

「こっちの世界だと、平均寿命より長生きだよ。もう、変な言い方しないでよ…。」

「うふふっ、わざとよ。」

「もうっ!エミリーちゃんは絶対Sだよね!」

「さぁ、どうかしら?さて、真由ちゃん。私と契約してもらえるかしら?」

「私で良いならぜひ!」

「ありがと。じゃあ、跪いて、私の手の甲にキスをして。」

「え、キス!?それはちょっと、恥ずかしいなぁ。他の方法は無いの?」

「今はこれが1番なのよ。早くしないと、私の魔力が尽きちゃうわ…。」

「わわっ!エミリーちゃんの足が!」


急にエミリーちゃんの足が光の粒になって、どんどん消え始めた。


「私たちフェアリーは、体が魔力で出来ているの。この世界には魔力が少ないから、人から魔力を貰えないと、すぐに消えちゃうの。あと30秒ぐらいで、手も消えちゃうわ。」

「あわわ、大変だぁ!すぐに契約しよっ!」


私はベッドから降りて両膝をつき、エミリーちゃんの小さな手に、私の手を添えた。


「あ、キスは10秒ぐらい、しっかりとしてね。」

「分かった!」


私は優しく、エミリーちゃんの手にキスをした。

…なんだろうこの感覚。フィギュアみたいな小さな女の子の手にキスしてる今の光景は、誰に見られても恥ずかしい気がする。

あ、なんか意識してきたら恥ずかしくなってきた!


私は10秒経った瞬間に、口を手から離した。


「はぁ、はぁ、エミリーちゃん、これで大丈夫?」

「えぇ、これで契約成立よ。」

「でも、まだ足が消えていってるよ!?」


契約したはずなのに、エミリーちゃんの足がどんどん光の粒になって散らばっていく。

もしかして、間に合わなかったの!?


「あ、これ?これは魔法の演出よ。フェアリーは体を自由に消せるのよ。」


そういって、エミリーちゃんは全身を消したり、足だけ見せたりした後、元の状態に戻った。


「ふぇ?つまりどういう事?」

「最初から私は消えてなかったってことよ。確かに契約しないと、いずれは消えちゃってたけど、私並みになると、契約しなくても1年は消えないわ。それに、この世界にも魔力は沢山あるしね。」

「じゃあ…エミリーちゃんは私を騙したってこと…?」

「そういうことね。」

「なんで…どうして?もしかして、契約には何か副作用でもあるの…?」

「無いわよ。」

「じゃあ、何であんな嘘を?」

「あぁそれはね…私ね、いつか可愛らしい女の子を跪かせて契約するのが夢だったの。」

「え、何その最低な夢。」

「だって、こんなに小さな体の私に跪いて、手にキスをするのよ?自分より強い存在に服従を誓わせてるみたいで、凄く興奮するじゃない?」

「うっわぁ…エミリーちゃんってドSなんだね…。」

「あ、実はね、契約はフェアリーと人間が誓った時点で成立するの。つまり、私が真由ちゃんに契約しないか聞いた後に、真由ちゃんが返事した時点で、私たちは契約済みだったのよ。」

「じゃあさっきのやつは全部茶番だったって事じゃないですか!最低ですね!」

「えへへ、真由ちゃんったら怒っちゃって…可愛いわね。

ああ言ったら、真由ちゃんなら絶対にしてくれると思ったのよ。」

「エミリーちゃんってドSでド変態だね!うわぁ、なんか凄く後悔してきた…。」

「うふふっ、これから86年間よろしくね。」


エミリーちゃんは、凄くいい笑顔で私の顔の前を飛んでいた。

あぁ、絶対早まっちゃったよ…。











これは、こんな私たちのこれからの日常を描く物語です。

本日から、最低週1更新を目指していく予定です。

ぜひブックマークや評価、感想やアドバイスをよろしくお願いします!



エミリーの服のイメージ↓

https://store.shopping.yahoo.co.jp/netfirststore/dklf25.html


お読み頂き、ありがとうございました!

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