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Get Over Destruction  作者: 言ノ葉 語
第1章 ゲットオーバー・ディストラクション
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情報開示:四神について

四神は(ししん)ではなく(よんしん)です。

前者だと中国あたりの神様になってしまうので、あしからず。

 世界に初めて覚醒者が生まれ、それから長い時間が経過した。


 今では地球上の総人口の内、千分の一が覚醒者だと言われている。


 日が経つ毎に増えていく覚醒者に対し、世界各地の『乖離の箱庭』もその規模を徐々に膨らましつつあった。


 だが『乖離の箱庭』自体は、位置する国に所属しており、基本的に諸外国との連携は取っていない。


 というのも、覚醒者の存在は国の視点から見れば、国力に大きく関わってくるからだ。


 覚醒者の持つ能力は凄まじい。一部の覚醒者の能力は近代兵器すら凌駕し得ると言われ、強力な能力を持つ覚醒者が一人いるかいないかで国の軍事力は大きく左右される。


 そのため各国の政治を司る人間たちは覚醒者の情報を重要視しており、たとえ親国同士であっても一部の覚醒者の情報は伏せられている。


 そういった事情から、世界中の覚醒者の中でも最強の覚醒者、というものはわかっていない。


 しかし覚醒者の中でも強力な能力を使えるもの、あるいは何かしらの伝説を作り上げたものは、異名で呼ばれることがある。


 そして日本支部九州エリアには『炎神』、『地神』、『風神』、『雷神』とそれぞれ呼ばれる覚醒者がいる。


 その者たちはまとめて『四神(よんしん)』と呼ばれ、彼らは九州エリアに留まらず、世界規模においても指折りの覚醒者ではないかと推測されている。


 なぜなら彼らの持つ能力は全て〝災害級〟と揶揄されているのだ。日々を平和に暮らしながらも己の能力を磨くために努力している覚醒者らにとって、『四神』の存在は恐怖の対象であり、同時に憧れの存在でもあった。


 しかしそれだけの評価を持ち合わせている『四神』だが、実のところその姿を見たという者はあまりいない。


 やがて時間の経過と共に『四神』の存在は都市伝説と化していき、それに伴って様々な噂が流れ出した。


 曰く、『炎神』は愛しき男へ愛のポエムを歌い。


 曰く、『地神』は声を出すことができず。


 曰く、『風神』は正義の味方であり。


 曰く、『雷神』は笑わない。



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