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第七十八話 乙女ゲームでも変身機能は必要だと思う

「それではこれより、チーム協力型、体力測定を開始します。第一種目、魔法科より1年生二人による水と火の魔法の融合をご覧ください。なお、大規模な魔法を発動するため、停止線より前には出ないようにしてください。」

アナウンスにより、開始の合図が鳴る。ビー!!


アリミナールとリリーダがこの学園に入るきっかけとなった魔法の発動のため、一種目としてカウントされている。


アリミナール、リリーダの二人は赤い衣装に身を包んでいる。胸のところには大きなリボンをつけ、腰を細くみせるために体のラインが出やすい衣装になっている。スカートは膝下に来るまでの長さで、下にはフリル付き。そう、衣装の選択はアリミナールが全面的に準備を行った。どんな衣装であろうとリリーダは嫌がることなく着てくれた。肩だしで、袖付き。髪型も二人で揃えてポニーテールにしている。


すでに用意されていた楽曲が奏で始める。

まずはアリミナールの火の魔法が開始する。校庭に決められた停止線に向けドミノのように火の魔法を発動する。もちろん、人体には一切影響のない魔法である。

中には停止線ギリギリで見ていた生徒もおり、火の熱さを感じないために手を伸ばそうとする生徒がいた。それを隣の生徒が止めようとしたが遅かった。火に触れた生徒は熱さもなにも感じないことに驚き、止めようとした生徒も驚いていたが、一緒になりその火に触れる。

続けてアリミナールは空中に巨大な竜のように生き物を連想させる魔法を発動。先ほどと違ってこちらは熱い炎で出来ているため、生徒たちも熱さを感じて汗がにじみ出る人もいた。竜の炎をコントロールしてリリーダに合図を送る。

リリーダは、アリミナールの合図で巨大な水魔法を発動。水玉のようにいくつもの水を操り、お手玉のように空中移動させる。そして、その水玉を火の竜が口を開けてパクリと飲み込み消滅する。その一連の動作を行いながら最後の一つを食べた時、炎の竜も消滅させた。

そして、先ほどよりも巨大な水玉をリリーダが一つ準備して、二人はそのまま水の中に潜り込む。人魚のように水の中を泳いで見せたと思ったら、一瞬にして炎で二人を包み込んだ。一瞬で炎を消滅、出てきた二人は姿が変わっており、水色の衣装に包まれていた。赤い衣装とは違い、水色の衣装はスカートが膝上で短くなっていた。


会場からは大きな拍手喝采が巻き起こった。


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