第七十七話 イベント前日、ドキドキ作戦会議
【アリミナール&リリーダ】
「イベントにおいて、最も重要なことはなんだと思いますか?はい、リリーダちゃん。」
「え~と、成功することですか?」
「違います!勝負服なのです!」
「え!?」
暗い寮の中、アリミナールとリリーダが蝋燭1本を置いて会議が執り行われていた。
「本当はメイド服とか、魔法使いコスも捨てがたい!」
「ふぇぇぇ?」
話がわからず困惑するリリーダ、本当に悔しがる顔をしているアリミナールは話しを続ける。
「明日、私の得意技をやります。」
「だ、だ、ダメですよ!全校生徒の目の前ですよ!?裸はダメです!」
「リリーダちゃん?誰が裸になるっていった?」
「あ~得意技の魔法ってそれじゃないんですか?」
「さすがに怒るよ?」
【グラン&ケイン&ガイ】
「今日集まってもらったのは他でもない。ある人物についてだ。」
「兄さん、なんでガイもいるんですか?」
「・・なぜ呼ばれたのか知らない。」
グランとケインとガイは、豪華な寮の中心で作戦会議を執り行っていた。
「人数は多いほうがいい。なぜなら、ことごとくある人物に近づけないからだ。」
「この前も邪魔が入りましたよね。」
「・・・この前?」
疑問を浮かべたガイを無視して進行が行われる。
「何かしら邪魔が入る。だからこそ、3人で力を合わせようと思う。このままでは、ある人物との時間が永遠に来ないと思っている。」
「何かに邪魔されているみたいに会えないですよね。」
「・・この前って何?」
疑問を浮かべたガイを無視して進行が行われる。
「明日の作戦は、昼食時間を狙おうと思う。」
「いいですね。でも、一番の邪魔者はどうしますか?必ず現れると思いますよ?」
「・・この前って何?」
疑問を浮かべたガイを無視して進行が行われる。
「邪魔者は、もう諦めよう。今までのことを考えると回避は出来ない。」
「はぁ、一緒にってことですね。」
「・・お前ら覚えてろよ。」
グランとケインはため息をついていた。そんな中、ガイは一人納得いかない表情をしていた。
【クロー&ナリク】
コンコン。
クローは違うクラスの連中に、世渡り上手だよなと言われ、ある人物に明日の備品を届けに行った。
「はい。」
「悪いな。俺クローってんだけど。明日使用する備品届けてくれって言われたんだ。これ。」
「そうか、わざわざ違うクラスで見知らぬあんたに届けられるとはな。一応礼は言っておく。」
睨みつけられ扉は閉まった。
「今の礼だったか?」