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第五十四話 セーブデータはありません

「毎年、魔法使える子にお願いしてることなんだけどね、開会式でドドーンと魔法を見せてほしいんだよ。この学園ってなにかと遊び半分な行事があるから。」

そうだよね。ゲームの世界なんてイベント発生しなきゃはじまらない。そこで攻略対象者と仲良くすることが出来なきゃゲーム自体進まない。それにしても、この人が生徒会長?完全にグランにいいようにされてないかな?もし、いじめられてるなら助けてあげるよ。グランの弱点は簡単、弟のケインしかいないよ。いくら性格が変わってもそこだけは変わってないと思うよ。

「とまぁ、そんな感じなんだけど、お願いして大丈夫かな?」

「はい。アリミナール様と私がいれば盛大にしてみせますよ。」

リリーダがそう言ったので、私は横でコクリと頷く。

話は終了したので、リリーダと共に生徒会室をあとにする。


「本当に人形さんだね。あれ喋るの?」

「アリミナールのことですか?喋ると面白いですよ。」

「本当?かわいいけど、動かない人形みたいでちょっと怖いな。隣の子もかわいいけど、人形さんと目が合うと殺気を感じるんだよね。なんで?」

「知りませんよ。」

「いや、それにしても魔法は怖くないですよって意味で開会式の行事が決められているけど、手遅れって感じだよね。壁ぶち壊したって有名になってる。」

「計画通りですね。」

「え、なんて?」

「なにも。」

「それにしても、俺の国だと魔法の特異体質は仕事の選択権なんてなくてさ、城に仕えなきゃいけないんだけど、未来の選択肢がないのがかわいそうだよな。」

「ゲンシュルタ国では化け物って言われているんですよ。」

「そりゃひどいな。」

「はい。まぁ、そんなのどうとでもしてみせますけど。」


アリミナール・ブラックレスは少し納得していたことがあった。グラン・ケイン・ガイはすぐにでも私に文句をいいにくると思っていたからだ。先ほどのグランの話では強制的に会えないようにされているようだ。ここにきてそういう強制力もあるのかと考えていた。


授業も終了し、寮の部屋でリリーダと過ごしていた時のこと。手紙を読んでリリーダは言う。

「アリミナール様、私未来が見えるんです。」

「え!?」

ここにきて主人公がそんなこと言うって何!?なにか起ころうとしてるの?

「明日から、クローは自宅に戻らなければいけないようです。」

怖い!その一言で察したよ。主人公の有言実行怖い!

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