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第五十三話 グランの攻撃、別人がいるようです

ひと騒動があったため、アリミナールとリリーダは生徒会室に呼び出された。

もちろん、ゲームでこんなイベント発生ありませんでした。生徒会室に待ち受けている人物は理解している。私たちよりも1年早くこの学園に入学している生徒会副会長グラン・アンジャードルタ。


「お久しぶりですね。アリミナール。」

前回は遠くから見ただけだが、やはり美少年だ。子供の頃のどこか人形みたいなところはなくなったけど、頭よし、顔よし、面倒見もよく人気者。ゲームでみた通りの王子様になっている。転生したとはいえ、正直子供の頃の記憶とか忘れてるんだけど、彼は覚えているようだ。

「君がこの学園に来たとわかってすぐに会いに行こうとしたんだが、なぜか邪魔があってな。何度会いに行こうと、まるで強制的に会えないようにされているようだった。」

「正直会いたくないと思っていたので好都合です。」

「そろそろ怒るよ?」

「嘘です嬉しいです。(棒読み)」

不敵な笑みだ。あれ、私の知るグラン・アンジャードルタはこんな人だっけ?ゲームの感覚では完璧超人のイメージしかない。でも、子供の頃感じたのは押しが強いほうだったような。

「アリミナール様に近づかないでください。」

真顔でリリーダ・キャラベルは目の前の王子に告げる。

「私、魔法の扱いにまだ慣れてなくて、友達であるアリミナール様に近づく人には魔法が暴発する恐れがありますので、気をつけてくださいね?」

「リリーダちゃん、王子様に怖いこと言っちゃダメ。でも、かわいいから許す。」

あ、心の声まで出てしまった。リリーダはなぜか喜んでいる。

「ほぉ~?友達ですか?アリミナールは友達を作らないと言っていたのに、おかしいですね?」

「え、だってほら、リリーダちゃんかわいいし。」

「小さい頃はよく俺のことをかわいいと言っていましたよね?俺とは友達になれないのにこの子とはなれるんですね?」

「えっと、リリーダちゃんと友達になりたいの?」

「そんな訳ないでしょう。」

なんか違う!こんなのグラン・アンジャードルタじゃない!リリーダといい、みんなの性格が変化してる!?セーブデータはないの?巻き戻しを要求します。


ガラガラっ。

「グラン君~説明終わった?」

生徒会室に一人見知らぬ人が現れた。

「説明?生徒会長の仕事なのでしてません。」

「え!?どうしたの?機嫌悪い?」

この人が生徒会長のようだ。


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