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第四十話 ゲーム修正が必要ですか?

 いや、待って待って。私の知っている初恋レディの状況がおざなりになってますよ!どんどんややこしいことになってきた。ゲームの設定資料にはこんな状況書いてなかったよ。しかも、なんでお助けキャラとアリミナールを会わせてしまった?こいつって私にとっては敵みたいなもんだよ。これまでも予想と違う関係性になっていたから、次はツンデレ要因のナリク君が現れるんじゃないかなってちょっと期待したのがいけなかったかな。


「君、ありがとう!ケガしなかった?」

「はい。」

 この犬または猫がこのお助けキャラのだと分かったのでそのまま本人に渡した。そしたらそのまま手を握られた。

「こんなところで一人で迷子になったの?ここは魔獣の森って言われてて、危ないから町まで一緒に行ってあげるよ。」

 どうやら迷子の子供と勘違いされたらしい。一応魔法については極秘でこの森にいるため何も言わずおとなしく従うことにした。

「一人で怖くなかった?親と逸れちゃったのかな?」

 コクリと頷くことにする。

「そっか、親が見るかるまで一緒にいてあげるよ。」

 有難迷惑なので首を振った。

「遠慮しなくていいよ?」

 ぶんぶんと首を振る。

「そっか。」


「よし、やっと町が見えてきたね。」

 このままだと親が見つかるまでついてきそうだったので握っていた手を離した。

とりあえず、迷惑だったけどありがとうの意味を込めて笑顔で手を振っておいた。お助けキャラも手を振り返してくれた。


 お助けキャラの姿が見えなくなったころにまた森の中に戻っていった。適当に進んでいたが、見たことのある景色になり、木造の建物があった。

「アリミナール様!どこに行ってたんですか?」

 リリーダちゃんがこちらに近づいてきた。

「散歩だよ。」

 心配させるわけにいかないのでそう答えた。

「そうだったんですね!私、本格的に魔法に力を入れたいと思っているんです。」

 家の中に入りながら、リリーダちゃんの会話は続く。

「お父さんにお願いして、食事の準備は他の人にしてもらうことになりました。一番安全だからって同い年の男の子なんですけど。」

 あ、今までのことからして嫌な予感しかしない。

 テーブルのある部屋に入ると、予感は当たった。


「あれ!?さっきの迷子の子!」

 お助けキャラがまた参上してしまった。あと気まずいから迷子とか言わないで。

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