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第百八十話 いろいろあると何を話していたのか忘れる

違う、違う。写真とかすごく欲しいけど!夢は全キャラの写真コンプとか思ってないから!って主人公無視してなんの話をしているんだ!?


「あ~もう!なんの話をしているのですか!」

「誰の写真が一番欲しいかについて?」


まさかここに来てケインがボケるとは・・・。しかも真剣な表情で。この王子様大丈夫だろうか?誰の写真が欲しいかなんて聞かなくてもわかるでしょ?全部欲しいに決まっているじゃない。


「あの・・・写真どうこういうのであれば、私の写真を返してください。」

返してもらう気まんまんで手を出すのだが、誰も差し出さない。むしろ目を逸らされた気もする。そんな時、ガイが聞いてきた。


「・・・写真だけでいいのか?」

「え?」

返却希望の写真を無視してガイが続ける。

「・・・本物がここにいるのになぜ写真がいいんだ?」

「あの・・何をおしゃっているのですが?あと、私と皆さんの立場を考えてください。」

「・・アリミナールが立場を気にしたことなど一度もなかったと思うのだが。」

食い気味で答えられた。

「そうですね。え!?自覚あったのですか?どんなに無礼なことをしても怒らないのは鈍感なのかと・・ごほん、失言です。」

「・・別に、今更アリミナールに何を言われようと怒ることはないが。」

「どうしてですか!?」

「・・あえていうなら・・・見た目。」


なんと!?見た目で怒る気が起きなかったというの?たしかに同い年とは思えないだろうけど。それなら怒られる限界を知りたくなってしまうじゃないか!


「じゃあこの話はどうでしょうか!この前、ガイ様は調理実習の授業でもらった物がっ・・もがもが。」

物理的に口を閉じられてしまった。やはりこの話はダメだったらしい。

「・・アリミナール、人には言っていいことと悪いことがあるんだ。相手のことも考えてあげよう?」

「もがっ。」

よくわからなかったが、了承したと返答したつもりだ。グランとケインは内容を知らないためよくわからない表情をしていた。後で質問攻めにあうといいと思う。


そして、今日のガイはよく話すなと余計なことを考えていた。


「なんの話をしていたのか忘れてしまいました。」

唯一の友人を失った人の会話とは到底思えない発言だった。


好奇心とはいえ私何しているんだ!?これは進行ルート絶対おかしいって、クローかナリク辺りに絞ったほうがいいのかな!?この3人の王子様はなぜリリーダを追いかけない。分岐点が違うのかな。でも、たぶんこの3人のほうがリリーダとの距離は近いと思うんだよな・・なんとなく。


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