第十八話 反省会は反省しているときに
アリミナール・ブラックレスは一人反省会を行っていた。
「なんで!?なんで、また会う約束とかしてるの?全然話さなかったよね。なにか心が通じちゃったのかな!?たしかにガイ様と私には、ほとんど話さないという共通点はあるけどさ。逆によく話す女の子が周りに多すぎて、物珍しいものでも見つけたって思っているのかな。」
こうやって叫んでいる時点で、ゲームでのアリミナール・ブラックレスと、少しは違いがあるかもしれないと思っていたアリミナール。
あれ、つまりガイ様と仲良くなることで、今後の未来に変化が起きるかもしれない!幸先いいんじゃないかな。やった~。あ、反省会じゃなくなってる。
グラン・アンジャードルタは一人反省会をしなかった。ケイン・アンジャードルタと反省会を行うこととなった。
「ケイン、僕はガイ様のことをよく知らないんだけど、どう見えた?」
「はい、兄さま。はじめはいつも通りに見えました。でも、最後は彼らしくありませんでしたよ。」
「そうか、次回の約束をするってことはどうしてかわかったか?」
「ガイは言っていました。僕の友達は自分の友達だと。」
「なるほど。アリミナールはどう見えた?」
「いつも通りに見えました。笑顔で僕たちの話を聞いてましたよ。」
「うん。僕もアリミナールはいつも通りに見えた。」
「ガイはアリーと二人にしても、あまり話さないんじゃないかと思います。」
「そうか。とりあえず、アリミナールは普通でよかった。普通に無口だったな。」
「はい、いつも通りに無口でした!」
二人の美少年は、笑顔で反省会を終了にした。
ガイ・ブルスタールは一人反省会を行っていた。
「いくらケインがよく話すからって、一度も会話に参加しなかったのは変なやつと思われたか?でもでも、俺の周りってよく話す人しか集まらないから、あの子はおとなしい子だなとは思うけど。なんで俺は一人だとこんなに話すのに人前では黙ってしまうんだ!ケインとはこれからも友達でいたいし、アリミナールとかいう子とも仲良くなりたいんだけどな。あ、あとお兄さん。ケインに対しては甘々なのに俺のこと警戒してなかったかな!?あの整った顔で睨まれると怖いんだけど!でも、また会う約束できたのはよかった・・かな。へへへ。」
自室にて布団を被り、誰にも聞こえない声で叫んでいた。
それぞれの反省会が終了し、眠りについた。