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第百七十四話 やはり選択肢は帰宅が正解だったこと

「アリーどうしたの!?」

「・・どうした!?」

ケイン・ガイが叫んだアリミナールを心配して声をかけた。幸い、グランとリリーダのほうには声が届いてはいなかったようだ。


「いっ・・・今すぐ帰りましょう・・・。」

「え?」

「・・何?」


アリミナールは顔面蒼白だった。


少し前の時間の事・・・。


グランが、リリーダがいる校庭のベンチに現れた時のことだった。

二人の女生徒は、拾った写真をグランに見せていた。

「こちらの写真を、この方が無断でお持ちしていたのです!」

「これは、ケイン様とガイ様ではないでしょうか?」


そう言われ、グランは渡された写真を手に取り確認した。

「ほう。確かに。」


「高貴な方々のお写真をどのようにするつもりだったのか、無断でこのような行為は断じて許せませんわ!」

「そうです!」

二人の女生徒からは、怒りながらも嘲笑うような表情が垣間見えた。


「無断なら許されざる行為だな・・。」

グランの言葉に二人の女生徒は、同意していた。しかし、グランは言葉を続けた。

「無断なら・・・だが、この写真はケインとガイが言っていた。友人に手渡したと。」

リリーダの表情は依然焦る表情が崩れない。

「お二方、この写真は無断で持っているものではない。こうして心配して声をかけてくれたことに感謝する。ありがとう。」

グランの笑顔に二人の女生徒は、目がハートになっていた。気遣ってくれたことに感謝した言葉は二人には効いたようだ。


そして、グランのほうからリリーダに近づき、写真を手渡そうとした時だった。


「・・ーっ!」


グランや女生徒二人は何も気づいていなかった。

しかし一人だけ反応したリリーダだけが、グランたちを置いて動き出した。


そして、現在。


「お願いします・・・なんでもするから・・・今日のことは何も見なかったことにして・・ここじゃないどこかに行きたいです。」

すでに心が折れたのか、泣きそうな表情をして二人にお願いしてみた。

「何があったの?」

「・・どうしたんだ?」

「ううっ。言えません・・・言いたくありません。お願いします。」


あまりの衝撃的なことにアリミナールは、心がついていかなかった。あまりの落ち込み具合にケインとガイが取り囲むようにして傍についていてくれる。


「何をしているのですかっ!?」

アリミナール、ケイン・ガイの3人の元に女の子の声が響いた。



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