はじめに
初めまして、あるいは毎度このデータ分析シリーズを読んでくださってありがとうございます。佐々木尽左です。
2016年と2017年に続いて今回で3回目の発表となるこのシリーズですが、回を重ねるごとに注目してもらえているようでうれしい限りです。まさかネットでニュースになるとは夢にも思っていなかったので、ある日突然評価ポイントが跳ね上がったときは本当に驚きました。ああいうネットニュースって本人に確認とかないんですね。ニュースで取り上げられてから1ヵ月くらいしてから気づきましたよ。もっとも、取材されたとしてもここで公開している以上のことは出てこないんですけれど。
それはともかく、今回も『小説家になろう』全体を対象にしたデータ分析の結果を公開します。今回対象となるのは、2018年1月1日までに投稿された約53万件の小説です。基本的には、前回と同じ手法で分析したことを発表してからプラスアルファの内容をどーんと公開……するはずだったんですけど、色々と分析した結果、プラスアルファの部分だけを公開することにしました。その理由は、前回とほぼ同じ傾向しか見られなかったからです。件数が約8万件増えただけだったんですよ。つまり、『小説家になろう』の全体的な傾向に大きな変化はないということです。専門家でしたらまだしも、一般の作家さんや読者さんが同じ手法で同じ結果の出たものなんて見たいと思うなんて考えられなかったので、思い切って省略しました。いや、せっかく8話分作ったんですけど、文章までほぼ使いまわしなんていうのはさすがに出せないなと思いました。
もし『小説家になろう』の状態がどうなっているのかしたい方がいらっしゃいましたら、次のリンク先のデータ分析を読んでみてください(宣伝)。
『小説家になろう』をデータ分析してみた
https://ncode.syosetu.com/n5316df/
『小説家になろう』をデータ分析してみた 2017年版
https://ncode.syosetu.com/n5628dw/
省略するデータについての説明と宣伝はこのくらいにしておいて、次に公開するプラスアルファの内容について簡単に触れておきます。
これは、ある2つの期間に初投稿された小説について比較したものです。対象期間は次の2つです。
・2016年05月24日~2017年03月01日の約9ヵ月間
・2017年03月01日~2018年01月01日の約10ヵ月間
便宜上、1つめを2016年、2つめを2017年と呼びます。この2つの期間を比較することで、各ジャンルがどのように変化しているのかを分析していきます。自分のお気に入りジャンルがどうなっているのか、気になる方は参考にしてみてください。
最後に、いくつか注意事項を明記しておきます。これを踏まえた上でご覧ください。
分析のために用意したデータを取得した方法は、『なろうデベロッパー』から公開されているAPI(http://api.syosetu.com/novelapi/api/)を使用しました。ただし、APIの仕様上一部のデータは取得できませんでしたので、それは対象外となっています。
尚、敬称は全て省略させてもらってます。