平凡なようで平凡じゃない俺の話。
いろいろツッコミ所が多いでしょうが、最後まで読んでもらえたら作者が泣いて喜びますっ!
皆に聞きたい。平凡に対してどう印象があるかどうかを。
皆、勘違いしている。平凡な日常とは最も幸福な事だ。石神辰哉、この俺が断言しよう。
美味しい飯が食え、普通に生活出来る事の素晴らしさを。
第一、非凡など絶対にろくなことないだろうと俺は思う。
あれを見ろ。
『山岸君、こ……これよかったら受け取って下さいっ!!』
「ん? ありがとなっ!!凛花後で食べるよ。」
『透真、……なんでそんな女と。私の方があなたを幸せに』
「ん?綾菜、なんか言ったか?」
うちのクラスの名物の一つハーレム系主人公、山岸透真だ。
漫画とかでよくあるだろ。何故か知らんけどやたらとモテる主人公。
コイツがまさしくそれだ。
顔立ちは……俺には言われたくないだろうが普通だ。
後、ハーレム主人公でよくある急な難聴を発動する。
ていうか今、発動したな。
他にもこのクラスにはたくさんのやばい奴が集結している。
クッ……左目が疼きやがる系のバリバリの厨2病男子佐々木。因みに中学2年から現在まで拗らせたらしい。
先祖が本物のゴリラだったらしい五里雷時。
たまに、奴は胸をたたき出す。はっきり言って怖い。
そして、うちのクラス最後の四天王……
『ねぇ、ねぇ。石神。』
「……なんだ。」
『食べる?』
虫を差し出す。
……虫?
「……捨ててきなさい。」
『ハーイ。』
この子、蘭崎美森はくせ者ぞろいなうちのクラスの中でもさらにくせ者だ。
顔立ちはとんでもない美少女だが性格にくせがありす
……。
「なんだそれ?」
巨大な魚。
チラッ チラッ
『朝、池で取ってきたの~。池の主様。』
「いいから帰してきなさい。頼むから。」
目っ……目が動いてやがる。この魚っ!
ジーー
ピタッ
『……このクソガキが。』
あっれぇ、おかしいな。今、魚が喋ったぞぉ。
「……今、喋ったよな。絶対喋ったよな。蘭崎、俺はちゃんと聞いたぞ。」
『え~、なんか言った~~?私、今からやる事あるから、じゃね!』
……なんでお前まで難聴発動しちゃうのっ!?
気になる所で帰りやがって……、もうマジなんなの本当に。
「……。」
となりの奴に頼む。
ーーガラッ
「「待てェエエ!蘭崎ィイイイ!!!こんな気になる所で帰らせてたまるかあ!!」」
『あいつも大概変人だよな。』
『そりゃな、蘭崎の相手ができる時点でお察しだろ……。』
そう、言われていた事を彼は知らない。
あれれ、おかしいな。他メンバーのくせが強すぎて蘭崎ちゃんがかすんでるような。
いや、蘭崎ちゃんもいろいろやばいはず!
……他メンバーで続編書いてリベンジしたい。