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プロローグの前
この国には三つの存在があった。
鏡の国に住む「鏡の民」と統治を司る「王族」、そして「騎士族」。
そして、その三つ立場は互いにいがみ合い、争いをしていた。
その争いはもう数十年にも及び、地も民も疲弊していた……。
そんな中、一人の少女が旅に出ることを決意する。
争いの発端が自分にかかわっていると聞いてしまったから。
出会いは必然。
いや、それとも運命と称すのが正しいのだろうか?
少女は旅の途中で様々な出会いをする。
さあ、物語は始まる。
鏡の国の物語が――……