いつまでも君のそばにいる。
読み進めていくにつれて、
残酷と思われるようなイメージが浮かぶ物語となっています。
苦手な方はご注意ください。
君と初めて映画を観た。
君は涙をぽろぽろこぼしていたけど、
僕は泣かなかった。
君って素直じゃないんだね。
君と初めて手を繋いだ。
君から握ってくれるなんて、すごく嬉しかった。
君って心が温かいんだね。
君と初めてキスをした。
君は目をつぶってたけど、
僕はドキドキしてつぶれなかった。
君は僕の瞼を優しく包んでくれた。
君って瞳が大きくて綺麗なんだね。
あの日僕に話しかけてくれた。
僕は君に恩返しがしたい。
もうちょっとかかるかもしれない。
でも、いつまでも君のそばにいる。
今度どこかにでかけたいね。
今は、君と一緒にでかける予定は立てられない。
でも、いつまでも君のそばにいる。
君はいつまでたっても
レストランでデートの予定を拒み続けるんだ。
僕はずっと言いたいのに。
それでも、いつもこの言葉が僕たちを結ぶ。
でも、いつまでも君のそばにいる。
君はいつも、このままでいいって言う。
でも僕はこのままじゃダメなんだ。
初めての映画も、映画館じゃなくてレンタルビデオだった。
せめて君へのアプローチは、素敵な場所で行いたいんだ。
けれど君はいつもこう言う。
でも、いつまでも君のそばにいる。
じゃあ、もうこのままでいっか。
こうしていることが、君への恩返しになるならさ。
あの日の君はお得意のクッキングで、
僕を"虜"にした。
外の世界は必要ない。
君と出会う前の人生が、
どんなだったか思い出せないほど、
僕は君に夢中だ。
思い出すことなんてないでしょう。
そう。君と会ってからの最高の生活が、
僕の本当の人生だ。
きっと永遠に続いていく未来だ。
だって君がこう言うんだもん。
私は、いつまでも君のそばにいるから。
僕自身、初のホラーなので、
うまくできたかどうかわかりませんが、
夏!ということで、
少しは気分を味わってもらえれば幸いです。