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幾度も確かめてみる。
元通りに戻っている。
ふと、傘立てを見る。
ベージュの傘が立っている。
振り返り、部屋を見ると......。
雑然としていた筈の部屋が、整然と片づけられており
洗濯物は畳まれて、クロゼットに収納されている。
僕はなんとなく、掴めてきた。
.......夢だ。
21歳の薗子さんの夢...ずっと、17歳からの
キャンパス・ライフを眠りながら過ごしていた。
僕の夢。空想の「その子」を思い描いて眠っていたら
偶然、21歳の薗子さんの夢、に出逢った。
その中の薗子さんは17歳。
元気にはしゃぐ、普通の高校生だ。
そんな、キャンパス・ライフを
夢に描いていたのだろう...?
何故か、僕はその夢に出逢ってしまい
そこで、17歳の薗子と
この、スマート・フォンが....。
それは、21歳の薗子さんの夢の中だから、
現実には、17歳の薗子と
僕が出逢う事はできない。




