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曲は、「ジーグ・ニ長調」に代わり
そして、トーマゾ・アルビノーニの
「アダージョ・ト短調」に代わった。
沈痛なメロディー、G-minorの感じが
永遠の別れをイメージさせて、僕は悲しくなる。
薗子。
17歳の薗子,,,,泣いていた。
逢いたい......。
切ない気持ちを、アルビノーニのメロディが
思い出させてしまうようで、
僕は、イアー・フォンを
外そうか、と思った。
その時、バスが駅について
意図せずイアー・フォンを外す事になる。
RFIDで料金を払うので
センサーにスマート・フォンを
翳さなくてはならないからだ。




