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「あなた...そう、あなたとは....夢の中で逢っていた気がするわ。
初めて..みたいな気がしないの。」
21歳の薗子は、17歳の薗子と同じ微笑みで
僕を見る。
....これで、よかったのかもしれない。
部屋に戻ると、17歳の薗子が置いていった傘が
無くなっていた。
コインケースの中の、部屋のスペアキーも、戻っている。
そして、スマート・フォンの中にあった、17歳の薗子が残したデータも.....。
.....不思議....。
ただ、気がかりなのは...17歳の薗子、"向こうの世界"の薗子のこと。
でも...もう、たぶん、逢う事は....できない。




