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バスは、古い商店街を長閑に走り

泉のある緑地公園の方へと向かった。

都会の森、のようなその場所は

外から見ると別世界のように鬱蒼として見えた。


僕は[国立病院前]バス停で下車した。

住所からするとこのあたりだろう。

スマート・フォンの現在地表示機能では

この近傍と示していた。


バスを、心細く見送る。



住所だけでは....。


国立病院の方から、何人か人影が歩いてくる。

殆どが、国立病院付属看護学校の生徒だ。

クラスメートたちと似たような年齢の筈だけど

どことなく、大人びて見えた。


....!


その人並みに紛れて、桜台高校の制服。

長い髪、涼やかな瞳...。



あれは....!☆。



「榊さん!」僕は、叫び声に近く、その人の名を呼んでいた。


薗子によく似ていたが、すこし長閑な輪郭で

違う人、とは分かっていた。


反射的に呼んでいた。



深山の子鹿の如き敏感さで、その人は僕の声に

驚いた。


「....どちら様ですか....?」



彼女の瞳に、少し怯えと警戒の色が映る。

それは無理もなく、僕も彼女に会うのは初めて。



「あ、ごめんなさい驚かせて、僕は.....。」


これまで、起きた事を手短に話し、スマート・フォンの中の薗子のメールと、写真を見せた。



彼女は、驚愕の表情でスマート・フォンの画面を見ていた。


「これは....そんな...ありえないわ......。」



僕は、尋常でない状況である事を察しながらも

「....何か、妙な事でも....?」努めて冷静に尋ねた。

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