表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/50

16


プラット・ホームでオレンジと緑の塗り分けの

鋼鉄製の電車が、僕を待っていた。

電車に乗り込み、ひと駅だけど

どこか、遠くへ旅するみたいに僕は、楽しい気持ちになった。


...そう、思えばこの時、帰ることのできない旅に立ったのだった。



東のひと駅、隣町で僕は電車を飛び降りた。

改札を抜け、駅北口から、大学通りの銀杏並木を駆けていった。

銀杏も今は、盛緑。


馨しい銀杏の香りを浴びながら、僕は桜台高校の門まで来た。

厳かなブロンズで、市立桜台高等学校、と記されていた。


駅から徒歩圏にあると言うのに、深い森に閉ざされた聖域、と言う

雰囲気だった。


文字通り閉ざされた門は、部外者の僕を拒絶しており

[御用の方は職員まで]と、白書されていたサインを見、

僕は落胆した。


....そんなこと言ってもなあ.....せっかく、ここまで来たのに。


とりあえず、職員さんに聞いてみようと、インター・フォンを押した。



.......はい。



インター・フォンは、冷涼な声の若い女の声。



「あ、あの、すみません。2年の、榊薗子さんに面会したいのです。」



.......申し訳有りません、授業中はお取り次ぎできませんが。



インター・フォンは冷酷に返答。



「急用なんです!お願いします。もうすぎ昼でしょう?休み時間でいいんです。」




インターフォンは、少し間をおいて.....。

不可解な返答をした。



....2年生に、その学生はおりませんが....。




「いない?」僕は狼狽した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ