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でも、なんとなく、そのまま。
階段を下りて、僕はバス停へと向かい
駅に向かうバスを待った。
謎が気になったのもある。
でも、それより僕は薗子に逢いたかった。
まだ逢ったことのないその子に、どうやら恋してしまった。
いや....逢っている事を忘れていると言う事にしてしまいたかった。
恋人、その文字にリアリティが得られると言う事に、胸がわくわくした。まして、あんな美人だったら....。
すこし、性格はきついような感じもするが(笑)そのくらいは許そう。何せ、薗子と僕は、部屋の鍵を共有するほどの中なのだ、と言う事のようなのだから。
バスは、通学時間を外れてたから、少し待たなくては来なかった。
いつもなら、のんびり待っている僕も、なぜか苛立った。
なぜ、早く来ないのだろうと、スニーカーで地面を蹴りながら。
ほんの20分くらいの事だったが、じりじりと待った。
ようやく、古ぼけたバスがゆらゆらとやって来て。
僕は、バスのステップを駆け上がり、座席に座った...
駅に着き、電車に乗り換える。
普段は電車になど乗らないから、戸惑ったが
スマートフォンのチケット・トゥ・ライド機能を立ち上げて
RFIDセンサーで自動改札を通過した。
呆気なく通過でき、僕は驚いたが
今では、当たり前の事のようだ。




