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大智君

作者: 獄等邪険

一部酷い場所があると思いますが、

お笑いをとるため過激に思わないで下さい。

俺は大智。

天涯孤独の人間だ。

何?

何で俺が孤独かって?

フフ、それはな…



昭和22年大智誕生。(もちろんウソ)

阿呆病院1786号室。

「おぎゃあおぎゃあ!」

大智が泣き喚く姿を見て

「かわいい子供さんですね」

と看護婦さん。

しかし…

「黙れ!クソガキ!」

親はとてつもない形相で大智を睨みつけた。

室内に居た医者全員が静まり返った。

聞こえるのは泣き声だけ―

「黙れっつってんのが聞こえんのかバカガキ!」

看護婦と医師は黙って唖然としている。

そのまま大智をかっぱらって病院から逃走した夫婦。

家に帰っても泣き止まない大智をブン殴った。

その衝撃で大智は0歳五分のくせして喋った。

「えへへ、僕は誰?君誰?強盗犯?ぎゃはは」

あまりのショックで夫婦はひっくり返って気を失ったらしい。

「あれ?あんたら俺の親?ふーんバカヅラしてるねぇ」

と言い捨てて逃げていった。

それが理由で親は大智に一日三粒の米とみそ汁のわかめのカス一個を与えていた。

そのたび大智は

「これだけかよっっ、えらい貧乏な家計だなこの家はよ!ギャハハ」

0歳三日。

何でここまで喋れるんだよ…

そして七年後。

小学校に入学した。

「大智です。よろしく」

教室で自己紹介をした瞬間、やじが飛んだ。

「馬鹿野郎!」

「黙れゴミクズ野郎」

「くそったれは早く帰れ」

と、まぁ色々。

毎日がいじめでしたよ。

授業中に先生の目をかわして消しゴムのカスを投げつけるやつ。

休み時間に上履きかたっぽ捨てるやつ。

給食のご飯の中にほこり入れるやつ。

放課後にかばん蹴っ飛ばして笑ってるやつ。

大智はそれでも

「うひゃひゃ!俺のかばんがふっ飛んでったよ!ぎゃはは!!」

誰もが思った。

「こいつは気が触れている」と。

そして中学生。

中学生になるといじめは酷くなった。

筆箱を分解されたり。

机の中に腐ったメシを入れられたり。

かばんの中に虫入れられたり。

持ち物強奪されて壊されたり。

無条件で蹴飛ばされたり。

それでも、それでも大智は

「何で蹴るの?俺がかっこいいから?ぎゃはは!!」

だが、そんな大智君にも友達が居た。

唯一の友達、美浦だ。

毎日いじめられてる大智をかばった。

「大智大丈夫?怪我ない?馬鹿野郎」

と。

「あひゃひゃ!だいじょぶだいじょぶ」

ある日の放課後、大智は美浦に告白をした。

美浦は「気持ち悪ィんだよ帰れゴミカスが。馬鹿野郎」

と吐き捨てた。

しかし…「分かりました付き合います。馬鹿野郎」

と言った。形相がかなり変わった。

大智は馬鹿みたいに転げまわって笑って狂っていた。

そしてある日デートの約束をした。

「じゃあ遊園地の前ね。馬鹿野郎」

「はーい分かりまちた!げへへ」

デート前日。

親から久々の虐待を受け、小遣いが300円しか貰えなかった。

大智は粘って金をせびったが無駄に終わって殴られた。

「畜生…」

そしてデート当日。

待ち合わせの場所に3時間遅れてやってきた大智。

「ごめん3分くらい遅れた」

と大智。

「ううん、全然遅くないよ。私も今着いたもん(なわきゃねーだろ遅すぎだクソボケ)」

と言って密かに唾を吐いた。

そしてデートが始まった。

コーヒーカップは事前に大智が改造してハイスピードMAXで300キロ出せるようになった。

「うききき!はえーよ!はえーーよ!!」

美浦は下らなそうに座っていた。そして唾を吐いた。

これでも酔わない大智は次へ行った。

時速2キロのジェットコースター。

もはやジェットではない。

「超早くね!?超早くね!?面白ー!!」

馬鹿みたいに騒いでる大智の横で美浦が唾を吐いた。

その次はゴーカートだった。

これも改造してあり、時速500キロ出る。

無料で、っていうかかっぱらって逃げてっただけだけど。

乗ってどこかへ行った。

「うひょーーー!!!」

美浦は唾を吐いた。

馬鹿みたいに飛ばしていたら三分で東京に着いた。

そこでゴーカートがショートして壊れた。

「どうすんの?金あるから帰れるよね?」

もちろん300円しか持っていなかった。

それに遊びで使ったから20円しか残っていない。

「あるよ!!20円」

「ふざけんなよ…帰れないじゃん!もういい!大智なんか死ね!」

と吐き捨ててどこかへ行った美浦。

「ま…待ってくれよ愛しの美浦ちゃ〜〜ん」

とバカヅラで追いかけてった大智。

東京タワーに迷い込んだ大智は報道されていた。

ピンポンパンポン…

「迷子のお知らせです。大智という少年が迷子です。さっさとさがして保護センターまで連れて来い馬鹿ども」

という放送が流れた。

「うわ〜ん美浦ちゃ〜〜ん」

と泣きながら東京タワーの周りを歩いていた。

するとタワーりてっぺんから何かが落ちてきた。

唾だった。

その上には美浦が乗っていた。

「大智!!覚悟しやがれ!!」

ともう一発唾を吐いた美浦はバズーカをぶっ放した。

「えへへへへ!!!!!!!美浦ちゃんみ〜〜〜っけ!!」

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