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しらたま物語  作者: 忽那 和音
-白月玉穂の章- 春の章
6/51

 こむぎが甘味処・玉月で気絶して、数日後。

 新学期に入ったばかりに行われたテストが帰ってきた。

「やったー! 社会と算数、満点だー! 玉はどう?」

「私も、社会と算数は満点よ」

「私はっ…………」

「どうした? むぎ。点数悪かった?」伊久美が問いかけた。

 こむぎは玉穂と伊久美にテスト用紙を見せた。

 二人とも驚いた。なんと、全教科満点なのだ。そして、各テストの最後尾には先生からのコメントが書かれている。

「全教科満点はこのクラスでは一人だけだったので、中学受験を目指す人たちは特にこの一年、頑張ってくださいね」

「すごい、こむぎちゃん!」

「そうだよ! もっと、喜べって!」

「二人とも、ありがとう! これで、また、お仕事にも精が出るよ」

 こむぎは微笑んだ。


 帰り道、玉穂はこむぎに質問をした。

「あんなに忙しいのに、よく満点取れたね。一体どうしたの?」

「特に特別なことはやっていないよ。でも、最近は少し勉強に実が入るようなになってきたというか…………」

(そっか、あの刑事さんの助けもあってていう感じかな)

 玉穂は少々、思い当たる点があったらしく。反対に伊久美は何も気づいていない。

 玉穂たちは経営の方にも少々関わっている為、計算や算数には強く。また、営業に関わることなども同じくらいの子たちよりも認識があるため、社会にも強い。

 その他、玉穂と伊久美は国語や英語は普通、小麦は文系も得意なため玉穂たちよりも良い点数を得ている。しかし唯一、三人が苦手な教科。それは理科だ。学年全体で平均点も低い。全体に並行するように三人の点数も平均値より低い。

 しかし、今回は今までの復習テストにも関わらず、こむぎが満点を取れたのは、例の銀髪のかっこいい刑事さんのおかげだ。あの気絶事件以降、甘味処で二人は会っては刑事さんから理科を教えてもらっている。

 二人とも気絶してしまったことに、申し訳なさを感じてからは、よく話すようになったのだという。

「そういえばさ、夏の新作メニューってなにか考えてる?」

「そうだなー、うちは甘味処だからゼリーとか、寒天をメインにしたもの。あと、レモンを使ったものを考えてるかな」

「私も、すだしうどんを出すよ!」

「だよね~。でも、食堂って何でもありって感じだからな。夏バテしやすいから鰻とかかな」

「最近、暑くなるのが速いから。早く、夏バテになっちゃう。今度、麵生家と食堂にでも行こうかしら」

「いいよ~! 新しいマシーンで作るから期待してよ~」

「あぁ! うちもいつもで来なよ! そろそろ、試食してもらわないといけないし」


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