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しらたま物語  作者: 忽那 和音
-麦荳こむぎの章- 冬の章
47/51

弐拾肆

 新年も明けて数日。

 あとわずかとなったお正月期間をこむぎは玉穂と伊久実。そして、今回のために集まったスタッフ達とお店を営業していた。

「ガラガラガラ……」

 出入口から誰か来た。

「いらっしゃいませ」

 玉穂が挨拶をした。そこには仕事帰りのイケメンの刑事さんがいた。

「こんにちは」

「お疲れ様です。あ、お席でお待ち下さい」

 そういい、刑事さんを案内した。

 すぐさま、玉穂はこむぎを呼んだ。

「むぎちゃん、刑事さん来たから接待してくれる?」

「あ、うん。ありがとう、玉ちゃん」

 こむぎはおしぼりとお茶をお盆に用意して、刑事さんのもとへ運んだ。

「刑事さん。いらっしゃいませ」

 こむぎは刑事さんへお茶とおしぼりを机の上へ置いた。

「あ~~、こむぎちゃん。お疲れ様」

 刑事さんもこむぎに気づき、挨拶した。相駆らわず、爽やかな笑みだ。

「いえいえ。そちらこそ、お疲れ様です。休み時間ですか?」

「いいや、これで今日の仕事は終わりだよ。お正月休み返上の仕事だから、いつもより手当が倍に着いているから、いつもの仕事をするよりも得なんだ~~」

「それは良かったですね」

「えへへへ……」

(何、この公務員と地道に働いている私への稼いでいるよ感。僕になら、なんでも手に入るんだよって感じですか?それも悪くないですけど……)

「ところで、お料理は決まりましたか?」

「そうだな~~、お雑煮作るの面倒くさいからそれで」

「はい、少々お待ちください」

 待ちに待ったという刑事さんの来店にこむぎは終始、とても嬉しいものだった。

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