弐拾肆
新年も明けて数日。
あとわずかとなったお正月期間をこむぎは玉穂と伊久実。そして、今回のために集まったスタッフ達とお店を営業していた。
「ガラガラガラ……」
出入口から誰か来た。
「いらっしゃいませ」
玉穂が挨拶をした。そこには仕事帰りのイケメンの刑事さんがいた。
「こんにちは」
「お疲れ様です。あ、お席でお待ち下さい」
そういい、刑事さんを案内した。
すぐさま、玉穂はこむぎを呼んだ。
「むぎちゃん、刑事さん来たから接待してくれる?」
「あ、うん。ありがとう、玉ちゃん」
こむぎはおしぼりとお茶をお盆に用意して、刑事さんのもとへ運んだ。
「刑事さん。いらっしゃいませ」
こむぎは刑事さんへお茶とおしぼりを机の上へ置いた。
「あ~~、こむぎちゃん。お疲れ様」
刑事さんもこむぎに気づき、挨拶した。相駆らわず、爽やかな笑みだ。
「いえいえ。そちらこそ、お疲れ様です。休み時間ですか?」
「いいや、これで今日の仕事は終わりだよ。お正月休み返上の仕事だから、いつもより手当が倍に着いているから、いつもの仕事をするよりも得なんだ~~」
「それは良かったですね」
「えへへへ……」
(何、この公務員と地道に働いている私への稼いでいるよ感。僕になら、なんでも手に入るんだよって感じですか?それも悪くないですけど……)
「ところで、お料理は決まりましたか?」
「そうだな~~、お雑煮作るの面倒くさいからそれで」
「はい、少々お待ちください」
待ちに待ったという刑事さんの来店にこむぎは終始、とても嬉しいものだった。




