プロローグ
私は、麦荳 こむぎ。稲荷餅小学校6年生の女の子。そして、学校外の時間は、家族の子会社・むぎまめ麺生家の一代目店長(仮)でもある。
毎日、学校とお店を回る生活をしていて大変だけど、私は楽しくお店の経営をしています。
ある学校帰りの途中。私は放課後からのお仕事の前に、甘味処・玉月に向かうことにした。
玉月の店主(仮)・白月 玉穂と大衆食堂・飯森食堂の看板娘・飯森 伊久実は、学校の友達であり、同じ経営者(仮)や小学生でありながら飲食店で働く同士でもある。
この二人は私にとって、大切な存在。二人がいるから、毎日が楽しい。
「はい、着いたーー。ただいま~~、あっ、いらっしゃいませっ」
甘味処・玉月についた玉穂は、お店の扉を開けた。
(誰かいるのかな)
玉穂に続いて、伊久実とこむぎもお店の中へ入っていた。
そこにいたのは、なんとも神々しい銀髪と色白肌、輝かしい黒い瞳。そして、その存在がこむぎの心臓に恐怖や不安とは違うプレッシャーを感じていた。
「あっ、お友達?」
銀髪の男性が喋った。落ち着いた声になんとも甘いような感情になった。
「はい、こちらは近くの飯森食堂の伊久実とむぎまめ麺生家のこむぎです」
「オーッス!!」
「こんばんは、よろしくね。伊久実ちゃんと・・・・・・」
気絶した前後のことは覚えていないが、私の名前をゆっくりと呼ばれたのような気がした。
そして、不覚にも彼に魅了され、こむぎは甘味処で気絶をしてしまった。
「こむぎちゃん?」
(玉ちゃんの声だ)
「むぎ?大丈夫か~~?」
「(伊久実ちゃん、)まだ仕事いかなくていいの?」
「こむぎちゃん?」
「銀髪のかっこいいお兄さん・・・・・・?私はもう、成仏しまいした~~」
「良かった。目が覚めたみたいで」
「私は起きていませんよ~~」
「そう?その割には僕の目の前で銀髪のかっこいいお兄さんだなんて、嬉しい言葉を堂々と言えないよ」
こむぎはその言葉を聞いて、我に返った。
ゆっくりと目を開いたら、こむぎの目の前には銀髪のかっこいいお兄さんが左側から覗き込んでいた。そして、右側からは伊久実が私の顔を覗き込んでいた。
理解ができない。自分の今の状況が呑み込めなかった。
そして、ゆっくりと起き上がると、こむぎは段が2つ上の畳の場所に仰向けになって寝ていたようだ。そして、下を見ると銀髪のお兄さんの足があった。
こむぎは理解するまでは数分を要したが、気絶したこむぎは今まで畳の上で銀髪のお兄さんに膝枕をされながら寝ていた。
理解したこむぎは急に顔を赤らめすぐさま銀髪のお兄さんから離れた。見つめるのも恥ずかしいくらいに思ったこむぎはしばらく、入り口近くで背中を向けうずくまった。
ここから、こむぎの長期にわたる銀髪のお兄さんとの桃色なような紫色なような話が始まる。




