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しらたま物語  作者: 忽那 和音
-白月玉穂の章- 冬の章
22/51

参拾陸

 お正月明け。

 夏休みよりも日数が少ないため宿題の量はそこまで多くはなかったが、連日働い詰めだった玉穂達にとってはどこの時間を使って勉強すればいいのか試行錯誤するような日々だった。

 小学生が中心となって経営をする。夜中に仕事をするわけにはいかないので、日中と夜。午前、午後、夜中と時間を分けてシフトを分けた。


 今回はギリギリとなってしまったが、最終日までには終わらせることができた。朝のホームルームには無事、提出を終えることができた。

 そして、時間まで担任は自分のお正月の思い出を話し始めた。


「は~~。これで二学期期末テストが終わったら、私達。もう、小学生卒業がすぐだね~~」

 伊久実は季節の変わり目に感じる小学生の儚さを感じていた。

「早いもので、私達もあと数か月で中学生だなんて信じられない。みんな進学したら、部活に入るんだろうけど……」

 玉穂もいよいよ卒業が近づいて来たとスケジュール上では思っていても、実感には至っていなった。そして、自分たちの立場でこれからやってみたいということもできないのだろうとなんとなく予想をつけてってしまっていた。

「私たちは仕事からは離れられないからね」

 それはこむぎも一緒だった。

「でも、その後の高校受験もすぐだから、新しくパートさんとかバイトさんを雇わないと私達だけじゃどうにもならないよね」

 三人ともこれからの中学生の時間の過ごし方について考えていた。


「あ、ねえ。ダメもとでもどんな部活に入りたいかは考えてもいいんじゃない?」

「そうだな~~」

 思い思い考えてた。玉穂は答えた。

「パソコン部かな。ほら、会社勤めとかでは必要になるし」

 伊久実の答えはこうだった。

「私はサッカー部。体力あったほうが、うちのランチタイムとかには使えるし」

 こむぎは口を開く。

「私は華道部がいい。お店の装飾とかの参考になりそうだから」

 三人とも最終的にはお店に良い影響を与えようとしてしまう思考となっていた。

「やっぱり、私たちは自分家のことからは離れられないんだ~~!」

 伊久実は自分たちの運命を変えることはできないのかと悔しがった。

「まあ、まだ学校をちゃんと見に行っていないんだから、それから考えればいいのでは?」

 玉穂は焦らずに考えようと言った。

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