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しらたま物語  作者: 忽那 和音
-白月玉穂の章- 夏の章
14/51

拾捌

 臨海学校当日。

 各クラスはバスに乗っていた。


「はい! みなさん。誰も置いていませんよね。幽霊はいないですよ――」

 担任は皆の健康チェックと点呼する。

「皆、います。先生」

 学級長がクラス全員の点呼を確認した。

「それじゃあ、シュッパーツ!」

 バスは順に学校を後にした。


 臨海学校は様々なイベントが予定されている。

 実際に海水浴を行うのは真ん中の二日から四日までを予定されている。

 一日目は移動がほとんどの予定。その中に水族館の見学などを予定している。

 五日目は日本有数のテーマパークへ行く。


 三人は行く前。自分たちの職場にばかりで頭がいっぱいっぱいだったが、いざその問題が解決した今は、心の底から臨海学校を楽しもうという気持ちとなっていた。


 二日目。

「わぁー! 海! 海よぉ――!」

 更衣室で水着に着替えをしたばかりの伊久実は燥いでいた。

「伊久ちゃんも含め、私達っていつも稲荷餅で学校と仕事と家の往復だから。こんなとこまで来て遊ぶっていうことがないから、燥いでしまうのは分かるけど、勝手に海に入らないようにね!」

 玉穂とこむぎも伊久実続いて、浜辺に足を踏み入れた。


 三人とも物心つく前は海に来て遊んでいたという話を聞いたが、今はそのような記憶が残っていない。砂浜に足を入れてみた何とも言えない湿ったような生暖かい感触がした。


 臨海学校後には一学期の期末テストが行われる。

 帰宅後の玉穂達に休み暇はなかった。

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