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日間1位と言われても

2024年12月2日「、小説家になろう」界隈に激震が走った。

中村颯希先生が、新作「東の魔女のあとしまつ」を引っ提げて戻ってきたからだ。

なろうの民は沸いた、当然だ、偉大な英雄が凱旋したのだから。


それで、先生お得意の魔法のような勘違い物語でアデル達も読者たちもみーんな振り回し、あれよあれよという間にランキングを駆け上がり、「東の魔女のあとしまつ」は完結した。


ちなみに、「なろう異世界恋愛部門」は多くの商業作家が参戦している超激戦区。

そこで2週間ほどの間に残した、日間1位、週間3位、月間7位、という堂々のたる実績をみて私は思った。


「ええ?この超名作が、週間や月間部門ではランク1位じゃないのかい?」

「日間1位と言われても……それはまあ嬉しいし凄いけど、順当だし......」


だってさ、毎日あんなお祭り騒ぎだったんだよ?なのに、週間ランキングは銅メダル!?もちろん十分にすごいよ。すごいんだけど、すごいんだけど!!でも、なにかの間違いじゃない?


「まさか、中村作品の好影響で日本が再びGDP世界二位に返り咲くことを恐れた某国が、アレをアレしたのではないか?」と疑った私は、ランキング上位の他作品の解析データを見てみた。しかし、何度見てもランキングに反映される「評価ポイント数」は他作品のほうが「東の魔女のあとしまつ」よりも多い……悔しいがこれは現実、受け入れるしかない。上位作品の作者の皆様に敬意を表そう。


と、同時に、私はあることに気づいた。


あれ?「感想」と「レビュー」の数は、よりランク上位の作品群よりも「東の魔女のあとしまつ」のほうが圧倒的に多いぞ。12月に見た時点で、ほかの上位作品は、おおむね感想数100~200件、レビュー0~3件に対して、「東の魔女のあとしまつ」は感想500件超、レビュー5件だった。化け物か!!


ちなみに自分の把握する限りでも、2名からFAまで貰っていることを付け加えておく。あの……その時、まだ投稿1週間ですよ?


もう少し詳しく調べると、他のランク上位作品は「総合評価1500~3000ポイントにつき1つの感想」。対する東の魔女は「400~500ポイントにつき1つの感想」くらいの割合となっている。すなわち、「ライトな読者層も比較的気楽につけるポイント」と、「熱心なファンだけが書く感想」の比率が、中村作品だけバグっている状態になっていたのだ。


要約すると『一度獲得した読者が、そのまま熱心なファンになる確率、中村先生だけ異様に高いぞ!?』ってことだ。



ということで、その理由を考察してみよう。まず「小説家のなろう」のランキングに反映される「総合評価」だが、これは読者から貰った「☆5段階評価」と「ブックマーク」の合計数で決まる。だからランキング上位を狙う場合、次の2つが大切となる。


(1)できるだけ多くの読者に見てもらう

(2)続きも読みたい、ブックマークしておこうと思わせる


そして、そのための戦略として、ランキング上位の作家さんは殆ど皆、下記のようなテクニックを使っている。(もちろんこれは、立派な戦略だ。そもそも、見られないと名作だって埋もれてしまう厳しい世界なのだ。)


(1)投稿時間を毎日ランダムにする(色んな時間に見ている層の獲得&新着欄に残るため他の予約投稿とのブッキンキングを回避)

(2)文字数は1投稿あたり1000〜2000文字くらいにして投稿回数を増やす


はい、勘のいい方は気付きましたね

中村先生、これらのテクニックを一切使っておりません(どーん!)


理由?既に固定客となった熱心なファンには、中村先生の【一日2回の時間固定&文字数3000~4000文字で投稿、時によっては8000文字を気前よくドーンと投稿しちゃう】っていうのが、一番親切な投稿スタイルだからさ☆......たぶんね。


そして中村先生は明らかにこれを意図的にやっている。なにせ、中村先生、会社員時代には広告を作るお仕事をしていたお方だ。『コアアイディアをキーメッセージにアウトプットして、クリエイターとコミットしながらターゲットを確実にコンバージョンすることにチャレンジする』という知的なお仕事だ。


私には難しすぎて何言ってるかよくわかんないけど、きっと知的な仕事だったのだろう。だから先生はその経験からマーケティングや消費者への理解もプロレベルなのだ、たぶんね。ソースは「文系脳でごめんなさい - 2.どう握ろうかと言われても」をご参照ください。



というのも、上記の「ランキング上位を狙うテクニックだと、連載中、すでにポイントやブクマして固定客になった読者が、下記のような感じになるデメリットがあるんだよね。


「ハァハァ、次の投稿いつ?気になっていかん......あと、毎話、1000文字だとちょっと読みごたえが足りない、もう少し読みたいこの空腹感、ハァ、ハァあかん......せや!しばらくこの作品とは距離を置いて、完結ないし溜まってから一気読みしよう」


そしてそうなった、読者の中には、後日、「あ~完結したんだ。でも、今他の作品に夢中だし、もういいかな......できれば、あのときもう少しポンポン読みたかったな……」ってなる人が一定数いるのが現状だと思う。


そういう読者のニーズに答えて、中村亭は一日2回の定時開業。

「美味しいもの、腹いっぱい食べて帰りなよ」のスタイル。

「神様の定食屋」はここにあったのか……


Xを拝読すると、みこと。先生のリプに対して、中村先生はこんな返信をしていた。やっぱり確信犯だ。

『へへっ、ポイントとかを考えるなら小分け更新がベストとは聞いているのですが、ぐいぐい読んでほしくて…少食のお客さんにも大盛りで提供する食堂のおばあちゃんスタイルだよ!!冷める前に一気にお食べ!』


結果、中村先生の全作品は、他と比べて「ポイント数に対する感想やレビューが異常に多い」というのが特徴となっている。そう、「全作品」なのだ!!なんとこの「圧倒的な読者ファースト」のスタイル、調べたところ、無欲やヴァニタスの時代からされておりました。(厳密には、無欲や国民性の連載開始時とかには新規読者獲得のためわずかな期間のみランダム投稿~その後すぐに投稿時間を定時固定にしたご様子)


はい、これも確信犯です。証拠、ありました。

なにせ2017年の活動報告に「私はこれまで、がっつり充電し、がっつり書き溜め、そして一気に放出!というスタイルを取ってきました。(中略)私自身いち読者として、それが最も理想的な投稿頻度だと思っていたからです。」ってバッチリかいてますからね!


駆け出しの頃からお客様ファースト!経営1年目から老舗企業スタイル!

目先の利益ポイントよりも、信用や伝統を重視する、安定した経営基盤!!

長~い目で人材(熱心な中村ファン)の育成を念頭に置いた作家活動をしてこられた中村先生!

結果、現在は新連載と同時に書籍化オファーが来る、確固たる地位を業界内で築かれました。


控えめに言って名君です。いうなれば草の根活動で世界を変えたガンディーや、地位をはく奪されたのに墓石にQueenって刻まれたキャサリン妃くらい、民に親しまれているっ!!


てなわけで、感想やレビュー数も考慮すれば、2024年12月のランキングレースにおいて、名馬ナカムラサツキ号は日、週、月間の3冠王達成を超える偉業を成し遂げたと、私は考えています。


記録も凄いけど、それ以上にファンに愛されて記憶に残る中村先生を、私はこれからも応援していきたいと思います。

ご紹介です ライブドアブログ様にて中村颯希先生の非公式ファンブログをはじめました


ふつつかな中村颯希ファンのブログではございますが

https://fututukanafulannburogu.blog.jp/


色々書いているんので、良かったら遊びに来てください

めざせ、ふなっしー的ポジション!

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