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私だけを見ててくれる男性と私は結婚します!

作者: 七瀬






“私だけを見ててくれる男性と私は結婚します!”



私はこの言葉を目標に、ステキな男性ひとを見つける事にした。

それには理由があって、“前に付き合っていた男性が浮気癖の強い男性だった

からだ!”

私が一度だけ彼の浮気を許してしまった事で、彼は何度浮気しても私が必ず

許してくれると思い込んでいたのだ!

元カレはやたらと口達者で、“口八丁手八丁の男だった。”

だから私は“今回だけは浮気は許すと言ってしまう。”

その後、たった2週間で彼は直ぐに他の女性と浮気をしたのだ。

しかも? 一人だけじゃなく複数の女性ひとと......。

私はあの時、彼の浮気を1回でも許してしまった事を後悔した。




だからこそ! 今回は次の彼氏になる人には絶対に浮気されたくない!

こんな苦い体験はもうこりごりだ!

でも? 未だに私が浮気された元カレから何度も“ヨリを戻してほしい”と

連絡がある。

どうして彼は、私がまた許すとでも思ってるのか、、、?

懲りない男は私は嫌いだ!

そして次こそは、ステキな男性ひとを見つけると私は心に決めているの!






 *





・・・そして半年後。

遂に私が理想としていた男性ひとを見つけた!




ある飲み会で。


『初めまして、桜田勇翔です! よろしく!』

『私は楳野ハナです、よろしくお願いします。』




最初はぎこちない会話から始まったが、直ぐに彼が真面目で一途な

男性ひとだと私は直感的に分かった。

だからこの男性ひとを逃したら? もう次はないと想い必死で

自分を彼にアピールしたの!

そうすると? 彼にも私の想いが伝わったのか彼も自分の事を少し

づつ私に話してくれるようになったわ。



『へーえ、家族は4人で、ハナちゃんのお父さんはそんなに面白い

男性ひとなんだ~!』

『そうそう、直ぐにお酒が入ると? 気分があがって踊り始める

んだよ。』

『“凄くハナちゃんの家族は皆、仲が良さそうなんだね!”』

『そうかな、どこの家族もそうだと思うけど......。』

『“一度! 僕もハナちゃんの家族と会ってみたいな。”』

『えぇ!? 本当?』

『“その前に、僕はハナちゃんの事をもっと知りたい!”』

『勇翔クンにそう言ってもらえてハナ嬉しい!』

『“今度、二人きりでデートしない?”』

『えぇ!?』

『・・・あぁ、嫌なら友達も連れて行くけど、』

『ううん、そうじゃなくて! 少しびっくりしただけ、別にふたりでも

全然いいよ。』

『まあ、今日! 初めて会って次に会う時がデートって、、、? 

そりゃ~ビックリするよね! ごめん。』

『ううん! 勇翔クンにそう言われて凄く嬉しかったの。』

『“僕はもっともっとハナちゃんの事が知りたいんだ!”』

『・・・ゆ、勇翔クン、』






 *






・・・そして、勇翔クンと2回目に会う今日がデートの日!




『なんか今日のハナちゃん、可愛いね!』

『そんな風に言ってくれるの! 勇翔クンだけだよ。』



そう言い合って、私と彼はドライブデートに行く事に、、、。

車の中では、他愛無い会話でお互い笑い合って笑顔が絶えない時間に。

私はこのまま彼と付き合えるモノだとこの時は思っていた!

彼も私の事を好きだと思い込んでいたからだ。

でも? “彼が意外な事を私に話し始める!”



『“僕は今の彼女となかなか別れてもらえなくて、、、。』

『えぇ!? い、今なんて、、、?』

『“ごめん! 今、まだ僕には彼女が居て! 直ぐにでも僕は彼女と別れたい

んだけど? なかなか彼女が僕と別れてくれなくてさ、話さなかった訳じゃ

ないよ、ただ、まあ、話すタイミングが分からなくて本当にごめんね。”』

『“どうして彼女と別れたいの?”』

『“彼女が僕に隠れて浮気してたから。”』

『そっか! じゃあ、私待ってる!』

『・・・ほ、本当にそれでいいの?』

『うん。』







・・・“そして私は彼の浮気相手の一人になる!”

後で分かった事だけど? 彼はこうやって私以外にも浮気相手が数人

いたことが分かった。

私はやっぱり“浮気をする男性ひとしか選べないみたいだ!”

因みに彼は彼女と別れていないし、浮気を何度も繰り返す男だった。

“浮気する男は誰と付き合っても治らない! もうこれは、病気だから。

同時に! そういう男を選ぶ女もまた治らない! そういう男しか私は

選べないからだ!”



・・・そしてまた私は彼氏に浮気される。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] うう……これは救いがない“病気”ですね……(-_-;)
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