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ある冬に書いた黒歴史(詩)を纏めてみた

作者: 黒子 白衣

~造花~


 可憐に咲くことも出来ない花を

 愛でることは出来ない

 儚く散ることも出来ない花を

 慈しむことは出来ない

 

 運命によって造られた花は

 咲くことも枯れることも出来ず

 いたずらに時間だけが過ぎていく 

 

 道端に咲く野花の様に

 気にも留めていなかった

 今は見るだけで心苦しくなる

 

 必死に咲こうと藻掻く姿は

 愚かで見苦しい

 不変不同な造花が咲くことは

 決して無い


 枯れてくれ

 その恋は無様で醜い



~意味もなく空を見上げる~


 枯れゆく心が悲しくて

 意味もなく空を見上げる


 朽ちゆく言葉が愛おしくて

 意味もなく空を見上げる


 褪せゆく景色が寂しくて

 意味もなく空を見上げる


 離れゆく春が恋しくて

 意味もなく空を見上げる


 崩れゆく未来が恐ろしくて

 意味もなく空を見上げる


 消えゆく星が空しくて

 空を見上げるのを辞めた




~言葉の旅~


 気持ちを伝える言葉が無くて

 気持ちを表す表情が分からなくて

 気持ちが内面に満たされていく


 恋を知るほど人と関わっていないし

 愛を知るほど人に触れていない

 

 愛の海に溺れてみたい

 悲しみの荒波に流されるのでなくて

 恋の風に煽られたい

 淋しさに身を晒すのではなくて

 

 心が何かに飢えている

 言葉が拠り所を捜している

 その言葉がどんな意味を持つのか

 どんな場所にたどり着くのか

 私はまだ知らない




~きっと空が虹色だから~


 きっと空が虹色だから

 人は幻覚を見ているのだろう


 きっと空が青色だったら

 人は現実を見ていられたのに


 きっと雨が黒だから

 人は穢れていくのだろう


 きっと雨が青だったら

 人は清められていたのに


 きっと太陽が見えないから

 人は暗い表情をするのだろう


 きっと太陽が見えたら

 人は明るい表情をするのに


 きっと星が見えないから

 人は夢を持たないのだろう


 きっと星が見えたら

 人は夢を願うはずなのに


 きっと人の心が醜いから

 世界は醜いのだろう


 きっと人の心が美しかったら

 世界は美しいはずなのに


 きっと地球が暖かいから

 人は繁栄できたのだ


 きっと地球が冷たかったら

 僕はこの詩を作れていない


 


「新入生よ。これを見て文芸部に入らないかい?」と説得するのは無理がありますね。

どうして、詩を書くときは自分の心情に意識を傾けてしまいます。

実際、これらの詩を考えている時の私は精神的に参ってました。

想いすぎて辛く、想いを捨てたくて捨てたくて。でも、捨てるには余りにも愛おしくて、行きつく果てがどんなにBADでも見てみたいという好奇心が収まらなくて。でも、嫌で嫌で大っ嫌いな。そんな青春によくある心情をよく表せているなっと、自画自賛しますね。


文章を書くことはしんどいことです。

自分の内面と対面するわけですから。

でも、それ以上に、自分を知ることが出来る素晴らしいものだと思います。

黒歴史ではありますが、これも私の一部であることは否定したくても事実です。

何かしたいことを明確に持っていない方。

とりあえず、自分を見つけたいと思う方。

自分が何かわからない。正体不明の証明不能な方。

一度、筆を取ってみませんか?

その筆先で描かれた物語は、貴方を教えてくれますよ。

ええ、私も、まさかここまで恋愛に悩んでいるなんて思いもしませんでしたよ。


あと、黒歴史を公開して喜ぶマゾヒストだと思われるのは心外なので一応言っておきます。

これぐらいの黒歴史なぞいくらで生み出しては吐き捨ててますよ。

いずれ、もっと多くに人に見てもらうために頑張るもん!!

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