@恐怖のさらにその先へ
GM それではまず怪物が突然爆発四散して消えたのでSANチェックしましょうか。
赤野 ええ、あれ特撮的な演出じゃないの。
GM さすがに爆発四散したら驚くでしょ。
昴 特撮では当たり前だから驚かないと思うんだが。
GM 残念、ここは特撮ではなくクトゥルフです。まぁそんな冗談はほどほどにこの先にもっとやばいのがあるのでSANチェックはいいですよ。
赤野 じゃあ適当に昴を心配して置くかな。「昴君、大丈夫。なんだか昴君が倒したら爆発して消えちゃったけど、なんだったんだろう」そういいながら一応応急手当します。応急手当80(コロコロ)、成功だ。回復1D3(コロコロ)、2回復。これで昴のHPは13になった。
昴 もうちょっと心配してくれてもいいのに「ああ、俺は大丈夫だ。手当てありがとう。確かに不思議だった。いや、異様だったと言った方がいいか」そのまま狩り立てる恐怖のいた奥を調べます。で、赤野には見ないように指示をします。「だが本題はここからだ。あの化け物を倒すのが目的じゃない。その奥にある資料を手に入るために危険を冒したんだ。だがそれを見るためにはアレも見ることになるかもしれない。探偵は出来るだけ奥を見るな。さっきの俺みたいに気がおかしくなる。いや、それ以上かもしれない。
赤野 「わかった。でも昴君も気をつけてね」
昴 赤野に改めて心配されてモヤっとします。なのでなんとなくデコピンをして「バーカ、探偵に心配されるようじゃ大丈夫だよ」
赤野 「もう、心配してあげてるのに。何かあっても手伝ってあげない」いや、いい感じだね。もう結構打ち解けて仲間感がにじみ出てくる。
GM そうですね。で、さっきのデコピンダメージ出します?
昴 あの、どうしていい雰囲気なのに掻き乱すんですか。
GM いやだって、フラグへし折っとかないとワンチャン昴の発狂エンドだと思ったので。
赤野 それは困る。
昴 あの部長さんもなんか変なこと考えてないで外の人に言ってくださいよ。
赤野 昴の、もといトム君の発狂ロールプレイは見たい。だからなんかもっと死亡フラグ出さないと。「ここから出れたら私の行き着けの喫茶店に行きましょ。もちろん私が出してあげるから」
昴 ほんとにやめてください部長さん! それだと発狂どころか死にますよ。しかも部長さんが
赤野 ほんとだ、どうしよう。赤野も昴も殺さない程度に昴が発狂するフラグってないかな。
昴 もうどうしても発狂させたいんですね。でもそうはいきませんよ。きっとあの像は一度見ているので素通りできるはず。そうですよね、GM。
GM してもいいんですが、自分もトムが発狂するのを見たくなりましたので振りましょうか。なに、成功させればいいだけの話ですよ。
赤野 そうだよ、成功させれば問題ないんだよ。
昴 あの部長さん、SANチェックしないからって勝手なこと言わないでください。ここで発狂したら調べるのは部長さんなんですからね。
赤野 そうだよ、少しぐらい減少があってもいいじゃん。
GM 見事な手のひら返しです。ですがそのままやっていただきます。
赤野 いやいや、ここで積む可能性もあるからますは……
昴 まぁ、部長さんがなんか言ってますが振りますか。SAN60(コロコロ)、成功です。なので減少はなしですね。
GM では再び見た像であったがどこか不気味なものの一度見ているからか耐えることが出来た。そして耐えながら像を調べてみると像の置かれている台座に石版がはめ込まれているのが分かる。さらにその近くには紙切れが落ちている。
昴 さすがに石版は怪しいので先に紙切れを調べます。
GM はい、では紙切れには以下のようなことが書かれています。
――真ん中の 弱々しい 太陽の中。
もしくは 黒染めの 夢の知識。
そこに 調味料は 隠れている――
とだけ書かれています。
昴 なるほど、これが毒の資料ですか。黒染めの夢の知識って言うのはたぶんあのベトベトする本だと思うんですけど真ん中の弱々しい太陽の中って何でしょうね。
赤野 そうだね、太陽。何か光るものとかじゃない。戻ったら探してもいいかもね。まぁ、でも探さなくてもベトベトの本についてるのが毒な事は確定したしいいんじゃない。
昴 まぁ、そうなんですけどね。それで石版の方も調べてみます。
GM では昴は石版を眺めほどなくして読み終え理解しました。そこに書かれていたのはまさに目の前の像がチャウグナー・フォーンと呼ばれる神そのものであるという事実でした。そして今いる世界がチャウグナー・フォーンの気まぐれで魅せられている夢である事、そしてこのチャウグナー・フォーンという邪神について理解してしまいました。
ということでSANチェックです。成功1D3、失敗1D6+1のSANを失います。
昴 やっぱり調べるんじゃなかった。もう諦めて振りますけど発狂は嫌だな。SAN60(コロコロ)、96ファンブルだ。
GM ファンブルですか。別にファンブルで最大値とかにしてもいいんですが。基本SANチェックはクリティカル、ファンブルはないのでなしで普通に1D6+1振ってください。
昴 どうか発狂はしませんように、1D6+1(コロコロ)、6です。発狂です。
GM まぁ、まだ発狂するとは限りませんのでそう気を落とさずにまずはアイディアを振りましょう。昴のアイディアは75ですか、実質25%ですね。昴のアイディア75(コロコロ)、成功です。見事発狂です。おめでとうございます。
昴 まったくうれしくない。
赤野 良かったね、トム君。CoCの発狂は名誉であり華だよ。
GM そうですよ。それにまだ戦闘前とかに発狂するよりはましですよ。では狂気の内容を決めましょう。(コロコロ)、探索者をその場に釘付けにしてしまうような極度の恐怖症。
昴 まぁ、昴は恐怖により硬直状態になったってことで。
GM はい、では発狂はしましたがまだ石版フェイズは終わっていません。
昴 なんですか、そのフェイズって某遊〇王みたいな。
GM 隠せてないような。まぁ、まだお楽しみはこれからだってことです。なのでチャウグナー・フォーンという邪神の一端を理解してしまったのでクトゥルフ神話技能を6%取得しておいてください。わー、そんなあからさまに嫌な顔しなくていいのに。便利だよ。
昴 便利だよじゃないですよ。もう7%も持ってますよ。これで最大SAN92ですよ。
赤野 まぁまぁ、クトゥルフで初期SANを越えて回復することは稀だから誤差だよ。むしろ頼れる武器を手に入れたと思って喜びなよ。
昴 まったく、他人事だからって。赤野がクトゥルフ神話技能手に入れるのは嫌がるんでしょ。
赤野 もちろん、嫌だよ。で、ゲームに戻ろうか。どうしようか、きっと赤野は奥は見るなって言われてるから昴に背を向けて百合の相手をしてると思うから気が付かないよね。あとほっといてもそのうち発狂が直るんじゃないかな。
昴 また適当な、なんか気が付いてくださいよ。
赤野 じゃあ、そうだね。少しぐらいは物音もするだろうしそれがパタリと途切れたら不思議に思って振り返るよね。で、石版は昴が硬直して塞いでるから見えないよね。で、6%しかないけど精神分析を試してみます。
GM まぁいいですよ。進行が大事ですから。
赤野 なんとなく静かだなと思って振り返ってみると昴が固まっていたので不思議に思い近寄ります。「どうしたの昴君、急に静かになったけど何か分かった」
GM 特に返事は返ってきませんね。固まっているので反応すら返ってきません。
赤野 返事か返ってこないことに異変を感じて肩を揺すります。ついでに精神分析6(コロコロ)、もちろん失敗。そうそう成功しないよね。ということでこぶしで起こします。
昴 もう、そういう代理判定しかないんだろうけどさ。なんかもう少しソフトにお願いしたいんですが。
GM まぁ、似たような技能で理由はこじつけてくれれば代用でもいいですよ。
赤野 いや、昴のダメージを与えたい。もうクリアだろうしダメージ与えても問題ないと思うんだよ。
昴 いやいや、もしかしたら戦闘がなくてもスープを飲んだらHPを一定量捧げなくちゃいけないとかそんなギミックあったらどうするんですか。
赤野 そしたら昴には悪いけど私と百合が生き残るための犠牲となってもらうよ。っとまぁ、冗談はほどほどに心理学で心に呼びかける感じで心理学振ります。心理学56(コロコロ)、成功。
GM では赤野の呼びかけにより昴は正気を取り戻しました。あとはこの部屋は何もないので部屋は出ますか。
昴 そうですね、そろそろ出ましょう。「ああ、探偵ありがとう。ここはもう何もない早くここを出よう」正直、赤野にも石版を見てもらって発狂させたかったですがPC的に難しそうなので素直に部屋を出ます。
GM そうですね。さっきも話したと思いますがPLとPCの関係って難しいですよね。PLはプレイヤーなのでもしPCが死んでも大丈夫ですが、PCからしたら無駄に死に突っ込んだりはしたくないでしょうからね。だからそこら辺は設定やらロールプレイで補っていくのがTRPGの醍醐味なんだと思いますが、閑話休題。まぁ、そんな感じで三人は真ん中の部屋に戻ってきました。どうしますか。
昴 まぁ、もうやることが無いので書庫からベトベトだけ持ってきてスープに入れます。
GM はい、では見事な毒入りのスープが完成しました。ではここで材料のおさらいです。まずはどこのご家庭にでもある人間の血液を200ミリリットル、これは出来れば絞りたてがいいですかね。ちょっと難しければ冷凍でもOKです。次に毒をおおさじ1、今回は飲みやすく甘味のあるものを使いましたが好みに合わせて毒の種類を変えるといいと思います。
GM2 そうですね。私は無味無臭の毒を使って人間の血液そものもを味わうのもいいと思いますよ。
昴、赤野 なんか増えた!
昴 ちょっとちょっと、なんでクッキング風なんですかショッキングですよ。
赤野 そもそもなぜGMが増えた。
GM そりゃ、料理番組って作る役と食べる役がいるじゃないですか。では続きを。最後に銀の食器に盛り付けると銀が変色してより一層毒らしさが強調されていいですよ。
GM2 これはない場合はどうすればいいでしょうか?
GM その場合は普通の器に盛り付けても味は変わりませんので大丈夫です。
GM2 なるほど、では早速いただきましょうか。うん、これはとても刺激的な味でこれからの季節にぴったりかもしれませんね。おや、なんだか目が澄んで、きま、し……た
GM 詳しいレシピはテキストをどうぞ。
毒入りスープ(2人前)
人間の血液・・・・200ミリリットル
黒い蓮の毒・・・・・・・・おおさじ1
昴 ……GM満足しました?
GM はい、満足ですよ。とりあえずスープはこのような描写でした。
赤野 ああ、今のってスープの描写部分だったんだ。なぜ元のほうにないものをねじ込んだし。
GM いえ、思いつきですよ。既存のことだけでは駄目なのですよ。ではTRPGに戻りましょうか。ではスープは完成しました。その毒々しい色をしたスープを飲みますか?
昴 飲まないと終わらないでしょうから飲みます。部長さんもいいですよね。
赤野 うん、別にいいよ。もうやり残したことはないだろうし。
昴 「これで悪夢も終わるはずだ。このスープを飲むぞ。覚悟はいいか」
赤野 「うん、大丈夫。百合も大丈夫だからこれを飲んで」
GM 百合もそれに頷き三人分に分けられたスープ皿を手に取ります。そして三人がスープを飲み干すと猛烈な吐き気、頭痛、目眩、腹痛とあらゆる痛みが押し寄せてきました。
では毒入りスープを飲んだのでPOT25とCON対抗ロールをしてもらいます。
赤野 なんだそれ、てかそれ大体は自動失敗に近いよね。人間の最大値が18で18でも15%の成功率、もう絶望じゃん。
GM そうですね。確かこれ成功すると余計に苦しんでなんかダメージか後遺症みたいなのが残った気がする。覚えてないけど。ちなみにPOT25はクラーレっていう毒がルルブに載ってて1ラウンドで毒の症状が出るくらいの猛毒のようです。
昴 苦しみを長引かせないためのチャウグナー・フォーンの慈悲なのだろうか。
GM まぁそんな感じなんですかね。そして毒を飲んで倒れた三人の微かに残る意識に「勇敢なる者よ、現へと還るがいい」という声が聞こえた気がします。
そして貴方たちは目を覚まします。するとそこはあの薄暗い部屋ではなく貴方たちが寝る前に見た最後の光景と同じ場所にいることでしょう。一人は明かりの消えた事務所のソファーから飛び起き、一人は相棒である戦車のシートから飛び起きた。まるで今までのことが夢だったかのように体はなんともなかった。しかしあの現実のような感覚、忘れようもない狂気、そして悪夢のような記憶が現実であったことを強調していた。しかし、ここがあの夢の部屋でないことに安堵し再び目を閉ざすだろう。そして願うだろう、再びあそこに戻らぬようにと。
GM ということでシナリオ「毒入りスープ」クリアです。
一同 いえーーーい!
シナリオクリアですがもう少しだけ続きます。