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18 神聖神秘シリーズ

「サキの魔法バックの中に魅惑シリーズがあるって、シュレが言ったけど、神聖魅惑のロイヤルスイートルームの方がいいでしょう?」


「そうそう、シュレがサキの魔法バックを大切に持っていたのも、サキオリジナルの魅惑のサロンがあるからなんだって?」


「何それ、シュレが魅惑のサロンに興味があるのかしら・・・でも、魅惑シリーズではないわ。よく言えば、単なる勉強部屋よ。」


妻たちは、神聖魅惑のロイヤルスイートルームで簡易日焼けマシーンとジャグジー、フィットネス器具を交互に使いながら、大声で話している。


俺も負けじと、大きな鏡の前でポージングを極めている。どうだい、イカスだろ。


サキはオリジナル魅惑のサロンについて話した。


「私の魅惑のサロンはね。女子力向上のための必須アイテムなのよ。だから、少しだけ改良してあるのよね。知力向上と魔導書ライブラリーをね。」


「計算高い女製造場所か。」


「それをいうなら、できる女の道場よ。」


サキは笑いながら、俺の方を向いてウインクした。


「もし、リホームできるなら、自動学習装置があればね。完璧よ。」


イリヤもイースも指を指しあいながら大声をあげた。


「サキ、すごーい。アダムとイブに知識を教えるのね。」


「アダムとイブの件。しっかりと聞いて考えてくれたんだ。」


サキはアースが連れ戻ってきたアダムとイブの将来をすでに考えているんだ・・・俺は、馬鹿だ。テラの開催した獄卒育成カリキュラムのさわりを聞きたくてしょうがなかった、自分が恥ずかしい。そうだ、お仕置きしてくれサキ・・・

そんなことを考えたとき、サキはアダムとイブの真名マナを決めよう言い出した。


「アース様もどうせ、セクキャバシュレのエロショット目当てで、強引にエデンから連れてきたのでしょうから、早くこの楽園になじませてあげないとね。本当に決めることが多いわね。名前の件なんてさっさと決めましょう。とりあえず、この楽園の名前はイノリの楽園でいいでしょう。」


そう、サキはいうと、イノリの湖、イノリの城という具合に、迷宮の卵から創られたものを片っ端から時月イノリをつけて呼ぼうといった。


イリヤもイースもそれがわかりやすいからいいと同意した。


俺も同じく合意したがオヤジギャクを口走ってしまった。


「そのうち、イノリの街になるのか。いいね。神々も時空のハザマ出来たとき移動ついでによってくれればね。まさにア・イ・ノ・リだね。」


サキは急に真っ赤になった。

「私の心を読んだんですか?お前様。恥ずかしいではないか。」


「ケイスケとサキには負けません。私の心も読んでもいいわ。」


「イースの心の中はエロエロなんだから見てもつまらないでしょうから、私の心を除いてごらん。未知なる英知が広がるわよ。」


「わかったよ。イースもイリヤもさっきのマサージは無理をしてしまってすまない。それに心なんて読まないぞ。でも、お前たちの気持ちは感じることぐらいはできるからな。どうだ。アダムとイブの名前も文字ってつけたらどうだろう。アイノリから!」


満場一致でアダムとイブの名前が決まった。


アダムはアイ。イブはノリに決定!!


イースは名前が決まって嬉しそうにいった。


「アイ君とノリちゃんか。なんかいいね。そうだ、聖なるオーブを女神の力でスキルアップさせちゃうぞ。って今、彼らがいる聖なるオーブはシュリが持っているんだっけ。でも、スキルアップっていっても癒しの力をあげるぐらいしかないかな。」


「大丈夫よ。知力アップならサキが持っている魅惑のサロンで充分よ。サキは私たちと神聖魅惑のロイヤルスイートルームを使えばいいんだから。」


「あなた達、まさか、これ以上私に、改良魅惑のサロンを使わせたくないのかしら。そういうことなら、このロイヤルスイートをデラックスロイヤルスイートルームにリフォームしてもらうからね。アイ君とノリちゃん用にも作り変えてあげてよね。」


さりげなく、サキの奴、俺にもっと豪華にしろと言っている。それにしても、サキのセンスの良さは学ぶべきものであるが、それより、イリヤとイースに先に使われたことを根に持っているのかもしれんないな。素直に従った方が安全かもしれないな。


やっぱり、サキの目が光っている。


「サキの改良魅惑シリーズを参考にさせてもらいたいなー。それにさっき言ってた自動学習装置もつけるよ。アイとノリの方にもね。あと、気になる点はあるかな・・・」


俺は要望という名の新たな改良を100程受けたことにより、まったく別の設計図まで作ることとなった。


神聖神秘のラグジュアリーVIPデラックスロイヤルスイートモーテルVr.Ⅱ(ときめき仕様)


サキ様、イリヤ様、イース様・・・・この辺で勘弁してください。


俺は設計図を片手にハチマキを取ろうとしたとき、イースが口走った。


「そういえば、私の神友の女神達はあれからどうなったのかしら?」


サキは抹茶をたてながら、季節のお菓子をイリヤに出さす。

ムシャムシャゴクッ。


「イースが悪魔主催のデスゲームに飛ばされたあと、閻魔コウキのマル秘勇者追跡レポートを握りしめてみんないっちゃったわよ。」


「その通りですわ。獄卒育成プログラムでフォス様もいってたけど、幼い女神達の花嫁修業にはちょうどいいっていてたわよ。でも、覚えてる、デスゲームが終わってアース様が連れてきた神様のうち土下座してた金星神エヌス様がいたでしょう。どうやら、家出していた娘の女神が閻魔コウキのマル秘勇者追跡レポートをもって帰ってきたんだって。お父様の理想の勇者が見つかったって。他の女神にとられたくないって泣きついたそうよ。」


「それで、神のご威光で勇者を手に入れたんだ。良かったね。それに御使いまで見つかったしね。でも、御使いの所有権は俺に移っちゃったし・・・」


「ううん。ちがうの。それだけじゃないんだって。娘の女神はその勇者と一緒に修業をするって出て行ったんだって。感謝と悲しみを聞いてもらいたいって男神を捕まえては、一緒に酒におぼれようと誘っているのよ。たまたま、アース様のおかげで御使いまで見つかったんだってさ。」


俺は大きく頷き、アースが連れてきた理由がわかってしまった。カモがネギしょってきたんだ。


ってことは、そこで、アイドルセクキャバシュレ御嬢の登場ってことか。こりゃ、相当貢がれるな。うらやましいぞシュレ。刺されるなよシュレ。


でも、待てよ???他の3男神達は・・・妻たちといきなり話をしてたっけ・・・やっぱりセクキャバシュレに紹介しようとしてたのかも・・・斡旋?シュレに秘密を握られているのかも・・・アース様ガンバレ!


「それにしても、閻魔コウキのマル秘勇者追跡レポートを握りしめた他の婦神様達はどうなったんだろう。基本的に彼女たちはめんどくさい恋愛対象に勇者は求めないはずだから、ほとんどは、ここで開催している◎M調教ナイト獄卒教育パーティに参加しているだろう。」


サキはニヤニヤした顔で手に持ちピシッと音を立てた。日焼けマシーンから出てジャグジーに入ったイースをビビらせる。イリヤもジャグジーからあがっていたが、巻いていたタオルがビクッとしたとき落としてしまった。


「ごめんなさい。縄跳びと間違えてムチを出してしまったわ。そうそう。テラ様が言ってたけど、婦神達の中には、ただれた恋愛する女神もいるんだって、狡猾なハンターの如く勇者を罠にはめて、ドロドロな昼ドラのヒロインになりたがる腐神がいるんだってよ。」


イースはやばい顔になりながら引きつっている。

「もし、そんな婦神の腐神が閻魔コウキのマル秘勇者追跡レポートをもったとしたら、間違いなく、次の神々の昼ドラオペラのヒロインと演出は待ってかれるわね。」

「でも、夫神に知れたら・・・腐っても女神だからそこら辺は大丈夫かも、夫神も丸めこみそうだし。」


イースは拳を握っている。


「イリヤちゃん。うちのママはただれた昼ドラヒロインではないですよ。単にケイスケさんとは仲良しなんですからね。」


俺はサンドバックのようにイースが蹴りを入れてきたのをお尻で受け止めた。


「ナイスキック。アース様は俺を拾ってくれた恩神だよ。テラ様も俺にいろいろ教えてくれたしな。」


今度はサキの目に炎を宿している。それに手にはたくさん釘が打ち込んでいるこん棒を持っているの。さっき間違えたムチがいいですけど・・・


「そんな話はどうでもいいですわ。2つのダンジョンの卵のフェイク(偽物)の行方を突き止めないといけませんわね。」


「そうだそうだ。そんな危険なこん棒をしまえ。ムチに変えろ。なんなら竹刀でもいいぞ。」


「ケイスケ。話が違うぞ。趣味の話ではない。盗まれた偽の卵の件だよ。まったく。」


俺はテヘペロをしながら話を戻した。


「最強の婦神様たちがいるいまなら、悪神も尻尾を巻くわね。そうだ、なんなら悪神対決するとき、また、婦神パーティやればいいよね。」


「でも、案外、テラ様や婦神様達のことだから、すでに犯人を捕まえて調教してたりしてね。それに、悪魔も操って俺たちに、新たな試練だーなんて言いそうだ。」


俺はつくづく、サキを迎えに行った事が良かったと感じずには入れなかった。これ以上、テラ様に染められるなよサキ。


「偽物の迷宮の卵の件の犯人わかったよ。テラ様がいうには・・・」


「もういいや、俺たちから、盗まれた迷宮の卵の件は触れないで行こうな。」


一同大きく頷いた。


そして、そのころ婦神たちはというと、まだまだ、獄卒教育調教という名の淫靡な世界を満喫中・・・後で差し入れ持っていこうかな。


話しを変えるようにサキはイリヤの手を握る。


「イリヤのお母さまとお父様はどこにいらっしゃるの?」


俺は大声で叫んだ。


「忘れてたー。ごめんなさい。折角、時空のハザマを移動できるようにしたのに、動かしてなかった。」


サキと俺は必至で謝った。イリヤは軽く笑いながら平然を装った。


「あまり、気にしないで、私の母も父も私が、花嫁修業してるとおもっているから心配してないわ。でも・・・それより、12の霊魂の件はどうするのよ。」


「先送り先送り、閻魔コウキが亡者にならないように処置したから大丈夫だから、今から、イリヤの親に会いに行こうぜ。」


まずは,何かトラブルが起きても大丈夫のように、俺はダンジョンコアルームに行って、時月いのりを一番近いハザマの出口に移動させた。


婦神がいれば、下手な天使軍より安心だが、ダンジョンマスターにしたサキの召喚獣たちに、時月いのりを任せて、イリヤの両親に会うために、転移魔法陣で天界に移動した。


俺たちは、早速、イリヤの親に会いに行くことになった。

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