表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/26

14 新居はダンジョン?

時空のハザマに解き放たれた本物の迷宮の卵

そして卵はダンジョンに・・・


注:神様がマスターになると

星が生まれることもできるんだぞ。そして、星神様にもなれるんだよ。




「いいじゃないか。」

「ダメよ。みんなが見ているわ。」

「大丈夫だから。なあ、いいだろう。」

「ちょっとだけだよ・・・」



あのー・・・もうその辺にしときませんか。とサキがつぶやく。


そういうと、作業に飽きた駄女神達がスケベオヤジと新妻ありきの不倫コントをしているようだ。


「いい加減にしろよ。シュレが集めたアイテムをあまり漁るなよ。」


俺は女神達がシュレを玩んでいるようにも見えるから、ちょっとうらやましいとか思ってはいない。あくまでも、シュレの姿が前世の前世で俺の妹に似せたからであり、やましい気持ちは・・・チョットだけである。


それはともかく、シュレもシュレで、お宝自慢はコレクターにとっては甘美な快感には違いないけど・・・これほど、ノリの良いシュレはめったに見ない。


イースはシュレのアイテムを俺に見せるようにアイテムを大きく見せびらかすように腕を振った。


「見てみて、ケイスケ。シュレてば、土星神サタン様から『彗星の涙宝』っていう神創ピアス貰ったんだって。それにね、まだまだ他の神様達からいっぱい貰ったんだよ。えーっと、こっちが・・・」


「あーあーあー。ダメダメ。貰ったことは内緒なんだから!それ以上は言っちゃダメ~。」


神々からの貢ぎ物か・・・・フー・・・・アイドルシュレか・・・天職を見つけたなシュレ。


「シュレにしても・・・自慢はその辺にしておけ。顔が言っちゃダメなんて言いながら、緩みっぱなしだぞ。ところで、俺が以前に使っていた家具や雑貨をイースとイリヤに見せて趣味が合うか確認しろよ。サキは前世でも前世の前世でも一緒に住んでたから、大丈夫なんだからな。」


少しサキは勝ち誇ったように言った。


「シュレ、扱いには気を付けておくれ、前世の前世でのお前様との思いでが詰まっているのだからな。それにほとんどの家具と雑貨の趣味は私が選んだものですからね。趣味が悪いなんて言ったら・・・まず。言わせませんけどね。オホホホ。」



俺はサキが独女の魔女時代のサキを思い浮かべてしまった。今でいう、お局OLの無意味で高価なオートクチュール的なブランド志向・・・やたらゴージャスでやたらアバンギャルドなデザイン・・・先鋭的というか・・・モード的というか・・・ラグジュアリーで流行り廃れもなく神様ごのみで趣味がいいはずである。


でもシュレはどちらかでいうと、センセーショナルなのがこのみというか、独創性にとんだサイケっぽいものまで範囲が広い。収集家というものはそういうものである。と納得している。


そんなことよりも、とりあえず迷宮の卵を時空のハザマで上手に活用することを考えなければならない。


迷宮の卵は大地に根付かせればダンジョンどころか国さえ作れてしまう代物らしいからな。っといってもまだ実感が持てない。


それもそのはず、迷宮の卵は運用者の意識次第で創れるマジックアイテムみたいなものだからだ。


俺が悩んでいると閻魔コウキがじれったいらしく、直ぐに口を挟んでくる。


「いいですか。ケイスケ殿。迷宮の卵というものは、深層心理を具現化するアイテムですぞ。いうなれば迷宮の卵はダンジョンであり、ケイスケ殿はダンジョンに住まう魔王ってことですぞ。魔王の気持ちになればダンジョン内の構造なんて簡単ではないですか。」


「俺は以前、魔王を倒す方の勇者で魔王を倒した方なんだからな。」


「そうはいっても、ダンジョンマスターの魔王を倒したとき、ダンジョンはどうなされた。ダンジョンコアは破壊されたのですか。それとも放置されたのですか?」

「ダンジョンコアってなんだよ。閻魔コウキ。単なる大きな魔結晶のことじゃないのか?」


閻魔コウキは呆れていた。そして、腕を組み考えていたが、大きく頷きダンジョンのことを説明しだした。


ダンジョンの形態は複数ある。

例:洞窟 塔 迷宮 城 森 砂漠 天空城 海底神殿・・・


ダンジョンに必要な人員

例:ダンジョンマスター ダンジョンコア 守護 衛兵・・・


ダンジョン内の構造

ダンジョンマスターの夢の世界が具現化するファントムワールド


注意1:ダンジョン内で必要なものはダンジョンコアのエネルギーで具現化させる


注意2:ダンジョンマスターが倒されたときダンジョンコアも破壊されない限り、ダンジョンマスターを供給しようとするシステムが働く。(魔王の不死化もしくは討伐者の魔王化・・・)


注意3:ダンジョンコアを維持するためには多量なエネルギーが必要となる。(魔力・地殻エネルギー・有機物・廃棄物・封印者・・・)



俺が閻魔コウキのまた同じ説明を聞いたため、少しあくびが出そうになったとき大声でイースが声をあげた。


「シュレ!いいなこれ。この豪華な魔法鞄ちょうだい。」

「だめよ。イースこれは、サキが前世で使っていた魔法鞄じゃない。どうしたのよこれ!」


「そうです。サキ様が前世で亡くなられたとき、密かにお館様に頼んで回収した魔法鞄です。でも・・・中身は本人じゃないと開けれないので・・・何が入っているかもわかりません。」


サキは大声をあげながら、鞄を引っ張り合いをしているのを見ながら、拳を鳴らしていた。

「あれあれ、以前使っていた私が使っていた鞄ではないですか。もしや、中身を確認してから返そうとしたのですかシュレさん。それに、あまり引っ張ると中身まで時空のかなた消えてしまいますわよ。時価◎◎兆円払ってくだされば結構ですが!」


すかさずシュレは逃げようとしたが、イリヤとイースが土下座しながらシュレを捕まえた。

「サキ様のバックですよね。私もこんな鞄を欲しかったんですわ。」

「わたくしも、近年希に見るセンセーショナルな貴賓がどことなく味わえる鞄はサキ様のものじゃないかなーと思いました。ハハハ。」


センセーショナル貴賓・・・聞いたことない。それはほめ言葉じゃないだろ。使い方間違ってるぞイース。とりあえず、3人とも死んでおけ。


あーあ。サキに目から炎と頭に角が生えた・・・


このとき俺は良いことを思いついてしまった。


「サキ。ダンジョンマスターみたいなことしてみない。」

「ないそれ。」

「ようは、お前、趣味がいいから迷宮の卵のを使って時空神殿都市構想しないか。」

「どういうこと。」

「お前の幻想が実現するんだよ。例えば魔法がつかえたり、話す大きなネズミの国なんてものができるそうだぞ。」


サキは目が輝いた。という、乙女たち全員がよだれ垂らしながら目が輝きだした。


「金貨のと黄金の宝の海にうめつくされる夢の国・・・いいわ。」

そんな夢の国あるかー!シュレ、心の声がダダ漏れだよ。それにお前は宝の海なんて収集癖のドラゴンかよ。


「ホストクラブを作って・・・それに、ソフトSMクラブもいいわね。ついでに酒蔵もいいかも・・・」

女神テラ様まで、頼みますよ。それにソフトSMクラブ本当に作ってもハードでプレイするでしょう間違いなく。


閻魔コウキが呆れている。首を振りながら突っ込んだ。

「テラ様、女神は迷宮の卵を扱うということは星を一つ創る事になりかねますぞ。他の』女神さまも同様ですぞ。」

「俺はいいのか。コウキ。」


俺もこれでも神様見習いみたいなものだから少し心配になった。


閻魔コウキは悟らせようと話した。

「ケイスケ様も、サキ様も現世や異世界で輪廻の輪を何度も体験しておりますから、ある意味で良い悪いがわかるから安心ですが・・・無知な神が星神におなりになられれば民が災いに見舞われるか、輪廻の輪のない楽園で過ごすか。どちらかに偏るのは必至。」


「下手な星神がいると滅亡を招くといいたいのであろう。」


地球神アースは閻魔コウキをたしなめた。


俺はなんとなくではあるが、閻魔がいう星神の偉大さがわかった。それでも、俺はサキを信じている。

「だからこそ、聖女と賢者だった経験を持つサキに迷宮の卵から作られる神殿の管理者になってもらいたい。どうかなイリヤ。いいよねイース。シュレもそれでいいよな。ともかく、早くサキに鞄を返しなさい。」


イースは相変わらずツンデレ口調で言った。

「そうよ。サキやりなさい。ダンジョンマスターって奴を。女神がやると、神殿ぐらいしか建たないのよ。でも、豪華な城みたいなところに住みたいし、リゾート的な楽園で遊びたいのよ。」


イリヤも納得しながらサキに伝えた。

「サキが好きな物は私が好きに決まっているじゃない。それに、神術は使えても魔法は苦手なのよ。もっと私の知らないことを体験させてよ。」


シュレも謝りながら鞄をサキに返した。

「大賢者だったサキ様が使われていた魔法鞄については前世よりケイスケ様から聞いておりました。今まで開けることさえできなかったので、魔導書も杖もあるはずです。どうか魔法で神殿を創ってください。」


魔法で神殿を建てろだと!シュレやっぱりお前は迷宮の卵を諦めてないのか!と思ったとき女神テラと閻魔コウキがひそひそ話をした。


俺はみんなで話し合って構想練って作ればいいじゃないかと言をうとしたとき、閻魔コウキとテラが口を挟んだ。


「今、閻魔コウキと話したが、悪神のちょっかいされても大丈夫なような結界を創る算段が出来た。サキ、賢者と聖女を務めていたということは、魔法量もかなりあり、神術と魔法の両方が使えるそうだな。閻魔コウキの時空間神術と時空間魔法を組み合わせて結界を創りなさい。さすれば、下手な悪神でも手が出まい。それに、ケイスケ、お前も結界づくりに協力せよ。陰陽の術は結界の要だからな!」


「だから俺に迷宮の卵の守護者にしようとしたんですね。テラ様。アース様。」


アースは大きく頷きイースを見た。

「イースも多重結界ができ次第、御使いとお前の天使兵団を配置しなさい。」


閻魔コウキもイースに微笑んだ。

「よい楽園が出来れば天使様たちも御使い様方も喜びますよ。」


イリヤは少し羨ましそうにイースを見ていった。

「いーな。イースは・・・私は封印されっぱなしだったから父上と母上にもしばらく会ってないし、天使軍の団長は私をかばって音信不通だし・・・」


当然、俺は顔が真っ青になっていた。


「イリヤごめんなさい。俺が身勝手で。イリヤの両神に一緒になることも、挨拶もしてなかったな。本当にごめんなさい。サキ、お前も一緒にイリヤの両神に会わせたい。ついてきてきくれるかな。」


俺は迷宮の卵の件は後回しでもいいとさえ、このとき思ったが、サキもうれしかったのか涙をふきながら答えた。


「イリヤとイースと行ってきて。帰ってきたら時空の迷宮神殿が出来ているからさ。安心して。」


俺はそれを断った。

「馬鹿なことを言うな。それに、俺はお前達を泣かさないって決めたんだ。時空の迷宮神殿建造が引っ掛かるなら、サキ、今、創ろうぜ。女神テラ様もいってただろう。何回も卵の状態に戻せるから、やり直すことも可能なんだぞ。失敗したらまた創ろうぜ、サキ。」


時空に放っている迷宮の卵は俺とサキの心を結びつけるかのように光りだした。その瞬間、二人の前に巨大な魔法結晶が現れ俺たちを結晶の部屋に招き入れた。


俺は無意識に陰陽の術で式神を放ち、部屋に同化させた。


結晶の部屋は呼吸をするように鼓動をはじめ、見る見るうちに精霊のような姿に変わった。


七色に変わる精霊の式神は俺たちに話しかけた。


「マスター、このような姿を授けていただきありがとうございます。」


サキは少し驚いていたが、俺は当然のように話しかける。

「シキよ。お前に目覚めを与えた。知恵も授けることもできるぞ。しかし、お前の魂は虚ろよな。オーラさえ安定せぬ。どうじゃ、我が姿と名を与えよう。まず名は迷宮の卵だからメイじゃ。姿は幼女の姿にするぞ。誰も、その姿であれば殺すことはなかろう。」


サキは俺が陰陽の術を駆使してシュレのような九十九神のような妖術を使ったのが若田らしく、アドバイスをしてきた。

「お前様。よろしければもう一体作っておくんなまし。か弱き幼女一人ではあまりにも寂しかろうて。」


「そうだなコアのダミーはいくらあってもいいからな。」


俺はサキの言ったことに納得した俺は、式神をあと3枚放った。

「それでは、虚ろな魂の分だけ姿を与えることもできるが、お前たちを4体にする。大人の男女とその子供のような男の童児に・・・おまえたちは家族になれ!」


サキは嬉しそうにダンジョンコアファミリーに話しかけた。

「子供たちを親として守りなさい。お兄ちゃんは妹を見守るのよ。」


サキはにっこり笑いながら魔法鞄から魔導書を出した。

「取り合えず、ダンジョンコアと話しもできるし、ダンジョンマスターを何とかするわね。」


そういうと、サキは召喚獣を2体呼び出した。そして、召喚獣たちは、俺とサキに触れた。

その瞬間、俺とサキの瓜二つの姿になった。俺は動揺しながらサキに尋ねた。

「どういうことなんだサキ。こんな高等召喚獣みたことないよ。」


「女神が封印されていたの思い出したのよ。この子たちは私が呼べる最高な空蝉なのよ。だから、1体は私の魔力が尽きないように封印用。例えば男が封印されていても、よっぽどの物好きがいないと封印をとかないでしょう。それに、ダンジョンマスター用の聖女の姿をしていれば討伐されないでしょう。ある意味、宗教の総本山といえば納得するでしょうしね。」


「何とも言えない。もちろん、聖女に擬態化した召喚獣は強いんだろう。それに俺の姿で封印を解く物好きは・・・心当たりがいないことはないけど。」


「テラ様にはちゃんと後で言いなさいよ。ケイスケ様。」


「はい。間違いなく。」


さすが俺の嫁・・・すべて見透かされている。それより、ダンジョンコア幼女にマスターをダンジョンマスターとして認めてもらわないと・・・


考えている矢先に、サキはすでに承諾を受けていた。だって俺とサキの体が光って、あたり一面が大地に変わり、神殿やお城、楽園が次々に現れた。


俺は慌てるように、頭の中にいろいろ想像した。


一瞬のことで何が出来たのか、混乱したが俺とサキが描いた世界はラスベガスやマカオに御伽の国や夢の国を足して割ったような娯楽にあふれた楽園だった。



俺とサキは二人して、笑いあってしまった。そして二人で見つめ合った。

「御使い達を呼んで意見を聞こう。」

「そうねイースの天使団にも話を聞いた方がいいね。」


シュレの事はあまり言えない。物欲まみれの二人がここにいた。

次回は少しだけ新居について触れます。

そしてイリヤの実家に行っちゃうかも


ご意見ご要望お待ちしております。

ブックマークご協力お願いします。

評価お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ