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番外編2 戦士の話

 マロン家の2階、ソラルの自室。

 そこへソラルはロッセによって、連れ込まれていた。


「離して………離せ!!

 私は絶対に、あいつらを許さない!!」


「ソラル様、少し落ち着かれよ。

 彼らを責めたところで意味などない。

 貴女にだって分かるだろう?」


 ソラルはじだんだを踏むように暴れるが、その動きはロッセによって完全に封じ込まれる。

 そもそも華奢なソラルが、ロッセの力に敵う訳も無い。


「………」


 ソラルは息を荒げ、力尽きたようにその場へ座り込む。

 ロッセも少しだけ息を荒立てながら、静かになったソラルを見下ろした。


「ロッセ。

 君はいったい、何なんだ?」


 不意にソラルがポツリと呟く。

 それは先ほどのように激昂したものではなく、小さな落ち着いた声であったが、騎士たちに向けたものより深く濃い怨嗟が篭っていた。


「何なの、とは?」


「ロッセはマロン家に仕える使用人。私の味方だった筈だ。

 なのに、何で君は騎士を続けている?」


「…………」


「確か君は兄のお目付け役として騎士団に入ったんだったね。

 だが、その兄は殺されてしまった」


 ソラルがゆっくりと顔を上げる。その顔には何の表情も浮かんでいない。


「だったら、ロッセはもう騎士なんてやる必要は無いんだよ。

 ロッセ。君は私の味方になってくれ。

 父も母も、どういう訳かあいつらの味方をする。

 「仕方がないことだ」なんて騎士たちの肩を持つ」


 ソラルがギリっと歯を噛み締める。


「私はそれが我慢できない。

 兄が死んだのは、あいつらの………騎士たちのせいだ。

 許せない、許せるはずが無い」


「ソラル様………」


 床を睨みながら歯を噛み締めるソラルに、ロッセはどうしていいかわからなくなってしまった。

 ソラルのことは幼少の頃から知っているが、彼女がこんな風に誰かを憎むところは見たことが無い。

 彼女はどちらかと言えば、人よりも自分を責めてしまうような性質であった筈だ。


「私は騎士団が許せない。

 騎士という存在が許せない。

 ねえ、ロッセ。君はいつまでそんな組織に所属しているつもりなんだ?

 そんな場所さっさと捨てて、私の所へ帰ってきてくれ」


 ソラルの懇願に対し、ロッセは目を伏せる。

 確かに彼女の言うとおり、自分が騎士になったのはチェスナットのお目付け役としてだ。

 彼が死んだ以上、自分が騎士団に留まる理由などない。


 だけど―――。


 ロッセの脳裏にブラウンやブルーにヴァイス、団員たちの笑顔が浮かぶ。

 そんな残響を眼奥に残しながら、ロッセは苦々しく声を漏らした。


「自分は………」


 苦しげに顔を顰め、言いよどむロッセへ、ソラルはギラリとした眼を向けた。


「そうかい………なるほど。

 ロッセ。君も私の敵になるんだね」


「ソラル様、自分は―――!!」


「ねえ、ロッセ」


 ロッセの言葉を遮り、ソラルがロッセへ言葉を放つ。

 その声音には明らかな拒絶の響きがあった。


「何で兄を守ってくれなかったんだ?」


「―――!?」


「兄が死んだのに、何でロッセは平気な顔で帰って来れた?

 君は兄を守ってくれるんじゃなかったのか?

 その為にロッセは騎士になったのでは無かったのかい?」


「じ、自分は………」


 その酷薄な言葉にロッセはそのままひざまついてしまうが、ソラルはまるで仇敵を見つめるような眼差しで彼を見下ろし、そして背を向けた。


「もういいよ。

 騎士という人間は私にとって敵だ。

 二度と私に関わらない欲しい」



「大丈夫ですか? 団長。

 血は止まったようですが………」


「ああ、こんなもの大丈夫だ。

 気にするな」


 心配そうに自分を見上げるヴァイスに対し、ブラウンは困ったように笑いかける。

 屋敷でソラルから投げつけられた本によって、ブラウンの額は裂け、少しだけ血が滲んでいた。

 

 結局あの一件のあと、ブラウンたちは恐縮するマロン理事を取り成し屋敷を後にした。

 マロン理事は娘の見せた狂騒に酷く困惑していた様子であるし、彼女が取り乱した原因とも言える自分達は早々に立ち去った方がいいだろうと考えたのだ。


 とんでもない弔問になってしまったものだ、とブラウンは空へため息をつく。

 

「本を投げつけられただけで良かったよ。

 ソラルちゃんはあれで、優秀な魔術師なんだ。

 どんな魔術を使おうとしていたのかは知らんが………ロッセが止めてくれなかったら、今頃俺は消し炭になってたかもしれん」


 ははは、とブラウンが冗談めかして笑うが、その声は白々しく空しい。

 ヴァイスには彼が明らかに無理をしているとわかる。この中年男は、辛ければ辛い時ほどよく笑うのだ。


「よし!」


 ヴァイスは思いついたように手をパンと叩く。


「団長! これから飲みに行きましょう、私が奢ります!

 パーっと騒げば、きっと気も晴れますよ!」


「ヤだよ。お前、酒癖悪いもん」


「そんな遠慮しなくても大丈夫です!」


「いや、マジで………」


 突然のヴァイスの提案へ、ブラウンは手を振って慌てたように断る。

 酒を嗜まない訳ではないが、この女騎士と酌み交わすのは御免こうむりたいところだ。

 ヴァイスの酒癖の悪さは嫌というほど知っている。

 唯でさえ立場が良くない状況だというに、酒場を破壊されたりしたら堪ったものではない。


 しかしこの、少しおめでたい頭をした女騎士は彼が遠慮していると受け取ったのだろう、まあまあと笑いながら傍らのブルーへ視線を送る。


「ブルー! 貴方はどうです?

 これから一緒に一献交えませんか!?


「あ? ああ、悪い。俺はちょっとパスだ」


 ヴァイスからの誘いに対し、ブルーは少しだけ罰の悪そうな表情を浮かべる。


「はて、この後何か用事でも?」


「これからちょっと、人に会う用事があってな………」


「女か!?」


 途端にブラウンが食いつくような勢いでブルーの肩を掴む。

 その顔に先ほどに気落ちした影は残っていない。ブラウンはこういった下世話話によって英気を取り戻す、しょうもないおっさんであった。


 ブルーは面倒そうにブラウンの手を振り払い、呆れた目を向ける。


「出し抜けに、何が女だ。

 アンタはそういうことしか頭にねぇのか?」


「へへへ、誤魔化したって無駄だぜ。ブルー。

 お前がシルバー村でコソコソと買い物してたこと、俺はちゃんと知ってるんだからな?」


「な!? てめぇ、いつの間に………!」


 驚愕するブルーを尻目にヴァイスが不思議そうな表情で問いかける。


「団長、買い物とは?」


「いやな、こいつ。

 あのシルバー村に駐留していた時、銀細工の首飾りをこっそり買ってやがったんだよ。

 あんなもん、こいつがつけるわけねぇし、俺は絶対女への贈り物だと睨んでいたんだ」


「ほほう………それは詳しく知りたいところですね」


「うぉ、馬鹿! 離せお前ら!」


 ブラウンに続きヴァイスも拘束するようにブルーの肩を掴む。

 ブルーはこれまでの経験から、こうなった二人に抗うのが無駄であることを知っていた。


「………確かにあいつは女だが、そういうアレじゃねえ」


 不貞腐れたように舌打ちし、ぽつぽつと相手について語り始める。


「じゃあ、どういうアレなんだ?

 ちょっとおじさんに説明してみろ」


「くっそうぜぇな! アンタは!

 いや、唯の幼馴染ってやつだ。

 お前らが想像してるようなモンじゃねぇ………」


 小声でぼそぼそと語るブルーに対し、ブラウンとヴァイスがへらへらと笑い始める。


「聞きました? ヴァイスさん。

 なんかこいつ、幼馴染とか言ってますよ」


「聞きました聞きました。

 幼馴染ならどうして、わざわざ首飾りなんて贈るのでしょうね?

 私には不思議です」


「ああもう、うるせぇ連中だな!!

 俺はもう行くぞ!?」


 大仰に不思議な顔を浮かべる二人に、いいかげん頭にきたブルーは掴まれた手を振り払い、目的の場所へと向かっていく。 


「ブルー! 頑張れよ!!」


「貴方の御武運を祈っています!!」


「喧しい!!」


 仲間達のいらない声援を受けながら、ブルーは王都の町並みへと姿を消していくのだった。



 王都の片隅にある安食堂。

 その席で、一人の魔術師が幼馴染が来るのを待っていた。


 魔術師の名はシアン・コバルト。

 王都最高峰の魔術学舎『聡明な賢者の学舎』に助手として勤める中級魔術師である。

 シアンは未だ訪れない幼馴染のことを考え、小さくため息をついてしまった。


 何でも彼は、先の任務で大怪我を負ってしまったらしい。

 精強な彼に万一のことがあるとは思えないが、やはり心配になってしまう。


 出された野菜の煮込みを突きながら、シアンはため息混じりに呟く。


「騎士団だったら、冒険者よりも安全だと思っていたのに………。

 物事は期待どおりにいかないもんだ」


 そんな言葉を発した時、食堂の入り口に彼女が懸念していた騎士が姿を現した。


「悪い、シアン。ちょっと遅れた」


「ブルー」


 シアンが慌てたように視線を向けると、ブルーが少しだけ笑顔を浮かべて立っていた。

 彼は壮健な様子で、彼女が懸念してような大怪我は負っていないようだ。


「久しぶりだね。ブルー。

 何でも、大変な任務に当たっていたんだって?」


「ああ、まあな。

 オーク討伐任務だって聞いてたからよ。

 余裕ぶっこいてたら、このザマだぜ」


 ブルーは自嘲するように右袖を捲ってみせる。。

 その腕には無数の古傷の上に、新しく大きな裂傷痕が刻み込まれていた。どう見ても軽傷、という傷ではない。

 シアンは少し顔を顰め、ブルーへ問いかける。


「アンタ、大怪我したって聞いたけど、大丈夫なの?」


「ああ、心配すんな。

 応援にきた、修道魔術師?とかいう連中が直してくれた。

 魔術ってのはすげぇな、結構な怪我だったが一日で直してくれたぜ!」


「その傷を一日で!?」


 ブルーの言葉にシアンが目を見開く。

 彼女とて修道魔術の心得はあるが、これだけの傷を一日で癒すことなど出来ない。

 いや、王都における数多の修道魔術師だってそんなことは不可能だろう。


「アンタを直した修道魔術師。何ていう奴か覚えてる?」


「確か、ヴ………ヴェール、とかいったかな?

 緑色の髪をした、若い女だ」


「ヴェール………修道医院のヴェール・ヴェルトゥか。

 噂には聞いていたが、とんでもない魔術師だな………」


 王都修道医院所属、修道魔術師 ヴェール・ヴェルトゥ。

 シアンと同じく、若くして中級魔術師に認められた才女。

 共に魔術の才に恵まれた将来を期待される魔術師で、魔術師結盟では彼女らのどちらが先に最年少の上級魔術師となるか、注目の的となっている。

 学舎所属のシアンは直接会ったことこそ無いものの、ヴェールの噂はあちこちで聞いていた。


「とりあえず、飯食おうぜ?

 俺は腹が減っちまったよ」


「あ、ああ………」


 情熱を燃やすシアンへ、ブルーは呆れたように笑うと席に着く。

 そもそも今日、彼はこんな話をする為に会いに来たのではない。


 ブルーは、少し真剣な表情でシアンへ言葉を告げる。


「シアン。中級魔術師になったんだってな。

 俺は魔術師のことなんて詳しくねぇが、たぶんすごいことなんだろう。

 その、アレだ。………おめでとう」


「何だ、改まって………」


「うるせぇな! 俺だって祝い言葉の一つくらいは言える」


 シアンはこの秋、王都魔術師結盟から中級魔術師として認められた。

 若干20歳。過去最年少の中級魔術師である。

 彼女が吉報が届くのと同時頃、ブルーはオーク討伐任務に向かわなくてはならなくなり、碌な祝い事も言えなかった。

 少し遅くなってしまったが、彼女にちゃんとお祝いを伝えたかったのだ。


「それで、だ………。

 褒美として、お前にこれをやる」


 ブルーは憮然としたように、小さな小箱をシアンへと差し出す。

 

「これを私に………?」


「もっとも、俺は女の好みなんて理解できねぇから、気に入るかわかんねぇけど………」


 シアンが小箱を開くと、中には銀細工の綺麗な首飾りが入っていた。

 首飾りを手に取るシアンへ、ブルーが少し照れたように告げる。


「それさ、この間の任務中、立ち寄った村の名産品だったんだよ。

 何でも持ち主に幸運を齎すらしい。

 何か気に入っちまってさ。

 受け取ってもらえたら………まあ、うれしい………」


「へぇ………随分と気が利くようになったじゃないか、ブルー」


「調子に乗んな」


 シアンが首飾りを身につけ、微笑む。

 最近は目の険も薄くなり、穏やかな表情を浮かべることが多くなったシアンに、首飾りはよく似合っていた。

 うれしそうな様子のシアンにブルーは少し微笑むと、かねてから懸念していたことを彼女へ伝える。


「なあ、シアン。今度親父とお袋にも顔を見せてやってくれよ。

 お前がちゃんと暮らしているのかって、2人とも心配してる」


「おじさんとおばさんが?」


「ああ」


 シアンは一時期、とある事情によってブルーの実家に身を寄せていた。

 彼の両親にとっては、シアンも実の娘のようなモノだ。

 シアンが一人暮らしをするようになってからも、二人は何かと彼女を気にかけ良くしてくれている。


 シアンは少しだけ考え、申し訳なさそうに首を振る。


「今はまだ、ちょっと忙しいからね………。

 落ち着いたら顔を出すから、ブルーから大丈夫だって伝えといてよ」


「そうか………まあいい。

 兄貴のところに二人目が生まれるってんで、親父たちもあわただしいからな。

 お互い落ち着いてからでもいいだろう」


「なに? お兄さんのところ、また子供が出来たの!?」


「ああ、大して金もねぇくせにな。

 兄貴の野郎、今ごろケツに火がついたみてぇに働いてるぜ!」


 そう言って、二人は笑い合う。

 幼馴染であるが、2人は同時に兄妹のようなもの。

 最も素の自分を晒せる相手なのだ。


 しかし、そんな二人の談笑へ、不意に下品な声が割って入ってきた。


「よう! 誰かと思えばブルーか!!

 お前、オークなんぞにボコられたらしいな!!」


「あ?」


 見れば紺色の髪をした騎士が、ニヤニヤと笑いながらブルーを見下ろしていた。

 ブルーはやれやれと肩を竦め、騎士に対し言葉を返す。


「………カエルラ先輩か。アンタも久しぶりだな」


 騎士の名はカエルラ・マリス。

 かってブルーが所属していた『不屈たる忍耐の騎士団』の先輩騎士である。

 カエルラはニヤついた笑みを浮かべたまま、嘲るように言葉を続けた。


「ブルーさんよ。

 何でもお前の比類なき勇気の騎士団、オーク如きにやられて死人を出しまくったらしいな?

 精鋭騎士団の恥だって、王都中の評判になってるぜ!?」


「………」


「騎士団連合じゃ、比類なき勇気の騎士団を精鋭から外そうって話も出ている。

 ははは、ざまあねぇなブルー。

 もともと冒険者だった癖に、オーク如きも殺せねぇのか!

 オーク殺しの異名はどうした!?」


 嘲るカエルラの顔をブルーは無表情のまま見つめる。


「ブ、ブルー………」


 シアンは少し慌てて、ブルーの手を握る。

 比類なき勇気の騎士団はいま複雑な状況にある。そんな話はシアンも聞いていた。

 こんなところでまた喧嘩騒ぎを起こしてしまったら、大変なことになるかもしれない。


 しかし、そんなシアンを尻目に、ブルーはため息をつくと小さく微笑んでみせる。


「流石カエルラ先輩、耳が早いな。

 情けねぇ話だが、その通り。オーク如きにボコボコにやれらちまったよ。

 オーク殺しの異名は返上だな」


「っ!」


 おだやかなブルーの声音に、カエルラが顔を顰める。


「何だてめぇ、オークなんぞにやられたって認めんのか?」


「認めるも何も、実際にボコられちまったんだからどうしようもねぇだろ?

 精鋭騎士から外されても、まあ仕方ねぇわな」


 ブルーは笑ったまま頷く。

 彼のそんな態度へカエルラは忌々しげに舌打った。


「ちっ、つまんねぇ奴………」


「お客さん、注文は?」


「いらねぇ! こんな安食堂で飯なんか食えるか!」


「はぁ?」


 カエルラは不審そうな店員を押しのけ、イライラと店を去っていく。

 そんな彼の姿に、ブルーは呆れたように笑ってみせた。


「わざわざ俺を探してたのか………相変わらず暇な野郎だ。

 おいシアン、飯が冷める前にさっさと食っちまおうぜ?」


「………」


 ブルーは気を取り直すようにシアンへ告げるが、当の彼女は驚いたような顔でブルーを見つめていた。 


「何だよ?」


「いや、昔のアンタなら、今頃喧嘩騒ぎになってただろうなって………」


「俺ももう22だぜ?

 あんな奴に一々構ってられるかよ。

 ああいう手合いはな、適当に扱っときゃいいんだ、適当に」


 何でもないように食事へ手を伸ばすブルーへ、ほうっといった様子でシアンが呟く。


「ねえ、ブルー。

 アンタ、少し大人になった?」


「大人ってお前………俺は一応、お前より年上だぞ?

 前から思ってたがお前、俺を弟かなんかと勘違いしてねぇか?」


「ぷっくく………」


 不貞腐れるブルーに対し、思わずシアンは噴出してしまう。


「未熟な弟が立派に成長して、姉ちゃんはうれしいよ」


「誰が弟だ、この野郎!!」


 激昂するブルーにシアンは笑い声を上げる。

 彼女の首もとでは、銀の首飾りが微かに光を放っていた。


 登場人物紹介


 ブルー・アスール 22歳 男性

 『比類なき勇気の騎士団』に所属する、青髪の燃えるような闘志を滾らせた騎士。

 庶民の出身であり、元は一介の冒険者であった。

 言動が粗雑、態度も乱暴であるが、意外に生真面目。


 シアン・コバルト 20歳 女性 

  空色の髪を無造作に縛り、目元がキツい印象の女性。『聡明な賢者の学舎』の卒業生。

 『10年に1人の逸材』と呼ばれ、最年少で中級魔術師となった未来ある魔術師。

 ソラルとは学生時代から懇意にしており、親友と言える間柄。

 最近は雰囲気が柔らかくなってきたというのがもっぱらの評判。


 カエルラ・マリス 24歳 男性

  精鋭騎士団『不屈たる忍耐の騎士団』に所属する騎士。

 王都居住の中級貴族、マリス家の3男で上に兄が二人いる。

 優秀な兄たちに比べて要領が悪く、家から追いだされるように騎士となったため、己の『騎士』という身分に不満を持っている。ブルーのことが大嫌い。


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