第0話:プロローグ
初なので、読みにくいかもですが…。楽しんでいただけたら嬉しいです(≧∩≦)
「今日からメイドとしてお仕えする、二ノ宮 桜です」
「あ、そ」
なんだとこの野郎。
高校生でこの家の主だからって、生意気すぎないか?
せめて『よろしく』くらい言えよ。
「ごめんね、二ノ宮さん。コイツ生意気で…。」
「いえ、そんなことありません」
とりあえず営業スマイルをキープする。
「はっ。心にも無いこと言ってんな。笑顔引きつってますよ〜」
こんのクソ生意気な奴が、緒方 蓮。
高1だけど、早世した父親の後を継いで、このとてつもなく広い豪邸を管理している。
「蓮!失礼だろ!」
この優しいのが、緒方 健さん。蓮より3つ年上だけど、体が弱いので主を蓮に任せたとか。
そして私、二ノ宮 桜は今日からこの緒方家でメイドをすることになった。
「お前、どうしよっかな…」
急に蓮が真顔になり、私をじっと見る。
睨むよりは、見つめる感じにとれる。
その端正な顔に、思わず吸い込まれそうになって、顔が赤くなった。口の悪さに似合わず容姿端麗なのだ。でも直ぐに平静を取り戻す。
だけど、蓮をそれを見逃さなかった。
「二ノ宮は俺専属のメイドだ」
「「え…」」
私と健さんは同時に声をあげた。
「なんだ、いけないのか?」
私たちに問いかけるが、それは否定を許さないような言い方に思えた。
「いえ…」
「じゃあ、とっと身仕度をしてまたここに来な。健、案内してやって」
「…ん?あぁ」
健さんは不意を付かれたように曖昧な返事をして、私を小さな、といっても軽く10畳ほどはあるだろう部屋へ案内した。