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【魔導具】

【あ】

【氷釘 (あいすねいる)】


 クロスボウ型魔導具。

 大型の氷の釘を射出する。

 内部は極低温の液体で満たされており、強い襲撃を受けると、脆い先端部が砕け、内部の液体をばら撒く。

 ばら撒かれた極低温の液体は即座に氷結し、物体の温度を奪い取る。

 九十九は先端部のみが砕ける店に注目し、領城に侵入する際、氷の釘を怪談のように壁に突き立てて、城壁を越えた。

 






【天空 (あいてる)】


 魔剣型の魔導具。

 白刃の長剣。

 最初の所持者はユースティア。領城で紛失した後、オキウトの手に渡る。

 魔力を篭める事で、光の刃を放つ事が出来る。

 光の刃の切れ味や飛距離は篭める魔力量に左右される。

 魔剣・幽冥とは子と父の関係に当たる剣。

 名前の元はギリシア神話の天空の神・アイテールから。






【蟻帝刃 (あんとえっじ)】


 大型ナイフの魔導具。

 魔力を流し込む事で魔術障壁を発生させる事が出来る。

 魔力は極小でも良い為、九十九にも使用が可能である。

 蟻帝の顎を素材として利用しており、非常に頑丈で切れ味も良い。






【異界転移の指輪 (いかいてんいのゆびわ)】


 指輪型魔導具。

 異世界へ渡る為の指輪。

 九十九は右手の人差し指に身に付けている。

 人工知能と思われるものが各種サポートを行うが、段階的な情報規制が行われていて、親切とは言い難い。

 感情がある、ような無いような……。

 複数存在する。

 各種特殊機能が存在する。

 機能は以下のものが判明している。


 【異界部屋 (るーむ)】を参照。

 【宝物庫 (トレジャーハウス)】を参照。






【聖炎の処女 (うぇすた)】


 対軍魔導具。

 聖アベリア王国の至宝の一つ。

 炎の魔術障壁を数千に展開する大規模魔術を発生させる。

 強力な炎の加護を受けたものは通常の矢などを一切受け付けなくなる。

 また、斬りかかって来たものには炎が燃え移る、敵を焼き殺す事も出来る。

 ただし、その魔術の性質上、味方同士でも炎が燃え移る危険がある為、密集陣形を取る事が出来ないというデメリットも存在する。

 名前の元はローマ神話の処女神・ウェスタから。ギリシア神話ではヘスティア。






【輝く火 (うぉるかぬす)】


 対軍魔導具。

 聖アベリアのもう一つの至宝。

 名前の元はローマ神話の火の神・ウゥルカーヌスから。ギリシア神話では、ヘパイストス。






【電気蜘蛛の矢 (えれきすぱいだー・あろー)】


 矢の魔導具。

 電気蜘蛛の脚を鏃に使用した矢。

 脚の部分に強い衝撃が加わると、瞬間的に電気を放出させる。

 大型の生物でも気絶する程の出力を持つ。






【幽冥 (えれぼす)】


 魔剣型の魔導具。

 黒刃のレイピア。

 現在、ディアナが所持している。

 魔力を篭める事で、闇の刃を放つ事が出来る。

 闇の刃の切れ味や飛距離は篭める魔力量に左右される。

 魔剣・天空とは父と子の関係に当たる剣。

 名前の元はギリシア神話の幽冥の神・エレボスから。






【か】

【巨人 (ぎがーす)】


 魔槍型の対個人戦用魔導具。

 元の所持者は、ガウィン家の下士官、ゲーデル・サンズ。

 通常の状態ではただの槍に過ぎないが、形態(モード)巨人の群れ(ギガンテス)に変形させる事で、12本に槍の穂が分解される。

 11本の穂に囲われた空間・不滅の平野(プレグライ)には魔術が消去される結界が展開される。

 11本の槍はそれぞれが針状の槍として取り外し出来る。

 この11本の槍で囲われた空間にも魔術消去結界が展開され、この中でのみ、最後の一本、騒々しくわめく者(アルキュオネウス)は最強の槍となる。

 名前の元はギリシア神話の巨人とその群れ。

 彼らは生まれた地であるプレグライの中では神々でも倒す事が出来ないとされた。

 中央の槍がアルキュオネウス(騒々しくわめく者)。

 その周りの11本がそれぞれ、アグリオス(飼い慣らせない者)、アロアオス(脱穀場の)、エウリュトス(早瀬)、グラティオン(不快な音を立てる者)、ヒッポリュトス(大敗走)、ミマス(あざける者)、パラス(端麗な者)、ポリュポテス(牧場主)、ポルピュリオン(紫の衣を着た者)、トアス(素早い者)、ティテュオス(危険を冒す者)。





【大いなる母 (きゅべれー)】


 ヤティオが持っていた再生用魔導具。

 獅子の顔を模した石版型の魔導具。

 獅子の顎に中型魔石を組み込み、対象を元の状態に再生させる。

 名前の元はギリシア神話の大地母神。死と再生の神の一柱。






【冥府の番犬 (けるべろす)】


 三本の巨大な大剣を三節棍のように繋ぎ合わせた魔導具。

 一本が凡そ100㎏。合計で300㎏にもなる超重量武器。






【さ】

【引き裂く猛犬 (すきゅら)】

 ナイフ型魔導具。

 赤黒い刃を六枚扇状に開くように重ねた奇形のナイフ。

 魔力を篭めると、それぞれの刃は別れ、ワイヤー状のもので繋がった鞭のような形状に変形する。

 使用者の意志で一つ一つを自在に操る事が出来るが、非常に難易度が高い。

 重量の大きいものも持ち上げる事が出来る。

 名前の元はギリシア神話の上半身が美しい女性、下半身が六匹の猛犬の怪物、スキュラから。






【た】

【全てを統べる者 (でうす)】


 謎の魔導具。

 全ての異界転移の指輪を所持者に与えられると言われる魔導具。

 名前の元はギリシア神話の主神、ゼウス。

 叉は、あらゆる言語に於ける神の意。






【竜死骨剣 (どらごんこーぷす)】


 自然死して時間が経過した物や、化石とした魔石鉱山などで発見された(ドラゴン)の死骸から骨を取り出し、加工して剣にした物。

 竜の骨は普通の剣では歯が立たない程に高い硬度をもっており、ただ武器に加工するだけでも非常に質の良いものを造りだす事が出来る。

 しかし、武具系魔導技術の高いドワーフが魔導具として加工する事により、魔石供給型の魔導具となると、その竜の生前の種特有の魔術を発動する事が出来る。






【奴隷の首輪 (どれいのくびわ)】


 奴隷となった者が首に付ける事を義務付けられる物。

 魔術供給型の魔導具であり、身に付けている人間が極小の魔力を与え続ける事となる。

 本人の意思、または魔導裁判の結果により、奴隷となった者は最初に人間とての尊厳を剥奪され、この首輪を身に付ける事になる。

 奴隷所持者が決定するまでは基本命令たる、自身の保全と他者への危害抑止のみが付与されている。

 所持者が決定すると、その所持者の命令のみ、絶対に守る事が定められ、拒否する事出来ない。

 知能が低い動物や魔獣の場合、魔術的な尊厳の剥奪を行わなくても、首輪を付ける事が出来る。

 九十九が捕獲した滑る者(スレイプニル)は知能がかなり高かった様だが、運が良かったのか、奴隷化が成功した。






【な】

【夜闇 (にゅくす)】


 魔剣型魔導具。

 漆黒の長剣。

 現在、ユースティアが所持している。

 闇の刃・闇の盾の魔術を発動出来る魔剣。

 魔剣・昼光とは母と子の関係。

 名前の元はギリシア神話の夜の女神・ニュクスから。






【は】

【百手巨人 (へかとんけいる)】


 対軍魔導具。

 対象数100。

 対象を多重魔術障壁で包み込み、障壁を収縮・破壊する。

 膨大な魔力を必要とする為、人間の魔力を使用する場合、十数人の魔術師が同時に魔力を供給しなくてはならない為、効率が悪い。

 大型の魔石で使用するのが基本。

 名前の元はギリシア神話の五十頭百手の巨人・ヘカトンケイルから。






【昼光 (へめら)】


 魔剣型魔導具。

 純白の短剣。

 現在、ユースティアが所持している。

 光の刃と光りの矢を放つ魔術を発動出来る魔剣。

 魔剣・昼光とは子と母の関係。

 名前の元はギリシア神話の昼の女神・ヘーメラーから。






【光剣魚 (ぶれいずふぃっしゅ)】


 クロスボウ型魔導具。

 魔石をカートリッジに込める事で、魔法の矢を精製し、射出する事が出来る。

 ある程度の追尾性能を持ち、使用者が標的としたものに自動で方向修正を行う。

 極小サイズの魔石をセット可能で、凡そ45~55発。

 深海に棲息する魔魚・光剣魚の骨から製造されている。

 形状のデザインイメージはカウボーイ・ビバップの「ソードフィッシュⅡ」。






【ま】

【や】

【ら】

魔灯らいと


 照明用魔導具。

 最も簡易な魔導具で、王家や豪商等が所有している場合がある。

 現在、製造されている魔導具の中では最も普及率が高い。






【血涙 (るびーどろっぷ)】


 硬貨の様な形状をした魔導具。

 一度使用すると壊れてしまう為、使い捨てにする魔導具。

 硬貨のような形状をしており、中央部に魔石を設置する窪みがある。魔石を組み込むとその魔石から全ての魔素を取り込んだ時点で火炎魔術・爆炎エクスフレイムを発動させる。魔石のサイズで発動までの時間と威力が変化する。所謂、時限式爆弾。






【赤竜死骨剣 (れっどどらごんこーぷす)】


 赤竜の骨から造り出された魔剣。

 炎を操る赤竜の魔術が宿っており、炎の魔刃を放つ事が出来る。






【杖 (ろっど)】


 最もオーソドックスな魔導具(魔術媒体)。

 刻印されている魔術式に対応した魔術を発動する事が出来る。

 刻印出来る数は二つか三つ程度。多くても四つ。






【わ】

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