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第40話:マホーツ界へ行こう後編

 桃栗秋子、マホーツ界へいざ参る!

 デジカメ準備よし、お財布準備よし、パーフェクト!

「モモグリさん、すごく観光気分だね」

「観光しに行くようなものよ。楽しみだわ」

 フリージアちゃんは魔法の詠唱に入りました。魔法の杖の代わりに綿棒を持ち、目を閉じ、精神を集中させ、静かに呪文を唱えます。

「セメスィシサ・ヲツィミヨ・リクァヒ・ドゥロザンプーオ……」

 意味はわからないけど、なんとなくマジカル! って感じの雰囲気は出ています。

 フリージアちゃんの足元から、青白い光を放つ魔法陣が浮き出ました。いかにも魔法ですよって雰囲気が出まくりです。おそらく、このお話全体を通して一番魔法らしい魔法なんじゃないかと思う。

 光は次第に強さを増し、風が吹いてもいないのに服がなびいてます。アニメなんかでよくありそうなシーンです。

 フリージアちゃんは、詠唱を終えると目をカッと開き、

「ひらけゴマ!」

 結局最後はそういう呪文なのね。

 フリージアちゃんの目の前の空間に、ウイーンってな感じで丸い穴が空きました。ウイーンといったらウイーンよ、自動ドアが開くような感じ。

 これでマホーツ界に行ける! と思ったんだけど、問題点が一つ。

 穴が小さい、小さすぎる。どう見てもこの大きさじゃフリージアちゃんしか通れない。

「アキコさん、わたくしフリージアから重要なお話があります」

「なによ」

「マホーツ界へ続く穴、これがあたしの魔法で空けられるサイズの限界です。つまり……」

「つまり?」

「モモグリさんはマホーツ界に行けません」

 な、なんですってーッ!

 マホーツ界に行けないだなんて、期待を裏切られたわ! 見たいドラマを留守録していたのに、いざ見ようって時に野球が延長していて上手く録画できなかった時並みの裏切りっぷりよ! この胸に残ったウキウキワクワクドキドキ気分をどうしろっていうの? やるせなさ爆発よ!

「あの、アキコさん、あまり落ち込まないで。あたしも魔法の特訓をして、いつかきっとマホーツ界に連れて行けるようにしてあげるから……」

「いつかって、いつよ?」

「あたしの魔法がレベルアップしたら」

「具体的にはいつ?」

「わからない」

「イーヤーよー! 今行きたいー!」

 駄々をこねていると、クロウ君が「イイ歳した大人がなにやってるんだか……」と言ってきたので、ビンタを一発キメてやりました。すごく行きたかったんだもん、駄々ぐらいこねさせなさいよ。

 畜生っ、いつか絶対マホーツ界に行ってやる!


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